アレルギー
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23 巻, 8 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 23 巻 8 号 p. Cover39-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 23 巻 8 号 p. Cover40-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1974 年 23 巻 8 号 p. Misc9-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 松村 龍雄
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 501-529
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 沖本 芳春
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 530-539,579
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    SLE患者25例を検索対象とし, 対照として血清抗核抗体が陽性を示したSLE以外の疾患患者11例, および正常人17人を選び, 熱変性子ウシ胸腺DNA, ヒト白血球核粥, ヒト白血球粥, ヒト肝粥を抗原として, Sφborgらの方法に準じて, 白血球遊走阻止試験 (leukocyte migration test, LMT) を行い, 次のごとき成績を得た.1) 正常人における熱変性DNA, ヒト白血球核粥, ヒト白血球粥, ヒト肝粥添加時の遊走指数 (mean±2SD) はおのおの96±12%, 109±11%, 106±17%, 94±12%であり, これらを正常域とし, Sφborgらの判定方法に準じ, 検査対象患者における遊走指数が正常域以下の場合をLMT陽性, 正常域以上の場合を弱陽性とした.2) SLE患者では, DNAに対するLMTは18例中4例(22.2%)が陽性を, 3例(16.8%)が弱陽性を示し, ヒト白血球核粥に対するLMTは8例中2例(25%)が陽性, 1例(12.5%)が弱陽性であった.ヒト白血球粥に対するLMTは19例中13例(68.4%)が陽性, 2例(11%)が弱陽性であり, 前2者に比し明らかに陽性率が高かった.3) 対照とした血清抗核抗体が陽性を示したSLE以外の疾患患者では, DNAに対するLMTは11例中3例(27.3%)が陽性で, SLE患者における陽性率との間に差はなかった.しかし白血球粥に対するLMTは6例中1例(16.7%)が陽性, 2例(33.3%)が弱陽性であり, SLE患者における陽性率より低かった.4) SLE患者のヒト肝粥に対するLMTは5例中1例が陽性, 1例(20%)が弱陽性であり, その陽性率はヒト白血球粥に対するLMTの陽性率より低かった.5) SLE患者のツベルクリン反応は9例中8例が陰性を示し, 外来性抗原に対する細胞性免疫機能の低下が窺われた.しかしこれら症例において, DNAに対するLMTは6例中1例が陽性, 2例が弱陽性であり, 白血球粥に対するLMTは7例中6例が陽性, 1例が弱陽性を示した.6) DNAあるいは白血球粥に対するLMTの成績とSLEの病変の活動性との間に相関は認められなかった.しかし副腎皮質ホルモンあるいは免疫抑制剤の投与は, LMTの成績を正常化させる傾向が認められた.以上の成績から, SLEでは, 細胞性免疫の自己抗原としては単にDNAや細胞核のみではなく, 他の細胞成分も感作抗原となっていることを知り得た.さらにこのような感作抗原として, 白血球抗原が肝細胞に比し特異性が高いことを知り得た.
  • 沖本 芳春
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 540-547,579-58
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    自己免疫性肝炎患者6例, 自己免疫性肝炎の疑いの患者3例および oxyphenisatin 起因性ルポイド肝炎様症候群患者2例を検索対象とし, 慢性肝炎患者8例, 肝硬変症患者7例および正常人11人を対照として, ヒト肝粥, 熱変性子ウシ胸腺DNAならびにヒト白血球粥を抗原とした場合の白血球遊走阻止試験 (leukocyte migration test, LMT), およびリンパ球の幼若化現象の観察を併せ行い, 次のごとき成績を得た.1) 正常人ではヒト肝粥, DNAおよびヒト白血球粥に対するLMTは全例陰性であり, またリンパ球の幼若化現象も全て陰性であった.2) 自己免疫性肝炎患者および自己免疫性肝炎の疑いの患者においては, ツベルクリン皮膚反応およびDNCB皮膚反応は大多数の症例で正常であった.3) 自己免疫性肝炎患者では, 肝粥に対するLMTは6例中4例(67%)が陽性, 自己免疫性肝炎の疑いの患者では3例中1例(33%)が陽性であった.肝粥に対するリンパ球の幼若化現象は, 自己免疫性肝炎の患者では4例中2例が陽性, 自己免疫性肝炎の疑いの患者では検索した1例で陽性を示し, リンパ球の幼若化現象が陽性を呈した症例ではLMTも陽性であった.また, 自己免疫性肝炎ではDNAに対するLMTは5例中2例が陽性, 自己免疫性肝炎の疑いの患者では検索した1例で陰性であった.4) 慢性肝炎では肝粥に対するLMTは8例中3例(37.5%)が弱陽性, 肝硬変症では7例中1例(14.3%)において陽性であった.5) oxyphenisatin 起因性ルポイド肝炎様症候群の2例では, 肝粥, DNAおよび白血球に対するLMTはいずれも陰性であった.以上の成績から, 自己免疫性肝炎の多数例では, 肝組織に対する細胞性抗体が病変の進展に関与していることはほぼ確実と考えられ, また慢性肝炎ならびに肝硬変症の一部の症例においても, 同様の機序により, 肝病変の遷延あるいは進展がもたらされているものがあると考えられる.
  • 中村 晋, 山口 道也, 大石 光雄, 葉山 隆
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 548-553,580
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    われわれのallergy clinicで診療する機会を得たそばアレルギー症9例について総括検討し, そばアレルギー症の臨床的特徴として次の諸点を指摘した.1) 喘息発作, 蕁麻疹, 胃腸症状, 鼻症状あるいは結膜充血などが組合さって発症するが, これら症状間に一線を画することはできない.2) そばによる過敏症状は, 抗原物質が経口的に体内に侵入する時も経気道的に侵入する時も発症する.3) 種々のアレルギー学的検索成績から, 上記の過敏症状は抗原抗体反応に基づく厳密な意味でのアレルギー機序によるものと考えられ, そばアレルギー症は Coombs and Gell のいわゆるI型アレルギー(即時型アレルギー)の model であるとみられる.4) そばの抗原性はきわめて強く, そばエキスの注射により全身のshock等の重篤な反応を惹起する危険性があるので, そばによる減感作療法は安易に行うべきではない.
  • 中村 晋, 山口 道也
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 554-560,581
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    この研究の目的は前報に述べたそばアレルギー症の臨床的特徴を確認し, 典型的症候像を打ち出すことで, われわれはそばアレルギー症に関する全国調査を実施した.各施設のご協力を得て本症169症が集められたので, その臨床集計成績を報告し若干の検討を加えた.その結果そばアレルギー症の最も大きな特徴は, (1) 抗原物質が経口的に体内に侵入する時も経気道的に侵入する時も発症すること, および, (2) 喘息発作, 鼻症状, 眼症状, 蕁麻疹, 胃腸症状等が組合さって発現するが, これら各症状間に一線を画することができないという点である.そして各種アレルギー学的検査の結果より, 著者らはそばアレルギー症が Commbs and Gell のいわゆるI型アレルギー(即時型アレルギー)の model であると考える.
  • 中川 俊二, 吾郷 晋浩, 中川 武正, 石崎 達
    原稿種別: 本文
    1974 年 23 巻 8 号 p. 561-578,581-58
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    北九州は鉄の都, 日本の代表的重化学工業都市である.われわれは1971年から73年にいたる3ヵ年間, 北九州市の大気汚染影響の実態を調査し, とくに汚染地区における工場勤務者の健康状態の疫学的調査を行った(工場群 108社, 従業員7856名).大気汚染状況(降下煤塵量, いおう酸化物の変化など)は北九州市衛生で調査した資料を参考にした.結果として 1) 大気汚染による汚染濃度が, 気管支喘息有病率に関与しており, 大気汚染の強い地区では一般に有病率が高い傾向を示している.2) 職業汚染(業種により直接空気汚染の影響があると思われるもの, たとえば溶接工, 熱処理工など)のあるのは, 気管支喘息の発生を助長させる傾向がみられる.3) 男性のほうが女性より有病率が高い.4) 喫煙の有無は若年者ではあまり問題にならないが, 高年者になると著明な影響が認められる.5) 大気汚染の影響をうけるグループでは年令によって漸増する傾向が認められる.6) 心身医学的に見て気管支喘息患者の特徴は, 感情の表出が困難なうえ内向的性格者が多く, また病気に対する予期不安など訴えるものが多くみられた.さらに鼻炎, かぜを引きやすい感染素質者, および気管支炎患者についてそれぞれ調査を行い, これらの統計よりえられたことは, 大気汚染の影響および職業汚染の関係しているものは気管支喘息の場合が多くみられ, 気管支炎の場合は大気汚染, 職業汚染も関与しているが, 喫煙などが大きな要素を示していることがわかった.また心身医学的面から, 気管支喘息患者特有の心因も認められた.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1974 年 23 巻 8 号 p. 579-582
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 23 巻 8 号 p. 583-584
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 23 巻 8 号 p. 585-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1974 年 23 巻 8 号 p. App4-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 23 巻 8 号 p. Cover41-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1974 年 23 巻 8 号 p. Cover42-
    発行日: 1974/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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