物理教育通信

物理教育通信　182号　目次

編集委員会

2020 年 182 巻 p. 2
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_2

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電磁気分野の演示実験・実験動画を取り入れた実践（どこの学校でもできそうなものを中心に）

清水裕介

2020 年 182 巻 p. 4-9
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_4

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① 若手教員が電磁気分野の授業で実験を取り入れる際に，効果的な演示実験を行うことや，演示は難しくても実験動画を見せることは，生徒側の意欲や興味の深まりや，教員側の授業運営へのモチベーションの向上に有効であると考えられる。 ② それらの演示実験，実験動画を取り入れた実践について述べ，いかに学習効果を高くするかを考え，素朴概念が覆されるような実験の充実が目指すべき方向性であるという結論にいたった。 ③ また，実験動画の実例を QR コードにより示した。

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素朴概念の変容

石川謙

2020 年 182 巻 p. 10-16
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_10

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社会の変化にともない人が成長過程で経験する内容が変化している。このため、かつては経験により身についていると暗黙のうちに想定されていた (素朴) 概念を学習者が持ち合わせていない可能性がある。本稿では経験の変化の影響と、それへの対処について考えてみたい。

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等加速度直線運動の公式の取り扱いと力学の目標

磯部和宏

2020 年 182 巻 p. 17-21
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_17

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公式は，生徒に何を伝えているのか。本稿は，まず高校・大学のニュートン力学の代表的な書籍において等加速度直線運動の公式の取り扱いを概観する。それを踏まえつつ，教養としての力学の目標を明示して，それに沿ったその公式の授業での取り扱いを提示する。

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電圧と電流の生徒実験　物理基礎の実験実践報告

湯口秀敏, 佐藤光紀

2020 年 182 巻 p. 22-29
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_22

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昨年度物理基礎の電気の授業を中学校の知識を頼りに電流・電圧に関する実験からはじめた。前半は抵抗値、合成電流の推定、実験。後半は回路の途中をショートさせたときの電圧と電流の変化をグループで話し合って予想し実験で確認させた。今回の実験から生徒の理解の壁が確認できた。

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一様な磁場の中で運動する導体棒に生じる誘導起電力

増子寛

2020 年 182 巻 p. 30-33
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_30

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一様な磁場中を運動する導体棒に生じる誘導起電力を実測したので報告する。一様な磁場にはヘルムホルツコイルを使用し、20 回巻きの矩形コイルを搭載したスマートカートを磁場の中で運動させ、スマートカート内蔵の位置センサによって速度を測定しながら起電力を測定した。

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kg の意味に混乱する高校生の事例調査

森雄兒

2020 年 182 巻 p. 34-46
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_34

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計量法の成立にともない、経産省は国民に対しては、kg の意味の混用政策を実施すると同時に、公教育では全面 SI 化を実施するという矛盾した政策を推進した。このダブルスタンダードな政策の影響で、力学を学習する生徒に混乱がおきることが予想された。高校新 2年生にこの調査を実施したところ、深刻な混乱の事例が明らかになった。

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１２時間で終わらせる物理基礎

後藤敬祐

2020 年 182 巻 p. 47-56
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_47

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私は 2017 年度より本校通信制の課程に勤務し，物理基礎を指導している。学習指導要領においては物理基礎の標準単位は 2 単位であり，限られた時間の中，物理を担当する教員は工夫を凝らしながら指導する必要がある。本校通信制では物理基礎の授業(スクーリング)は年間 12 時間しかなく，さらに工夫が必要である。本稿では通信教育の現状と 12 時間で物理基礎全体を網羅する本校の物理基礎の指導内容や今後の課題について報告する。

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アルミニウムは磁石にくっ付く？

村尾美明

2020 年 182 巻 p. 57-59
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_57

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磁場勾配が大きくなるようにネオジム磁石を交互に配置すると常磁性のアルミ箔が磁石にくっ付く。

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磁石付き音叉の持続振動とメルデの実験

村尾美明

2020 年 182 巻 p. 60-64
発行日: 2020年
公開日: 2021/03/09

DOIhttps://doi.org/10.24594/apej.182.0_60

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ネオジム磁石を付けた音叉に、その固有振動数で電流が変化する電磁石を近づけると音叉が共振して振動が持続する。また、音叉に糸を付けて引くと糸が共振して振動する（メルデの実験）。プラ板に磁石を付けても振動源にできる。

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