アレルギー
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24 巻, 7 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 24 巻 7 号 p. Cover37-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 24 巻 7 号 p. Cover38-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1975 年 24 巻 7 号 p. Misc9-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 有森 茂, 篠沢 真哉, 中田 安成, 多田 慎也, 小橋 秀広, 市川 幸延
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 531-534,582
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    SDSで可溶化したヒト赤血球膜をSephadex G-150で分画した含糖量のもっとも多い分画, および冷phenol法で精製した膜糖蛋白では, 抗膜抗体に対してmicro-Ouchterlony法で沈降線を証明しうることを報告してきた.赤血球膜をSDSで可溶化して抗原とした場合の方がDOCで溶解した場合よりも, より鮮明な沈降線をうることができる.可溶化赤血球膜を抗原とした場合, 全身性エリテマトーデス患者血清のSephadex G-200ゲル濾過分画ではIgGを主成分とする第2峰にmicro-Ouchterlony法で沈降線が証明され, IgMを主成分とする第1峰には証明することができなかった.また, albuminを主成分とする第3峰にはごく弱いながらも沈降反応が認められた.この第2峰の分画をDEAE-cellulose column chromatographyでさらに精製すると第1峰にのみ可溶化赤血球膜との沈降反応が証明され, 免疫電気泳動の成績から抗膜抗体はIgG分画に含まれる抗体であると判断された.さらにこのIgGとSDS-EMでの沈降線は鮮明に出現し, DOC-EMでは幅のある沈降線が出現した.このことは, SDSとDOCが赤血球膜蛋白をsplitする際のhomogenicityの差にもとづくものと考えられた.Affinity chromatographyを用いて精製した抗膜抗体もIgG分画に存在することが立証された.
  • 中川 俊二, 勝田 満江
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 535-542,582-58
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    除虫菊はキク科の植物で, そのなかでもシロバナムシヨケギクがとくに強い殺虫力を持つものとして, わが国では瀬戸内海沿岸島嶼および和歌山県などで多量に栽培されている(戦前は世界最高).毎年5月の開花時期には栽培地周囲の人々の間で喘鳴, 呼吸困難, くしゃみ, 鼻漏, 流涙などの症状を訴えるものが増えてくる.この事実から, われわれは除虫菊花粉が特異的な抗原性を存するものと考え, 本年5月に因島で花粉を収集, これを鳥居薬品に依頼してアレルゲンエキスとして作製した.一方, 因島市役所の協力で栽培者のアンケート調査から, 過敏症と思われる人にたいする諸検査で次のことが明らかとなった.1)除虫菊花粉は35×35μの微粒で, 形態学的には幾瀬分類6B^b型に属する.飛散距離が栽培地を中心として1km以内におよび, 花粉症としての抗原性を有する.2)過敏症と思われる人に除虫菊花粉エキスの皮膚反応を行うことによって, 明らかに強陽性を示し, 他のアレルゲンと区別することができた.また誘発反応(鼻粘膜および気管支)でも特異的な症状の発生を認めることができた.つぎに, 除虫菊粉(蚊取線香原料で殺虫成分としてピレトリンI, IIを含有)の人体に対する影響も考えられるので, 鳥居薬品に依頼して粉および煙のアレルゲンエキスを作製, これの抗原性について除虫菊工場(瀬戸田)の職員(アレルギー様症状のもの)に行ったのであるが, 今回の検査では皮膚反応陰性で抗原性はみられなかった.
  • 篠沢 真哉
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 543-547,583
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    われわれは, ヒト赤血球膜または筋膜をSDSで可溶化して抗原とし, immunoelectrosyneresisを用いて, 自己免疫性疾患患者血清中に存在する抗膜抗体を高率に検出しうることを報告したが, これら膜蛋白に結合したSDSを定量する方法については, いまだ十分には確立されていない.われわれはSDSで可溶化された赤血球膜蛋白について, 薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いて紫外線照射法および蒸留水噴霧法を用いてSDSの定性を, 定量を目的とした場合にはrosaniline hydrochlorideとの組合せを用いておこなった.SDSの検出感度は, TLCを用いて紫外線照射法の場合には2×10^<-3>Mであり, 蒸留水噴霧法では2.75×10^<-5>Mであり, 発色法との組合せでは10^<-6>Mまで検出できた.一方, SDSによって可溶化された膜蛋白溶液中からのSDSの除去は, Sephadex G-25 columnを用いるゲル濾過によりおこなった.Sephadex G-25 columnでの可溶化赤血球膜分画では, 第1峰においてはSDSの濃度は2.4×10^<-10>Mであった.この段階での赤血球膜蛋白を抗原として, 全身性エリテマトーデス患者血清とimmunoelectrosyneresisをおこなっても抗膜抗体との反応が沈降線として証明されることから, 従来われわれが証明してきた抗膜抗体は, 決してSDSによる非特異的反応ではないことが証明された.
  • 黒沢 元博, 根本 俊和, 池 愛子, 青木 秀夫, 小林 節雄
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 548-553,584
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    prostaglandinsが末梢血好酸球の減少効果を有するという報告はない.われわれは末梢血好酸球に対しprostaglandinsが減少効果を有するか否か, また減少効果を有するとするなら, この効果がβ受容体を介して発現されるか否かを明らかにするため, この実験を行った.脾摘白色ウイスター系雄ラットを用い, thiopental sodiumの麻酔下に薬剤(prostaglandins, epinephrine, propranolol)を腹腔内に投与し, 投与前後に尾静脈より採血し直接法で好酸球を算定し, 次の成績をえた.1)PGE_1およびPGE_2 1μg/kg投与では投与3時間後に好酸球数の減少効果が認められたが, PGF_<2α> 1μg/kgでは減少効果は認められなかった.しかし10および50μg/kg投与ではPGE_1, E_2, F_<2α>とも生食投与群に比し有意の値で減少効果が認められた.2)10μg/kg投与で経時的に観察すると, 投与2および3時間後にはPGE_1, E_2, F_<2α>とも末梢血好酸球減少効果が発現された.3)propranololはepinephrineの好酸球減少効果を抑制したが, PGE_1, E_2, F_<2α>の末梢血好酸球減少効果は抑制しなかった.
  • 中村 晋, 田近 毅, 長尾 光修, 田原 実, 北見 翼, 池口 栄吉, 山口 道也, 葉山 隆, 沢田 滋正, 大岡 久雄
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 554-561,584-58
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    成人病センターのsubtitleを有し, 成人を診療対象とする著者らの病院の呼吸器科allergy clinicにおいて診療した成人喘息165例を, 壮年期(50才未満88例)と老年期(50才以上77例)に分けて臨床集計を行い, それぞれの病像の特徴につき若干の検討を加え, 以下の結論を得た.1)初発年令をみると165例中12例(7.3%)が10才未満に発病しており, 小児喘息からの移行が考えられるものは意外に少なかった.一方壮年期, 老年期に至って初発するものも少なくなく, 中には小児喘息が1度治癒と判定されながら壮年期以後に再発したものもあり, 気管支喘息の経過や予後を論ずるに当っては, 患者の生涯を通じての長期的観察が必要と思われた.2)皮内反応陽性率を抗原別にみると, 家塵, たたみ, 綿, 絹, そば粉, ブタクサ花粉, カナムグラ花粉, スギ花粉などは壮年者に高く老年者に低い傾向がみられた.しかし, 真菌特にCandidaでは年令による差を認めなかった.そして, 老年期患者特に老年期初発のものでは皮内反応が全検査種目に陰性を示すものが高率で, 血清IgE値, 末梢血好酸球の態度からも加令による免疫現象の低下が考えられた.3)感染因子について:観察期間中に白血球増加をみたものは壮年期で20.2%, 老年期で31.2%;CRP陽性となったものは壮年期で27.9%, 老年期で48.1%に及び, 老年期喘息における感染因子の関与の大なることが示され, 感染が予後に重大な影響を及ぼすと考えられるので, これに対する対策の重要性を強調した.
  • 高山 嘉雄
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 562-576,585-58
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    汚染度の異なる富士市および隣接地区に居住する学童を対象とし, 昭和43年より昭和45年までの検診を実施し, 臨床的に気管支喘息と確診し, そのうち当市で発病をみた163名の患児の臨床像を分析し, とくに大気汚染との関係について検討した.得られた結果は次の如く要約される.1)男児に多発している(3地区).2)汚染の異なる3地区での患児の個人・家族アレルギー歴の頻度は, 地区の間に差がなく, かつそれは非喘息児のそれより高い.3)発病年令の集中性が存在し, 高汚染地区ではその年令がやや幼若(2才まで)に傾いている.4)発作好発季節には季節重積性がみられ, 秋季に多い.高汚染地区では冬季頻発が注目された.5)好酸球の増多は, 末梢血, 鼻汁, 喀痰中にみられた.6)methacholineに対する気道過敏性は, 3地区の患児で等しく存在し, 全体での平均減少率は34.1%, 陽性率は86.9%であった.7)市販吸入性抗原の陽性率は一般に低いが, 自家house dust, マツ, 一部の真菌に対する反応が注目された.8)各地区での免疫グロブリンは, 高汚染地区児のIgGが低値の傾向にあった, IgEに関しては, 半数に700unit/mlをこえる高値が証明された.以上の臨床的観察より, 富士市汚染地区でその発生頻度の増加が憂慮されている小児の気管支喘息は, 素因を基盤とし, アレルギー反応が深く関与して発病したものと考えられ, したがって, 今後これら患児の取り扱いはこの観点に立って実施すべきであろう.
  • 鈴木 成欣, 黒梅 恭芳, 富沢 滋, 柴崎 正修, 根本 博文, 松村 龍雄
    原稿種別: 本文
    1975 年 24 巻 7 号 p. 577-581,586
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    PHA-P 1μgを用いて, 入院患者80名に皮内テストを行ったところ, 70名(87.5%)が即時型反応陽性を呈した.そのうち20名について行ったRAST countsは138-5853cpmに分布し, 対照(HSA)の約20倍に達した.PHA-Pに対するRAST countsと全IgE値, またはPHA-Pによる即時型皮膚反応の紅斑の直径との間には, O.1%, 5%以下の危険率でおのおのr=0.696, r=O.513の相関がみられた.RASTによる吸収試験ではanti-IgEに対しておのおの21%, 44%のRAST countsの減少がみられたが, HSA, SK-SDに対して有意の吸収はなかった.またPK testでも同様の結果が得られた.最後に, RISTを用いて3症例についてPHA-Pの吸収による全IgE値の減少を測定したが, いずれも70-80%の減少をみた.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1975 年 24 巻 7 号 p. 582-586
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年 24 巻 7 号 p. 587-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年 24 巻 7 号 p. 588-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1975 年 24 巻 7 号 p. 589-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 24 巻 7 号 p. Cover39-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1975 年 24 巻 7 号 p. Cover40-
    発行日: 1975/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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