アレルギー
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22 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1973 年 22 巻 4 号 p. Cover25-
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1973 年 22 巻 4 号 p. Cover26-
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1973 年 22 巻 4 号 p. Misc6-
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 北条 憲二, 平峯 千春
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 277-288,341
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Dupuy and Good (1969, 1970) は, ツベルクリン過敏症が感作動物のX線照射後の血清中の因子によつて受身伝達されると報告した.この transfer systemは, donor と recipient との組織適合性や生きた感作細胞の移入を必須条件としない.本論文は, 甲状腺炎動物(甲状腺抽出物を CFA ともに Hartley 系モルモット四肢足蹠に1回注射5週間後)から, X線 800 rads 照射後に採集した新鮮血漿を, 幼若モルモット腹腔内に注入し, それによつて甲状腺病変や甲状腺抗原に対する遅延型過敏症の受身伝達が可能か否かの検討を目的としている.検索方法:plasma recipients について, (1)全身リンパ節細胞培養上清の間接MIF assay, (2)皮内反応, (3)抗原被覆赤血球凝集反応による血中抗体価測定, (4)甲状腺の形態学的検索.結果:1.X線照射・甲状腺感作 donors からの血漿移入をうけた動物(実験群)7例中, 移入9日後に検索した全4例からのリンパ球培養上清は明らかな MIF 活性を示した.15日後検索した残り3例中2例にはむしろ遊走の促進現象がみられた.非照射・甲状腺感作 donors からの血漿移入動物(対照群1)も軽度ながら MIF 活性を示した.一方, X線照射・CFA単独注射動物からの血漿移入動物(対照群2)は全く MIF 活性を示さなかつた.2.皮内反応は, 血漿移入8日後のテストでは, 実験群に最も反応性が強く, かつ, 特異的であり, 対照群1がこれに次ぎ, 対照群2はほとんど反応を示さなかつた.しかし実験群でも皮膚反応の遅延型性格は明瞭ではなかつた.3.血中抗甲状腺抗体は, 血漿移入9日または15日後の実験群および対照群において, 全く証明されなかつた.4.実験群の甲状腺には軽度の炎症性巣状病変の発生がみられたが, 対照群1, 2にも, 実験群に比しいくぶん程度の弱い甲状腺病変がみいだされた.
  • 関 健鏗, 大関 秀雄, 小林 敏男, 笛木 隆三, 小林 節雄
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 289-292,341-34
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    メッキ作業に従事した後に呼吸困難発作を生ずる症例につき検討した結果, メッキ作業の際用いられる重クロム酸ソーダにより, 感作されて発症したものであることを認めた.重クロム酸塩(重クロム酸ソーダおよび重クロム酸カリ)に対するアレルギー学的な検査成績は: 1)皮内反応は遅延型に陽性を示し, 貼付試験は陽性であつた.2)沈降抗体は認められなかつた.3)PK反応は陽性であつた.4)吸入誘発試験で2時間および12時間後に喘息の発作を生じた.本症例は退院後, 事務部門に職場転換を行なつて経過観察中である.
  • 小泉 富美朝, 篠田 嘉生, 木原 達, 岡崎 悦夫, 北村 四郎, 小島 健一
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 293-311,342
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ウサギ85頭の皮下および静脈内に鶏卵白(蛋白量10g/dl)1ml/kgを週2回の頻度で1ヵ月感作し, 沈降抗体の産生程度からこれらを高反応群(H群;58頭), 中間反応群(M群;20頭) および低反応群(L群;7頭)の3群に分けた.さらにこれらの3群のウサギの皮下に卵白感作を続けると, H・M両群では皮下に種種の大きさの無菌的膿瘍(原病巣)を形成した.各膿瘍を無菌的に除去し, これを膿瘍中心部の壊死層(N)と周囲の肉芽層(W)に分け, それぞれ生食水でホモジネートを作り, 最終蛋白含有量を6.0g/dlに調製し, これらを病巣抗原(N, W)とした.次に, H・M両群の各17例に自己または同種の病巣抗原1ml/kgを筋肉内に週1回の頻度で6-8ヵ月感作し, 大要次の結果を得た.1)病巣抗原には卵白成分, ウサギ血清成分, その他変性した組織蛋白などが含有し, とくに感作80日以降になると, Ouchterlony 法で変性した組織蛋白に対する抗体を認める例が出現した.2)卵白単独の感作実験では慢性糸球体腎炎やアミロイド腎症の発生は低率で, 糸球体の硝子化を伴わないが, 病巣抗原感作では抗原の自己, 同種に有意の差なく高率に糸球体の硝子化を伴う腎病変が発生し, これを組織学的に次の5型に分類した.a)アミロイド腎症(11例), b)アミロイド加味巣状腎炎(10例), c)アミロイド加味びまん性腎炎(5例), d)アミロイドのない糸球体腎炎(6例), e)変化のない例(2例), a)型はH群に多く(9例).c), d)型はM群にのみ認め, b)型は両群に認められた.3)脾・リンパ節の形質細胞の増殖はM群よりもH群で著明で, とくにアミロイド腎症例で顕著であつた.以上の結果より原病巣の形成にはウサギの免疫学的個体差が影響し, immune complex や変性した組織蛋白を含んだ病巣抗原による遷延感作がアミロイド症や慢性糸球体腎炎の病因に重要な役割を演じていることが示唆された.
  • 小島 健一, 小泉 富美朝, 篠田 嘉生, 木原 達, 岡崎 悦夫, 北村 四郎
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 312-320,343
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    卵白感作を行なつたウサギに生じたアルチュス病巣を摘出し, 壁部分と壊死部分とにわけて感作抗原とし, 自己または同種動物を遷延感作する実験を行なつた結果, 高頻度にアミロイド腎症, アミロイド加味腎炎, アミロイドのみられない腎炎がみられた.これらの腎病変における蛍光抗体法の所見はつぎのごとくである.1.基本型は顆粒像優位か結節像優位か, または両者の混合型であり, それぞれ, 腎炎, アミロイド結節またはアミロイド加味腎炎に相当する.2.抗原感作初期(40-60日)には大半は顆粒像優位であるが, 中期(100日)以降に結節像優位となる例がみられ, とくに壁成分による感作をうけた高反応群に多くみられた.3.顆粒像ではγ-glob., β_1C がメサンギウムや係蹄壁に陽性であつた.Fibrinogen には陽性例もあるが, 陰性例もみられた.顆粒には中期以降集合ないし融合して粗大となり, 不規則な配列をとるものや消退する傾向がみられた.4.結節像については, 大結節は一般に均質に γ-glob., β_1C, fibrinogenが陽性であつたが, なかには fibrinogen の陰性例または表面のみ陽性の例がみられた.また中等大以下の結節には, 不規則で顆粒の集合と考えられるものも認められた.なお後期には蛍光陰性の結節が散見された.5.アミロイドの軸性沈着により係蹄構造の改変を伴う例では, アミロイド自体は蛍光を示さず, その外縁に沿い顆粒状蛍光がみられた.6.以上の所見から, アミロイドの成立機序, 組織の多様性がうかがえる.7.まれに尿細管基底膜の線状蛍光がみられた.
  • 菅谷 愛子
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 321-328,343-34
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    東京都港区において, 1971年2月から1年間, 高さ約30mおよび15mの2箇所で空中飛散花粉, 特にイチョウ花粉の飛散状態を調査した.1.飛散花粉の季節変動は tree season が非常に高く, grass およびweed seasonは低い.2.鑑定できた花粉は 103種(不明のもの14種を含む)で, Cyptomeria japonica スギ, Pinus マツ属および Ginkgo biloba イチョウの飛散数がきわめて多い.イチョウ花粉は, これまでに報告された日本各地での調査にくらべて非常に多いが, 都内の街路樹の調査をおこなつた結果, 東京都にはイチョウの雄木が特に多いことを知つた.3.空中飛散花粉調査用の封剤として GV-glycerin jelly を調製したが好結果を得た.
  • 水谷 明, 高木 健三, 大黒 道夫, 近藤 富雄, 熱田 裕, 伊藤 和彦, 水野 勝之
    原稿種別: 本文
    1973 年 22 巻 4 号 p. 239-340,344
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    東海地方の内科, 小児科5施設で, 最近2年間における合計1245例の気管支喘息患者について臨床統計的な観察を行なつた.1)観察対象は男子 746例 (59.9%), 女子 499例 (40.1%) で, 0-10才代の症例が28.3%で最も多く, 60才以上の症例は 5.0%と最も少なかつた.2)発病年令では全症例の45.6%が10才までに発病しており, そのうち0才を含めて1, 2, 3才の発病が最も多かつた.3)発病後の発作好発季節は小児, 成人に共通して秋期が最も多く, 発作の好発時刻は小児, 成人の別なく真夜中から夜明けがたにかけて最高の山があつた.4)発作の誘因として, 気象条件では小児, 成人とも寒冷が第1位であつた.身体的条件では小児は運動により, 成人は疲労により誘発されるとする症例が最も多かつた.5)既往歴では, アレルギー性皮膚疾患の既往が成人より小児において高率であつた.家族歴では全症例の58.6%になんらかのアレルギー性疾患の存在を認めた.以上, 愛知, 岐阜, 三重3県下における気管支喘息患者の実態について報告した.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1973 年 22 巻 4 号 p. 341-344
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年 22 巻 4 号 p. 345-347
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1973 年 22 巻 4 号 p. 348-349
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1973 年 22 巻 4 号 p. Cover27-
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1973 年 22 巻 4 号 p. Cover28-
    発行日: 1973/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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