教育心理学年報
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49 巻
選択された号の論文の37件中1~37を表示しています
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巻頭言
I 日本教育心理学会第51回総会概要
準備委員会企画特別講演
準備委員会企画シンポジウム
研究委員会企画シンポジウム
研究委員会企画チュートリアルセミナー
II わが国の最近1年間における教育心理学の研究動向と展望
III 展望
  • 遠藤 利彦
    49 巻 (2010) p. 150-161
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
     ボウルビーの主要な関心は, 元来, 人間におけるアタッチメントの生涯にわたる発達(すなわち連続性と変化)と, 情緒的に剥奪された子どもとその養育者に対する臨床的な介入にあった。近年, 幼少期における子どもと養育者のアタッチメント関係が, 子どもの, アタッチメントの質それ自体を含めた, その後の社会情緒的発達にいかなる影響を及ぼすかということについて, 実証的な知見が蓄積されてきている。本稿では, まず, 児童期以降におけるアタッチメントとその影響に関する実証研究と, 乳児期から成人期にかけてのアタッチメントの個人差の安定性と変化に関するいくつかの縦断研究の結果について, 概観を行う。次に, アタッチメント理論の臨床的含意について, 特に, 無秩序・無方向型アタッチメントとアタッチメント障害, そして, そうした難しい問題を抱えた事例に対するアタッチメントに基づく介入に焦点を当てながら, レビューし, また議論を行う。最後に, 日本の子どもと養育者のアタッチメント関係の特異性をめぐる論争とそれが現代アタッチメント理論に対して持つ理論的含意について批判的に考察し, さらに日本におけるアタッチメント研究の現況が抱えるいくつかの課題を指摘する。
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  • 坂野 登
    49 巻 (2010) p. 162-170
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
     本稿では, (1)著名な心理学者, 神経生理学者, 理論物理学者による脳とこころの関係に関するいくつかの問題提起について検討した。その結果, 脳とこころは, 同一事象の異なった形式でのあらわれであるという立場から, こころの脳への局在性の問題を, (2)モジュラリティ説対勾配説の論争, (3)自閉症において脳の結合性が低いという特徴, (4)こころの理論の脳的基礎に関するfMRI研究の成果を通して紹介し, (5)最後に, 自己あるいは他者のこころの状態を理解する上で, 右半球のセルフレファレンス機能が, 重要な役割を果たしていることが議論された。
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IV 教育心理学と実践活動
  • 津村 俊充
    49 巻 (2010) p. 171-179
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
     いじめ, 不登校, 学級崩壊, 子どもの自殺, 暴力行為など, 人間関係に関わる深刻な問題が起こり, 学校教育現場においては児童・生徒の人間関係力を育成することは喫緊の課題になってきている。本稿ではまず, 人間関係力の育成に関わるいくつかのグループアプローチを紹介しながら, 筆者が学校教育現場で支援しているラボラトリー方式の体験学習(experiential learning using the laboratory method : ELLM)によるグループワークを用いた人間関係づくりの授業の基本的な考え方を紹介し, 学校教育現場での実践とその成果を報告している。
     成果として, 質問紙調査によると, 児童・生徒の「クラスへの満足度」「クラスへの協力度」への認知は, 中学校2・3年生においてELLMによる人間関係づくり授業実施多数群が少数群よりも有意に高まっていた。また, 愛知県下のO中学校では, 全校あげてELLMによる人間関係づくり授業実践に取り組み, 必ずしもELLMによる授業効果と断定はできないが, 問題行動発生件数や不登校生徒数などに著しい減少傾向が見られている。さらに, ELLMによる授業に取り組んだ教師を対象にプレポスト調査を行った結果, 「教育への自信」および「子ども中心の教育観」因子の得点が高まりが見られた。
     学校教育におけるELLMを用いた人間関係づくり授業実践は始まったばかりであり, 引き続き実証的な実践研究を行いながら, ELLMを用いた授業の効果性の検討を行っていく必要がある。
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  • 東 宏行
    49 巻 (2010) p. 180-189
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
     実践に取り組んできた研究者という立場から, 不登校支援の実践現場と研究者の連携に関わる諸問題を分節化し問題提起的に論究した。第1に, 方法論上の前提となる問題として, 「現場」と「連携」という用語の概念と実践研究の方法論を含め3つの離陸点を設定した。第2に, そうした視点から, 研究と教育機関(実践現場)の間にある問題群について整理し, 総合性という「つなぎ」の必要性, 連携やネットワークに内在する問題, 研究者と実践者の関係の3点について, 理論的考察を加えた。第3に, そうした理論的文脈に立ち, 実践現場から生成する具体的問題の中から, 研究者に求められる課題がどのようなものであるのかを, 具体的な事例をもとに考察し, それらの研究枠組みの試論を例示した。その結果, 研究者と実践現場との連携における諸課題を乗り越える思考枠として, 関係とプロセスに焦点化してアプローチする視点が浮かび上がった。そうした〈関係・プロセスアプローチ〉の方向性は, 研究者と実践現場との連携を深化させていく可能性があることが導かれた。今後の課題として, 一人の研究者における内なる連携について簡単な考察を行った。
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V 日本教育心理学会創立50周年記念公開シンポジウムII
VI 第44回(2008年度)城戸奨励賞選考経過および講評
VII 城戸奨励賞を受賞して(2008年度)
VIII 第7回(2008年度)優秀論文賞選考経過および講評
IX 優秀論文賞を受賞して(2008年度)
X 教育心理学関係 博士論文要旨
XI Consciousness and Unconsciousness in Clinical and Educational Psychology Through the Lens of Mindfulness
  • YOSHINORI SUGIURA
    49 巻 (2010) p. 238-248
    公開日: 2012/03/27
    ジャーナル フリー
        In the present review, the role of consciousness (controlled processes) in clinical and educational psychology is discussed, using the construct of mindfulness. Mindfulness is a mode of attention characterized by receptive and nonjudgmental awareness of the experience of the present moment. In clinical psychology, mindfulness has been found to reduce emotional distress by enhancing a detached stance toward difficult-to-control negative automatic thinking. In addition, detachment is supported by attentional control. Evidence from the educational field supporting a motivation-enhancing effect of mindfulness is also reviewed. Mindfulness can decouple the automatic tendency to reduce motivation and actual behavior. It enables people to derive satisfaction from ordinary daily life and to be empathic to other people. Future directions for empirical research, especially intervention studies, are discussed.
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