アレルギー
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20 巻, 12 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1971 年 20 巻 12 号 p. Cover13-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1971 年 20 巻 12 号 p. Cover14-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1971 年 20 巻 12 号 p. Misc5-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1971 年 20 巻 12 号 p. App5-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 無江 昭子
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 885-902,952
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の本態および発作発現機序の解明を目的として, 病理形態学的立場から本症の13剖検例を検索した.症例は発作による窒息死6例, 発作中の合併症による死亡4例, 非発作期に偶発症で死亡したもの3例からなる.発作期に死亡した10例に共通した主要所見は, 1)気管支の〓縮像(気管支平滑筋の肥大と〓縮, 粘膜の規則的ヒダ状隆起), 2)粘液産生亢進像(気管支腔内粘液充填二粘液栓, 粘液腺の腫大と増殖, 気管支上皮の杯細胞様化), 3)好酸球および円形細胞浸潤, 4)基底膜の硝子様肥厚, 5)気腫, 6)気管支動脈の肥厚, 7)肺の自律神経節細胞の腫大および神経突起や線維の肥厚ないし硬化像などであつた.これらの喘息性の病変は, 区域気管支の太さにおいて最も明らかに認められる.上記諸変化のうち, 発作死例に共通した最も特徴的な所見は気管支〓縮像で, 喘息発作の本態は気管支平滑筋の異常収縮にあり, 結局気管支喘息はこの発作を本態とする一疾患単位と考えられた.また肺の自律神経は, 発作の成因と関係し, 著明な粘液産生亢進, 特に粘液栓および気管支壁の細胞浸潤などは呼吸困難ないし発作発現を助長するものと思われる.なお喘息発作死例の直接死副腎, 下垂体の萎縮もまた死因に影響していることは否定できない.
  • 木村 利定, 松村 龍雄
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 903-914,952-95
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    本邦において気管支喘息が最も増悪するのは秋, 特に, 8月下旬から10月下旬頃までである.われわれは, 屋内塵エキスで減感作し, 数ヵ月にわたつてほとんど喘息発作のなかつた一学童において, 突然に, きわめて重篤な喘息発作を生じたのに遭遇し, その発作の原因を検討した結果, 喘息発作がイネの開花と一致することから, イネ花粉が喘息発作のアレルゲンの1つとして働いている可能性を推定して研究を進め, 次の成績を得た.1.イネ花粉と推定されるイネ科花粉の空中飛散数は, 8月下旬から9月上旬に増加しており, 50-lOO個/10cm^2に認められた.この飛散数の増加期は, 喘息患児41例中30例の発作の増悪と一致していた.2.掻破反応は, 喘息患児67例中10例(15%)に陽性であつたが, 健康学童164例では全例陰性であつた.皮内反応の陽性率は, 喘息患児61例において, イネ花粉エキス291, PNU/ml, 29.1PNU/ml, 2.91PNU/ml, 0.29PNU/ml, に対して, それぞれ59例(97%), 41例(67%), 16例(26%), 10例(16%)であつたが, 健康学童では, 25例(15%), 4例(2.4%), 1例(O.6%), 0例(0%)であつた.すなわち, 掻破反応と皮内因は, 気管支の〓縮と粘液栓による気道の閉塞すなわち窒息死である.しかし, 反応には, 喘息患児は, 健康学童に比し陽性率が明らかに高かつた.3.皮膚感作抗体は, イネ花粉エキスに対する皮内反応閾値が29.1PNU/ml以上の6例の患児血清について検査した.PK反応, in vivo 特異的中和試験は全例陽性であり, 皮膚固着試験は6日後のPK反応でも陽性であつた.以上の成績から, イネ花粉に対するレアギンの存在することが認かめられた.4.吸入誘発試験は, イネ花粉エキスに対する皮内反応閾値が291PNU/ml以上陽性の喘息患児16例中13例, 皮内反応閾値が29.lPNU/ml以上の者のみにおいて陽性であつた.一方, 健康学童5例では全例が陰性であつた.誘発反応には, 早期反応.晩期反応が認められた.以上の諸成績から, イネ花粉は, イネ花粉の飛散期に一致して増悪する気管支喘息にあつては, 吸入抗原の1つとして必ず検査されるべきアレルゲンであると思われた.
  • 信太 隆夫, 御牧 和子, 佐々木 直, 中川 善幹, 服部 大明, 石崎 達
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 915-921,953
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    東京都青梅市の木工業者65名について米杉喘息の疫学調査を行なつた.すでに転業ないし廃業したものもあるが, 喘息の発生率は16.9%におよんだ.喘息以外の鼻炎や気管支炎様症状をもつものも加えると29.2%の発生率に達した.米杉喘息の発生には喘息素因と関係があり, 同一家系内に喘息が続発した.また米杉材水抽出液による皮内反応成績からアレルギー素因が本症発生に深い関係があることを類推した.誘発試験の結果から, 喘息発作にはアトピー機転以外にアルサス型反応が関与していると考えられた.米杉材芳香成分であるネズコンの吸入では, 米杉材喘息のみに特異的反応を示さず, 非米杉喘息にも発作を誘発せしめた.従つて米杉材特有の芳香成分は非特異的な誘発ないし助長因子と考えられた.
  • 宮本 昭正, 斎藤 恒子, 水野 勝之
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 922-926,954
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    市販されているキヌ抗原を用いてSephadex G-100とDEAE celluloseによる分画を行ない, そのおのおののsluateを用いて抗キヌウサギ血清に対する沈降反応とキヌ対に強く反応をしめした患者で皮膚反応を行なつてみた.ウサギ抗血清に対して沈降反応をしめす抗原の局在と, ヒトの皮膚反応を陽性たらしめる抗原の局在とは必ずしも一致しなかつた.TCAで蛋白を除いたキヌ抗原では抗キヌウサギ血清に対する沈降反応は全く消失したが, ヒトに対する皮膚反応の力価には全く変化がみられず, 即時型の皮膚反応に関与する抗原は, キヌでは主として多糖体ではなかろうかという結果が得られた.
  • 安江 隆, 安江 厚子, 佐々田 健四郎, 星野 臣平
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 927-933,954
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アトピー性皮膚炎と慢性蕁麻疹におけるIgEの役割を解明するために, これら疾患患者の血清中および皮膚固着のIgEを, single radial immunodiffusion method, 抗IgE抗血清皮内反応, 蛍光抗体法により検索した.アトピー性皮膚炎では, 血清中のIgEの増加が高率かつ高度に認められたが, 血清中のIgEの濃度は, 発症年令, 経過年数, 皮膚症状の軽重などとは必ずしも相関せず, 高い血清IgE値を示した症例では気管支喘息, アレルギー性鼻炎, アレルギー性蕁麻疹の合併ないし既往が高率に証明され, かつこれら疾患と関係があると思われるアレルゲンに対してのみ皮内反応が陽性であつたことから考え, むしろその患者のアトピー性素因の強さの程度を示しているように思われた.慢性蕁麻疹では, 血清中のIgEの増加が証明されたのはごく一部にすぎす, その程度も強くなかつたが, ソバ蕁麻疹の1例においては, そのレアギンがIgEであることが証明された.なお両疾患のいずれにおいても, その皮膚固着のIgEが特に多いという結果はえられず, 血清中のIgE濃度と皮膚固着のIgE量との間に特に相関関係は認められなかつた.
  • 大西 武生
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 934-942,954
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    重症筋無力症の自己免疫学説が現われてすでにlO年を経過した.胸腺異常と抗筋抗体に関して重症筋無力症の病因的因果関係を求めて多くの研究がなされてきたが, 今日に至るもなお決定的結論をみるに至つていない.本論文では抗筋抗体の免疫学的特異性に関して研究した結果を報告する.蛍光抗体法によつて抗筋抗体を検出するにあたつて, ヒト筋肉ならびにラット骨格筋を材料として用いた.筋肉をエチルアルコールで固定後, 炭酸-重炭酸緩衝液(pH 9.1)および水(pH 6.5)のそれぞれにfluorescein isothiocyanate(FITC)を溶解した液で直接法または間接法にて染色した.いずれの場合も筋横紋に結合した蛍光陽性像を得た.さらに抗筋抗体の局在に関して検討すると, 筋無力症患者血清と蛍光標識抗ヒトγ-globulin血清およびFITC-waterのみで螢光染色した場合には, A-band without H-zoneが特異的に蛍光陽性となりその他の場合はI-bandが陽性になるとこが判明した.筋無力症患者血清と健康ヒト血清からgGIのFabとFcを分画した後に, それぞれの抗筋抗体活性を調べたところ筋無力症患者血清の分画にのみA-band without H-zoneと特異的反応する活性を認めた.しかしながら, このFab分画が筋運動神経終板と結合して障害をおよぼすという確証はついに得られなかつた.
  • 大西 武生
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 943-951,955
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ラット肋間筋から筋膜を純粋に分離してそれを感作することにより実験的筋症を発生せしめた.すなわち筋膜はKCl緩衝液に2.5×10^<-7>M NaOH液を用いて成熱ラット肋間筋から分離した.分離筋膜の純粋性は位相差顕微鏡, 電子顕微鏡ならびに化学分析によつて確認した.凍結乾燥した分離筋膜50mgkgを3m1のFreund's complete adjuvantに混じてウサギ背部皮内に10-30目に1回の割に合計3回免疫した.初回感作から3-9ヵ月後に実験的筋症が発生した.組織学的には骨格筋は鎖状核ならびに中心核をもつた萎縮筋線維を中心としたジストロフィー様障害と変性筋線維とともに多数の貧食細胞を伴つた多発性筋炎様病像を呈していた.筋電図学的には典型的なmyopathic pattemを呈していた.その他腎臓ではwier loop様病像, 脾臓ではonion skin様病像を呈し, すべてのリンパ組織からは小リンパ球が消失していた.筋膜に対する血清抗体価は補体結合反応で1:100ないし1:300を呈しlatex凝集反応では1:512ないし1:1,024倍であつた.Rapid immunoelectrosyneresis(Bussard(の変法)で分離筋膜との問に沈降線を生じたが, これはあらかじめ筋膜で吸着すると消失した.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1971 年 20 巻 12 号 p. 952-955
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 高安 正夫
    原稿種別: 本文
    1971 年 20 巻 12 号 p. 956-957
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 索引
    1971 年 20 巻 12 号 p. 958-963
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1971 年 20 巻 12 号 p. App6-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1971 年 20 巻 12 号 p. Cover15-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1971 年 20 巻 12 号 p. Cover16-
    発行日: 1971/12/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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