アレルギー
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13 巻, 1-2 号
(1・2)
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  • 原稿種別: 目次
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 799-803
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. Misc1-
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 芳川 仙作
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 1-15,74
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ホルマリン処置自己赤血球で頻回免疫したウサギに, 生体内溶血機転にもとずくと思われる貧血を惹起せしめうる事が出来た.これらウサギの多数例にクームス・テスト陽性を示す自己抗体と, 溶血素の出現を証明した.異種動物のウサギではホルマリン処置ウシ赤血球と無処置ウシ赤血球との間には抗原性に差異が認られ, 且つ類属反応がみられた.これら自己抗体は, 或る場合にはホルマリン処置自己赤血球及び無処置自己赤血球に対して陽性な場合もある.惹起された溶血性貧血の特徴は, 血色素尿の出現, 赤血球抵抗の減弱, 網赤血球増多, 赤血球大小不同定症及び多染性, 高度の赤芽球症である.なお附属実験として上記の貧血を示したウサギ血清を同種移入する事により, 移入ウサギに再び貧血を発現せしめ得た.尚本実験により証明せられたヘモリジンは, 温度により抗体価の減弱が見られた.以上の結果は, 修飾された自己抗原を用いる事により, 自己血清中に自己抗体を出現せしめうる可能性を示唆するものであり, 今回の実験は自己免疫性溶血性貧血の実験的作製に極めて有効な手段であると思われる.
  • 堀口 申作, 斎藤 洋三
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 16-18,74-75
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我国においては, 諸種の観点から花粉症の存在は予想される所であるが, 現在までの所, アレルゲンの確定せる花粉症の報告は極めて少い.今回我々は, 日光地方において季節性に特に春季に起る鼻腔, 咽頭並びに眼結膜のアレルギー症状を呈する21症例に遭遇し, これらに対し, 各種の臨床的検索を行った.これらの症例の罹病時期は, スギの開花時期と一致し, 更にアレルゲンの検索を行った結果, スギ花粉による乱刺法では71.4%に陽性, アレルゲンエキスによる皮内反応では, スギに対し85.7%に陽性, スギ花粉による結膜反応は85.7%に陽性, 鼻粘膜反応は100%に陽性, 2症例にP-K反応を打って陽性の成績を得た.以上を綜合した結果, 本症がスギ花粉をアレルゲンとする花粉症であることが確認されたので, これをスギ花粉症Japanese Cedar Pollinosisと命名した.
  • 杉田 和春, 降矢 和夫
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 19-23,75
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    国立相模原病院において, 空中の花粉を調べたところ, 花粉数は春・秋に多く夏には少なく, 冬にはほとんど0である.それでこの中で, 開花期が8月-9月であるブタクサと, 5月-6月であるカモガヤとについて, 次のことを確かめた.(1)これらの花粉を, それぞれの開花期にアレルギー性疾患患者に吸入させたところ, ブタクサは22名中11名に, カモガヤは18名中2名に, アレルギー症状即ち花粉症が起こった.対照と同程度の軽い症状を示した患者は陽性者から除いてある.(2)これらの花粉エキスによる皮内反応が陽性である気管支喘息患者の発作は, それぞれの開花期以後に増加している.(3)これらの花粉の吸入によるアレルギー症状の強さは, それぞれの皮内反応の強さと大体平行する.
  • 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 24-31,75-76
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    吸入アレルゲンとしての室内塵の臨床的意義を知るため, 東京大学物療内科の気管支喘息患者122名につき, 室内塵抽出液による吸入誘発試験, 皮内反応, 眼反応, および室内塵に関する既往歴の調査を行った.吸入誘発試験の結果は, 患者に室内塵抽出液のエアロゾルを吸入させたことによる1秒肺活量の低下度により, 判定した.(1)室内塵抽出液による吸入誘発試験の陽性率は38%であった.これは室内塵のアレルゲンとして重要性を示すものと考える.(2)吸入誘発試験と皮内反応との間に高い正相関を認めた.特に, 皮内反応陰性の場合は高い確率で吸入誘発試験陰性を推定できる.皮内反応は吸入誘発試験の予備テストとして充分の意義があると考える.(3)吸入誘発試験と眼反応との間に高い正相関を認めた.(4)室内塵に関する既症歴陽性者は同陰性者に比べて高い吸入誘発試験陽性率を示したが, 皮内反応陽性群に限ってみると上記の関係は有意でなかった.(5)重回帰分析により, 吸入誘発反応度に対する, 皮内反応度およびAch.閾値の寄与は共に有意であるのを認めたが, 皮内反応度はAch.閾値に比べてより大きい寄与を示した.(6)吸入誘発試験陽性群のAch.閾値は, 同陰性群に比べて低いことを認めた.
  • 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 32-39,76
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アセチルコリン(=Ach.)吸入試験を気管支喘息患者105例, 慢性気管支炎患者11例, 健常人20例の3群につきおこなった.試験では, 被験者に倍数系列的に濃度の増加するAch.溶液を3分間吸入させ, 初めて1秒肺活量の低下を示した時に用いられたAch.の量を「Ach.閾値」とした.(1)気管支喘息患者のAch.閾値は, 慢性気管支炎患者および健常人に比べて著しく低く, 喘息患者のAch.に対する気管支の反応性は, 他の2者に比べて亢進していると言える.(2)Ach.吸入試験前1週間の喘息症状を比較して, 喘息患者を改善, 不変増悪の3群にわけ, 各群でのAch.閾値の変動をしらべたが有意な一定傾向を認めたかった.また, 室内塵による減感作療法およびaurothioglucose療法前後のAch.閾値の変動をしらべたが有意な一定傾向を認めなかった.(3)軽症の喘息患者のAch.閾値は, 中等症および重症の患者のそれより高いことを認めた.(4)喘息患者のAch.閾値は年令, 初発年令と有意な相関を示さなかったが罹患年数4年以下の患者のAch.閾値は同5年以上の患者のそれより低いことを認めた.(5)喘息患者において, Ach.閾値の有意な季節変動を認めなかった.
  • 水島 義光
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 40-54,77
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    血管病変は種々の角度から問題とされるが, 著者はアレルギー性血管炎, 結節性動脈周囲炎と呼ばれる両者の病変のカテゴリーが不明瞭である点に着目し, 発生原因的立場から血管炎の分類を再検討すべきと考えたので, 異種血清による感作機作にアイソトープを応用して実験を行った.その結果, 実際に惹起し得た血管炎の型態を総括的に吟味し, その形態発生をとらえた.更にペニシリン, コーチゾン, サイアジン等の薬剤を感作ウサギに用い, これらの共働によるアレルギー性血管病変の発生の有無を検した.1)大量ウマ全血清2回静注法により, 多数のウサギの心臓に"定型的アレルギー性血管炎"を発生せしめ, 同時にアイソトープ術式を用い惹起後20時間より33日目迄経時的に型態発生を観察した.2)組織学的に血管病変は心臓に局在し, すべての太さの血管に認められた.惹起注射後第3日目以後の標本では, 同一切片上に種々の型, 強さ, 又種々の時期のものが見られた.その典型的病変は人の結節性動脈周囲炎に酷似していた.3)本実験のアレルギー性血管炎は, Zeekが非アレルギー実験で発生せしめたPN病変とは形態的に殆ど区別出来ない.たゞ相違点は, 著者の得たアレルギー性血管炎の分布は心臓のみで, 病変完成迄の時間がZeekのより早く, 血管壁周囲の定型的線維芽細胞増殖は欠如し, 動脈瘤形成がなかったことである.4)実験動物中の惹起抗原分布をI^131を用いて追跡した.心臓に於ける放射能値は他臓器に比してはそれほど上まわっていなかったが, 対照に比しては約3倍の値を示した.5)ミクロオートラジオグラフを用いての組織内抗原の追求により, 早期病変を示す血管の中膜外側から外膜内側にかけてI^131標識抗原の存在を認めた.従つて此の場合の血管周囲の炎症は中膜病変に対する単なる修復性反応ではなく, 傷害因子に対する直接反応を示すものと考えられる.6)異種血清感作ウサギにサイアジン, コーチゾン, ペニシリン等の薬剤を注射することにより血管病変を惹起したが, 一般に内膜肥厚を主変化とする軽微なものであり, たゞ惹起物質としての大量のペニシリンを投与した際に感作ウサギにも明らかな血管炎を発生せしめた.
  • 田中 克明
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 55-73,78
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    著者は, 骨髄細胞及び新生児脾細胞移植によるRadiation chimeraにつき検討し, 同時にRadiation chimera及びImmunological acquired toleranceを応用組合せ, 同種皮膚移植実験を行った.同種骨髄移植に於ては, 異系骨髄移植群にSecondary diseaseにて死亡するものが多い.一方, 同種新生児脾細胞移植群では, Seoondary diseaseの発現を見ず, 放射線障害回復も速かで, 生存率は高く, Immunologica1 tolerance応用の有効性を認めた.同種皮膚移植実験に於て, 以上のRadiation chimera, 並びに, これとImmunological acquired tolerance応用のものでは, 著明な皮膚生着延長を認め, 同種皮膚移植に関しRadiation chimera及びImmunological to1eranceの応用が最も有効であることを立証した.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 74-78
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. 79-81
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1964 年 13 巻 1-2 号 p. App1-
    発行日: 1964年
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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