アレルギー
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13 巻, 7 号
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  • 原稿種別: 目次
    1964 年 13 巻 7 号 p. 799-803
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1964 年 13 巻 7 号 p. Misc8-
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 関内 淳
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 483-490,530
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    寒冷刺戟に過敏性を有する所謂寒冷アレルギー現象の発症に, 抗体素因が関与するとすれば, その抗体素因の形成に必要な抗原は何か, 化学物質の移入なく本症が寒冷によってのみ発症するから寒冷によって自己抗原が遊離され抗体素因が形成されるのではないかと考え, ウサギ自己血液を24時間0°〜5℃に冷却し, そのまゝもとのウサギに静注した.この操作を隔日に35回行い, その間10日毎に沈降反応, 抗原感作赤血球凝集反応, 補体結合反応, クームス試験, 寒冷凝集反応, アルチウス反応, PK反応, RAテスト等を行い, 37℃並びに0°〜5℃で判定し更に寒冷曝露試験を行った.又末梢血液像, 血清蛋白像, 諸種の肝機能検査並びに組織学的検索を行った.その結果冷却自己血液が抗原性を獲得した明らかな確証は得られず従って冷却自己血液の感作では寒冷に特異的な自己抗体素因は作り得ないものと考える.
  • 関内 淳
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 490-494,530-53
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    チフスワクチンはウサギにとって異種蛋白であり, 死菌であるから網内系に作用し, 抗体産生能力をたかめ更に堂野前の云う病巣抗原的役割をして, 同時に混入した冷却自己血液に対する自己抗体の産生を促進するのではないかと考え, 自己血液とチフスワクチンを混合し, 24時間0°〜5℃に処理したものをウサギ大腿部に隔日5回筋注し感作とし, その後1, 2, 3週に各種の抗体検索と末梢血液像, 血清蛋白像, 血液生化学検査を第1篇と同様の方法で行い, 更に抗原感作タンニン酸処理赤血球凝集反応を併せ行った.その結果は抗原感作タンニン酸処理赤血球凝集反応, 補体結合反応, クームス試験間接法にて一部に最弱陽性を認めたが其の他は何れも陰性であった.一方ワクチンを抗原とした沈降反応, アルチウス反応は陽性を示し, 血清のγ-Globulinも軽度の増加を来したが, チフスワクチンの感作によるものと考える.又, 寒冷曝露試験によっても生体内溶血微候も, 皮膚発斑も認められないから, 冷却した自己血液にチフスワクチンを添加して感作しても寒冷に特異的な自己抗体素因の形成は得られないものと考える.
  • 関内 淳
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 494-498,531
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    E.A.の完全抗原は, 赤血球セファリンと異種蛋白とにより形成される.そこで冷却自己血液に赤血球セファリンを合併すれば, E.Aの完全抗原となり得るか否かを検討した.即ち赤血球セファリン1.5mgを含む0.5mlの生理食塩水エマルジョンと, 自己血液5mlを混じ, 24時間冷却処理したものを冷却のまま連日4回耳静脈より感作し, 3週後再び同じ抗原液を連日3回静注し, 再注射前後の末梢血液像, 骨髄像を検索した結果, E.Aの病像は認め得なかったことから, 冷却自己血液はE.Aの運搬体とはなり得ないことが証明された.以上3篇にわたる実験成績より所謂寒冷アレルギーの発症が寒冷刺戟に特異的に反応する抗原抗体反応であると断定するには更に追究する実験が必要であるが, 冷却処理した自己血液及びこれにチフスワクチンを添加して感作しても寒冷に特異的に反応する自己抗体素因は形成されず, 又赤血球セファリンと合併して感作してもE.A.の抗体素因は形成されない.従って冷却処理した自己血液は自己抗体素因を形成する抗原性を有しないと結論する.
  • 津田 考憲
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 499-515,531-53
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    所謂Collagen diseaseの脾炎及び感染脾の変化を究明せんとして, ウシ血清γ-Globulinによる活動性アナフイラシーをウサギ脾に惹起せしめてこの際の脾炎像を検索した.浜本の血管内性抗原抗体反応の理論に基づいて, ウシ血清γ-Glに対する抗体の十分に上昇したウサギに, 直接脾動脈よりウシ血清γ-Glを注射して, 惹起注射後1日後より60日後迄の牌の変化を病理組織学的に検索した.主なる脾の変化は次のようであった.初期には激烈な脾炎像を赤脾臓に認め, 偽酸球の浸潤が高度で, 遊離性大貧食細胞-所謂脾細胞-の出現が顕著で, 次いで遷延化を示して形質細胞, 単核細胞の寧ろ結節状の浸潤増生が認められ, これらの強い脾炎像は60日後においても尚持続して認められた.又脾柱, 被膜も後には肥厚を示し, 髄索細網細胞の増生を認めた.芽中心は初期には腫大せしも, 後には大小不同を示し, 萎縮せるものもよく認められた.中心動脈は, 内皮細胞腫大, 内皮の停立, 内皮下浮腫, 壁のフィブリノイド変性が認められ, 又牌柱動脈にて増殖性動脈内膜炎の像が認められた.これらの所見より, 感染脾更にcollagen diseaseにおける脾炎は, 異種γ-Glによる活動性アナフィラキシーにより惹起される脾炎像と酷似して, アレルギー性脾炎と軌を一にするものと考えられる.
  • 高橋 昌巳
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 516-523,532
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1)新鮮血球をformalinizeすることによって均一且つ安定化した血球を作製するための基礎的条件について検討した結果, 長期保存可能, しかも安定な血球標本の調整方法を考案した.2)ホルマリン処理血球に対しタンニン酸による処理条件について検討し, その至適条件を求めた結果2,000倍タンニン酸37℃10分で充分であった.3)ホルマリン・タンニン酸処理血球に対する抗原の感作至適条件について検討した結果, 供試抗原の種類によって感作抗原濃度, pHが異なるが至適条件下で37℃30〜60分で感作が充分に行われることが分った.4)ホルマリン処理血球, ホルマリン・タンニン酸処理血球及び抗原感作ホルマリン・タンニン酸処理血球は極めて安定且つ長期保存も可能であることが実証された.5)本処理血球或は本感作血球を用いて感作血球凝集反応の簡易化をはかることが出来, 血清診断法として極めて鋭敏な本法のより広範囲な応用の道を拓いたものと思う.
  • 泉 孝英
    原稿種別: 本文
    1964 年 13 巻 7 号 p. 524-529,532-53
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1961年MyrvikはBCG死菌感作ウサギにBCG死菌を静注すること(challenge)によって肺臓より多量の大型単核細胞であるA1veolar Macrophagesを得ることに成功した.著者はこの細胞を用いて免疫学的実験を行うに当って, このAlveolar Macrophagesを単なる結核感作細胞として取扱うべきか否かを判定するため, 感作ウサギにChallengeの及ぼす影着を検討した.(1)Challengeによって肺臓, 脾臓の重量は著しく増加し, 肺胞内にAlveolar Mcrophagesの著明な滲出を見るが, 肝臓の肥大は起らない.(2)Challengeによって著るしい流血中血球の変動はない.(3)Challenge後, ウサギのツベルクリン感受性は一過性に低下するが, 4日目には回復する.(4)血清反応(沈降反応, Middlebrook-Dubos感作赤血球凝集反応及び溶血反応)においてはchallengeによる脱感作は起らない.著者は以上の実験成績及び既報の成績を併せ考え, challengeによって採集したAlveolar Macrophagesは正常細胞とはもとより, 感作のみの細胞とも異った性質を有するものであると結論したい.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1964 年 13 巻 7 号 p. 530-533
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1964 年 13 巻 7 号 p. 534-
    発行日: 1964/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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