アレルギー
Online ISSN : 1347-7935
Print ISSN : 0021-4884
ISSN-L : 0021-4884
21 巻, 4 号
選択された号の論文の16件中1~16を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年 21 巻 4 号 p. Cover25-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年 21 巻 4 号 p. Cover26-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1972 年 21 巻 4 号 p. Misc5-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年 21 巻 4 号 p. App9-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 可部 順三郎, 木原 令夫, 大利 昌久, 石崎 達
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 297-302,363
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    東京共済病院アレルギー外来において昭和42年11月より46年10月までの4年間に受診した気管支喘息患者350名のうち, 1年以上ひきつづいて治療を行ない, 経過を観察し検討しえたのは87名であつた.減感作・変調療法など根治的療法を行なつた者69名中, 中等症または重症より無症状ないし軽症となりかつ薬剤の投与をほとんど全く必要となしくなつた者30名であつたのに対し, 対症療法のみ行なつた18名では観察期間中にほとんど状態の改善がみられなかつた.観察期間がまだ短いので, 完全寛解状態といえる例は少ないが, この成績は気管支喘息に対する根治的療法の有効性を強く支持するものと思われる.種々の特異的減感作療法・変調療法にもかかわらず重症にとどまり, ステロイド離脱に成功しなかつた難治症例についてその原因を考察した.
  • 松井 達朗
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 303-313,363-36
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近年いわゆるiatrogenic diseaseといわれる疾患が注目されてきているが, その主要疾患の1つとして薬剤アレルギーがとりあげられている.薬剤は最近種類も多くなり, またその使用頻度も増加してきている.そのため薬剤による多彩な副作用, ことにアレルギー反応と思われるものにしばしば遭遇し, 時にはアナフィラキシー様ショックにより不幸な転帰を招くこともある.しかし, 今日に至るまでこのようなアレルギー反応の機序については十分解明されていないようであり, 各種の検索方法が試みられているわけであるが, まだ信頼しうる特異性と簡便性を兼ね備えた方法はないようである.そこで, 今回著者は, 各種薬剤によつてアレルギー症状を呈したと思われる患者を対象として, 白血球が患者血清と薬剤抗原液を添加されることにより溶解するという原理に基づいた白血球溶解現象を試み, また薬剤アレルギーの中でも発生頻度の多いと思われるピラツォーロン系薬剤, サルファ剤について, human serum albumin, あるいはbovin serum albuminをアゾ結合せしめ, これに著者の考案した方法にしたがつてfluorescein isothiocyanateを標識し, 主として間接法で蛍光抗原法の観察をおこない, 薬剤アレルギーに関与する流血抗体の証明を試みた.結果1. 白血球溶解現象では, 90例の薬剤アレルギー患者のうち52例(57.8%)に陽性例を認め, 著者のあつかつた症例中一番多くみられたピラツォーロン系薬剤アレルギー患者の陽生率とほとんど同率であつた.2. 蛍光抗原法は薬剤アレルギー患者と健常人との間にその特異蛍光において有意の差をみとめた.また特異蛍光は細胞質を中心に強くみられ, 一部分細胞膜部分にもみとめられるものがあつた.3. 白血球溶解現象と蛍光抗原法との間には統計学的に有意の相関がみとめられた.4. 薬剤アレルギー患者, 特にサルファ剤, ピラツォーロン系薬剤を中心とした薬剤アレルギー患者の流血中には細胞親和性のあるcytophilic antibodyの存在することが示唆された.
  • 杉崎 徹三
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 314-325,364
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    実験的アレルギー性脳脊髄炎(以下EAE)に関し, 1933年Riversの報告以来免疫学的, 病理組織学的に検討が加えられ, また多発性硬化症その他脱髄性脳疾患, 狂大病ワクチン接種後脳脊髄炎とEAE間の異同に関し種々論議がなされている.それに伴いEAE発症因子に関し, 体液性因子, 細胞性抗体に対する検索も方法論の進歩に伴いEAE発症機作の解明に光明がさしてきた.すなわちPaterson等のリンパ組織細胞のpassive transferによる, EAEの発症に関する細胞抗体の占める意義についての研究, またBornstein等の培養神経線維に脳感作動物血清を添加することにより, 髄鞘の変性をきたすことによる, 血清中のEAE発症因子の検索等がその代表的なものだろう.また病理組織学的に脱髄が血管炎によるものか, また二次的にきたし得るものなのか等についても種々論議がなされてきている.私は自己免疫疾患とあいまつて, 臓器感作により, 標的臓器に確実に病変と起こし得るものとして, 脳脊髄を選び, 何ゆえにこの種の病変を起こさしめるかを究明せんがために種々の方法を用い, アプローチを試み, 次のごとき結果を得た.1. モルモット脊髄+Freund's complete adjuvant乳剤を同種に注射することにより, 高頻度に臨床症状の発現を見, 注射後14日以降の脳病理所見に100%の血管系病変を認めた.他臓器には特記すべき所見を認めなかつた.2. 感作動物の血中抗脳抗体価をタンニン酸処理赤血球凝集反応ならびに免疫拡散法にて検索し, 抗脳抗体が異種感作の場合明らかに出現することを認めたが, 同種感作の場合は検出できない場合が多く, EAE病理所見とは相関関係を認めなかつた.3. FITC標識抗モルモット脊髄ウサギ血清を作製し, 種々固定液を用い, 脳, 脊髄凍結切片上の染色性につき検討し, methano1, ethano1固定が髄鞘ならびに細胞の染色に至適であることを確認した.またaceton固定において, 他諸臓器と比べ脳脊髄血管が強く染色されることを見いだした.4. FITC標識抗モルモットγ-Glを用い, 経時的にモルモット脊髄感作モルモットの脳脊髄中のγ-Glの局在について検索し, 病理組織学的所見が顕著になる前に脳血管壁にγ-Glの局在を証明した.5. モルモット脊髄+Freund complate adjuvant注射後早期のモルモット血清の受身移入を種々施行したが, 脳脊髄に顕著なEAEの発現を認めなかつた.
  • 青木 和夫, 斎藤 忠夫
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 326-330
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    マウス腹部皮膚標本におけるマスト細胞は, in vitroでsinomenineと浸漬すれば, 著明な脱顆粒をおこすが, この作用は, NaCNの併用によつて拮抗される.一方, NaCN処理は, 元来この細胞に陰性であつた非特異的esterase活性を賦活陽性化する.この陽性化される酵素活性に関し, 種々の物質を併用して検討を加え, これがPearseのいうA-typeのesteraseに属することを明らかにするとともに, これら物質のsinomenine作用にたいする影響をうかがい, この酵素活性の消長と, 細胞の脱顆粒現象成立との間には, 密接な因果関係は成立しがたいことをのべた.なお, 代謝阻害剤によつて非特異的esterase活性が賦活される機序は不明である.
  • 山田 衛, 根本 俊和, 近藤 忠徳
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 331-335,365
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    上気道常在菌を主とする多価死菌ワクチンであるbroncasma bermaを抗原として, その原液, 10倍生食水稀釈液, 100倍生食水稀釈液で皮内反応を試みた.対象は, 群大第一内科および高崎中央病院喘息外来に通院中の気管支喘息患者で感染が本症の発症や増悪に関係あると考えられた32例である.使用抗原の濃度差による陽性率にはかなりの相異がみられ, 原液では特に重篤な症状悪化を招く例もみられたので, 皮内反応には10倍稀釈液が適当ではないかと考えられた.またCoombsのいうアレルギーの4つの型を皮内反応の面より検討してみると, 10倍稀釈液による皮内反応では即時型を示すtypeIが最も多くみとめられ(46.7%), ついで遅延型を示すtypeIVが25%みとめられた.Arthus型の反応を示すものは少なく15.6%みとめられた.TypeIIIを示すものはtypeIに合併しており, 細菌またはその産物によるtypeI+IIIの発症機序に基づく気管支喘息の存在が推定された.
  • 堀内 俊晴
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 336-345,365-36
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Mycoplasma pneumoniaeに起因する上気道および肺の感染症の頻度の高いことは知られている.私はMycoplasma pneumoniaeが気管支喘息の起因抗原となりえるかどうかを検索するために, Mycoplasma pneumoniaeのMac株より作製した3種の抽出液を用いて, 気管支喘息患者に皮内反応, PK反応, ヒスタミン遊離試験, 吸入試験を行ない, またウサギおよびモルモットについて, 本抽出液の抗原性について検討し, 以下の結果をえた.1)気管支喘息患者に対する皮内反応即時型陽性者は, 粗抽出液では322例中31例(9.3%), G-75 fractionでは103例中10例(9.7%), 膜浮遊液では23例中1例(4.3%)であった.健常者では, 粗抽出液による皮内反応即時型陽性者は34例中1例(2.9%)であった.粗抽出液にて即時型陽性の喘息患者にPK反応を施行すると17例中9例(52.9%)が陽性であった.この9例につき吸入試験をおこなうと2例が陽性であった.G-75 fractionにて皮内反応即時型陽性を示した3例にPK反応を行ない, 2例が陽性であった.粗抽出液による皮内反応遅延型陽性者は, 気管支喘息患者32例中4例(12.5%), 健常者22例中2例(9.0%)であった.しかし遅延型陽性者のなかには, PK反応ならびに吸入試験陽性者はなかつた.すなわちMycoplasma pneumoniae抽出液による皮内反応では, 即時型に意義があると考えられた.2)吸入試験陽性, PK反応陽性ならびに皮内反応即時型陽性者1例に滅感作療法を実施し, 3ヵ月目に発作の寛解ついで消失がみられた.3)皮内反応即時型反応陽性, 同時にPK反応陽性でしかも減感作療法未施行の喘息患者4例にヒスタミン遊離試験をおこなうと, 1例に陽性であった.4)Mycop1asma pneumoniae抽出液は, ウサギならびにモルモットに対して感作可能であるが, 感作モルモットに対する吸入性抗原としての意義は明らかでなかった.以上よりMycop1asma pneumoniaeは気管支喘息患者の原因抗原となりえる場合があり, そのアレルギー学的検索は意義あるものと考える.
  • 江田 昭英, 永井 博弌, 渡辺 茂勝, ロー ホン・キャット, 片山 敏
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 346-359,366
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    古来漢方処方において, アレルギー疾患と思われるものに繁用されている生薬黄〓のbaicalein richのext.No.1およびbaicalin richのext.No.2の実験的喘息に対する作用を抗egg albuminウサギ血清により受動的に感作したモルモットを用いて検討し, さらに喘息治療薬との併用効果について検討した.1)感作モルモット肺切片からのアナフィラキシー性mediatorの遊離抑制はext.No.1がext.No.2に比してわずかに強い作用を示した.2)Gaddumの完全呼吸測定装置を用いた抗原静注による実験的喘息に対してext.No.2はext.No.1に比して強い抑制作用を示し, xanthine誘導体ではaminophyllineがmonophyllineに比し, sympathomimeticsではmethylephedrineがephedrineに比してそれぞれ強い抗喘息作用を示した.また, ext.No.2, aminophyllineおよびmethy1epheprineとの併用によって抗喘息作用に協力効果がみられた.3)受動的感作モルモットに抗原を噴霧して惹起する実験的喘息に対してext.No.2, aminophyllineおよびmethylephedrineのそれぞれ単独投与は抑制作用を示し, これらを併用した場合には増強作用がみられた.4)Konzett and Rossler法により受動的感作モルモットに抗原を静注した場合の気道抵抗の増大に対するext.No.2のaminophyllineおよびmethylephedrineとの併用効果は軽度かあるいは認め難い.
  • 石崎 達
    原稿種別: 本文
    1972 年 21 巻 4 号 p. 360-362
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1972 年 21 巻 4 号 p. 363-366
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1972 年 21 巻 4 号 p. App10-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年 21 巻 4 号 p. Cover27-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1972 年 21 巻 4 号 p. Cover28-
    発行日: 1972/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top