1. 鯉仔に於ては0.008ppmの稀釈液中に作用させると48時間後100%斃死する。 鰻では48時後100%斃死する濃度は0.01ppmであり、 0.008ppmに於ては48時間後43-50%斃死する。
2. 鯉仔を0.017ppm、 0.013ppm、 液中4時間以上、 鰻の場合0.017ppmに6時間、 0.013ppmに8時間以上、 作用した場合、 流水に放養して恢復せずに斃死する事が判つた。
3. 毒性は遅効性であり致死まで長時間を要する、 又斃死状況は狂奔、 平衡失調等、 顕著な症状を呈する。
4. 腹腔, 脳、 筋肉に注射した場合。 反応は脳及び腹腔に現われた。 脳の場合が0.02γで斃死し、 腹腔の場合は500γで斃死した。
5. 呼吸、 心臓機能にエンドリン液が作用すると、 30-60分に大い変動が現われ、 呼吸数摶動数は次第に少なくなりつつ変動して行く。 反応は此等変動と関連性がある。
6. 鯉が毒含有餌料を摂取した場合にも狂奔、 平衡失調等の反応を呈して斃死する。
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