アレルギー
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19 巻, 3 号
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  • 原稿種別: 目次
    1970 年 19 巻 3 号 p. 935-940
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1970 年 19 巻 3 号 p. Misc5-
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 中村 晋
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 169-181,234
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近代大学あるいは病院にアレルギー疾患の疹療を系統的に行なう目的でアレルギークリニックが設置されるようになった.われわれの国立静岡病院アレルギーセンター開設以来5年間の来院患者総数は1183名で, うち気管支喘息653名, アレルギー性鼻炎126名, 蕁麻疹306名, その他98名であつた.年次別にみると毎年増加の傾向が認められ, 年令別にみると気管支喘息で小児が全体の半数を占めるのが注目される.住所別集計をみると大半は静岡市及びその周辺であるが気管支喘息では隣接県はもちろん, 遠隔の地からもより適切かつ効果的疹療を求めて患者が来院している.著者は本邦各大学の内科, 小児科, 耳鼻咽喉科, 皮膚科教室を対象にアレルギークリニックに関するアンケート調査を行なつた結果回答が得られた183教室中69教室にアレルギークリニックが設置されていることがわかった.独立の診療室を有するものは少く, 大部分は一般外来疹療終了後同一場所で週1〜3日疹療を行なつており, 専任医師が配置されているのは37教室である.アレルギークリニックを有する教室の殆んどはアレルギー関係の研究テーマを掲げており, 診療と研究とが密接な関係を有すると思われる.国立病院及びその他の一般病院に対しても同様の調査を行なつたところ回答を寄せた国立病院71施設中19施設, 一般病院33施設にアレルギークリニックを有し, 大部分のものは大学との技術提携を有することがわかつた.アレルギークリニックはかくて時代の要求に応じ, 地域社会に著しい貢献をしているが, なおアレルギークリニック過疎地帯も少なく, 患者数の増加にも拘わらず全国のallergistの絶対数不足が目立ち, このため診療日も週3日以内に止めざるを得ないところが多く, 診療日には多数の患者の診療に忙殺されているのが現状で, 今後更に充実と発展がのぞまれる.臨床面からまずallergistの養成が急務であり, 医療法上アレルギー科の独立もぜひ実現させねばならない.
  • 光井 庄太郎, 鹿内 喜佐男, 小松 道俊, 下田 輝一, 堀内 俊晴
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 182-187,234-23
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1968年3月私どもは岩手県一関市の木工事業所において, 米杉を取扱う作業員のなかに気管支喘息患者を見出した.これをきつかけに同市および秋田県能代市の木工事業所において, 米杉を取扱うことにより喘息症状を呈するものを対象として調査を行つた.ついで両市に見出された核当する症状のもの15例, ならびに同様の症状で当科外来を訪れた9例について臨床的検査を施行し, 次のような結果を得た.1)喘息よう患者の発生頻度は, 一関市86例中 7.0%, 能代市 828例中 1.1%と差があり, これは木工事業所の施設の差によるものとおもわれる.2)上記喘息患者はアレルギー疾患の既往あるいは家族歴を持つものが多く, 大多数のものは米杉取扱い開始より1〜5ヵ月以内に発症している.3)両市ならびに外来患者の木工事業所で製材されている米杉は組織学的にWestern red cedar であることが判明した.4)Western red cedar より作製した抽出液を用いて皮内反応, 吸入試験, Prausnitz-Kustner反応を施行した結果, 陽性者は皮内反応20例中17例, 吸入誘発試験18例中15例, Prausnitz-Kustner反応17例中9例であつた.以上より, 米杉を取扱う木工・製材作業員にみられる喘息症状は米杉(western red cedar)を抗原とするアレルギー性, 吸入性喘息にもとずくものであると考える.
  • 池本 信義
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 188-192,235
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    著者は西日本一帯に広く分布しているキョウチクトウの花粉喘息について研究した.キョウチクトウの開花期は尼崎地区においては6月から10月までである.次ぎにその結果を示す.1.当アレルギー外来を本年秋季に訪れた喘息患者61例のうち皮内反応にてキョウチクトウ花粉喘息患者は16例であつた.2.この16例のキョウチクトウ花粉喘息のうち3例は他のアレルゲン皮内反応には陰性であつた.3.問診によりこの16例のキヨウチクトウ花粉喘息患者はキョウチクトウの開花期, とくに6, 7, 8, 9月に喘息症状増長をみた.4.キョウチクトウ花粉喘息のほとんどの症例はキョウチクトウの大部分が生育している尼崎市郊外の居住者である.5.このキョウチクトウ花粉喘息患者のうち2例にP-K反応をおこなつたところ, 1例が陽性で, その閾値は1:2^3であつた.
  • 春名 英彦, 遠藤 了一, 恩田 幸昌
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 193-198,235-23
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Shoreらによるヒスタミンの螢光測定法は, わが国では, 種々問題点が多く, 実用的な方法とはいえないかつた.われわれ, Shoreの方法を詳細に検討し, OPTの精製, OPTの反応温度および反応時間, 螢光波長やヒスチジンのヒスタミン測定に及ぼす影響などについての諸条件を明らかにすることがてきた.さらに, われわれの条件づけのもとでは, 再現性も平均103%と極めて高いことが明かになつた.われわれの方法でヒスタミンを測定をするとき, 全血では0.037〜0.375mcg/dlが正常値とされ, 小児も成人も同じ値であつた.血漿ヒスタミン値は, その意味づけに多くの問題があることから, さらに検討する必要があると思われた.
  • 可部 順三郎, 青木 良雄
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 199-206,236
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Candida albicans生菌で免疫したモルモットに同菌体抽出物の多糖体画分(PS), 蛋白画分(Prot)を吸入させ, その呼吸器症状に及ぼす影響をOscillation法で観察した.PS15〜30mg吸入では直後のコンダクタンス低下(即時反応)をおこし, Prot.吸入では即時反応をまずおこして後, 更に24時間後に著るしい呼吸頻数(遅延反応)を呈した.末処理モルモットに対する吸入では著明な反応はみられなかつた.この即時型呼吸抵抗増加が気道狭窄に, 遅延型呼吸頻数が気道・肺細系の滲出・浮腫・細胞浸潤にもとづくことは, 組織学的検査の結果によつても, また卵白アルブミン, 結核菌を用いてのわれわれの以前の研究にてらしても明らかである.すなわちCandida菌体成分のモルモットの呼吸器系に対する抗原性は, 多糖体画分は即時型, 蛋白画分は即時十遅延型のニ相性反応を惹起する活性を有しており, 人およびモルモットの皮膚, ヒトの呼吸器に対するCandidaの抗原性に関する前報の所見と一致した.われわれは気管支喘息の呼吸困難は, 化学伝達物質の遊離が気管支収縮をひきおこす即時型アレルギーのみならず, 遅延型反応による気道・肺細胞系の滲出・浮腫・細胞浸潤等も関与して発作にいたらしめていると考えているが, 吸入試験がしばしば遅延型反応をおこすことの多いCandidaについて動物実験を行ってその機序の説明を試みた.
  • 佐藤 彰
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 207-217,237
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    喘息患者を中心とした約80名を対象に, 喘息発作とウイルス感染の関係を検討した.検査方法は体温, C.R.P, 血沈, 喀痰, 咽頭培養などの一般検査の他にウイルス学的検索は主に補体結合反応を用いた.使用抗原はrespiratory syncytial virus., parainfluenza virus, Influenza virus A.B., adenovirus, Mycoplasma pneumoniaeとCoxackie B_1である.その結果昭和43年12月と44年2月の発作の約30%, 4月と7月の発作の約15%にウイルス感染が証明された.また6人の通年性喘息患者を約半年間観察した結果, 5人にウイルス感染を証明した.一方retrospective studyでは喘息発症の誘因に関しては麻疹が4%に関係していた.螢光抗体法を用いたNasal smearの施行に際しハトをparainfluenza virusで免疫し, 良い抗血清を得た.結局ウイルス感染が喘息発作に対し1つのひきがねのような役割を果しているといえよう.
  • 山田 勝巳
    原稿種別: 本文
    1970 年 19 巻 3 号 p. 218-233,237
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    3^H-Prednisolone resin摂取率を利用した血中コルチコイド間接測定法を用いて, 副腎皮質ステロイド剤訪投与をうけたことのない, あるいは投与をうけたことのある気管支喘息児の下垂体副腎機能を調べた.副腎皮質ステロイド剤投与をうけたことのない喘息児の下垂体副腎機能の異常はなかつた.喘息発作中, 血中コチゾール値は上昇しだが, 正常型の日内変動を維持していた.Prednisoloneで総量60〜4650mg, 1ヵ月平均約150mg以下の投与例では, 血中コルチゾール値およびACTH試験は正常であつた.連日投与をうけていた3例だけが, 血中コルチゾール値は低く, 日内変動もなく, ACTH試験に反応しなかつた.また投与した製剤の種類により下垂体副腎機能回復に差がみられた.しばしばステロイド治療をうけていた4例で毎月副腎皮質機能を測定したが, ステロイド剤の間歇使用により, 副腎皮質機能は, あまり抑制されていなかつた.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1970 年 19 巻 3 号 p. 234-237
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1970 年 19 巻 3 号 p. App6-
    発行日: 1970/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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