アレルギー
Online ISSN : 1347-7935
Print ISSN : 0021-4884
ISSN-L : 0021-4884
27 巻, 7 号
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1978 年 27 巻 7 号 p. Cover27-
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1978 年 27 巻 7 号 p. Cover28-
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1978 年 27 巻 7 号 p. Misc9-
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 川上 保雄
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 605-616,662
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    I.アレルギーに対する感染の関与の仕方 ほとんど総ての感染にはアレルギーが伴つているが, その関係をまとめてみると次のごとくである.A)特異的免疫学的関与 1)感染体ないし代謝産物が特異抗原として作用する.2)感染体と組織成分の相互作用による自己免疫障害の発生, たとえば感染抗原がハプテンないし担体として作用する.あるいは組織成分との間に交叉反応性抗原を有する.B)非特異的な関与 1)adjuvant 効果:抗原の免疫原性亢進, 感作様式の変換 (例, 結核動物における蛋白抗原に対する遅延型アレルギー発生), 化学活性物質の遊離, 標的器官の感受性亢進.2)抗原競合による免疫応答の修飾.3)抗原の侵入助長, 自己抗原の遊離.II.アレルギーの型と感染 古くは感染アレルギー即遅延型アレルギーと考えられていたが, 現在は各型のアレルギーが感染に伴いうることがわかつた.われわれの研究では, 気管支喘息においては感染因子は即時型も Arthus 型もおこしうるし, また細菌感作実験的過敏性肺臓炎では動物の感作状態に応じIIIないしIV型病変をおこしうる.長期細菌感作によりはじめて慢性糸球体腎炎性変化が発生することからすると, 膠原性病変の発生には持続感染ないし長期感作が必要と思われる.
  • 橋本 清保, 御木 達也, 数田 康仁, 堀内 篤
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 617-623,663
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    全身性エリテマトーデスを自然発症するNZB×NZW F_1 マウス (B/W) の雌を用いて levamisole の抗核抗体および尿蛋白の変動ならびに腎病変におよぼす影響を観察した.B/W は3群にわけ, levamisole 20mg/kg の大量投与群, 1.25mg/kg の少量投与群をそれぞれ10匹, 対照として生理的食塩水投与群を13匹用いた.levamisole は3ヵ月令より毎週1回皮下に投与した.尿蛋白は市販テープを用いて (1+) 以上を陽性とし, 血漿の抗核抗体は蛍光抗体法で, 1ヵ月ごとに追跡した.8ヵ月令に達した時点で全例を屠殺し, おのおのの腎所見を組織学的に検索した.その結果, 尿蛋白は対照群でもつとも陽性率が高く推移し, 3ヵ月令で15%, 5ヵ月令で54%, 7ヵ月令から全例が陽性を示した.少量投与群では3ヵ月令で0%, 5ヵ月令では40%, 8ヵ月令で全例陽性となり, 大量投与群では3ヵ月令で0%, 5ヵ月令では10%, 8ヵ月令で80%と, 他の群に比べ出現時期も遅く, 陽性率も低かつた.抗核抗体は対照群では6ヵ月令で38%, 7ヵ月令で70%, 8ヵ月令で80%の陽性率を示し, 少量投与群ではおのおの30%, 78%, 80%と対照群との間に有意の差を認めなかつた.大量投与群では5ヵ月令で50%, 7ヵ月令で86%, 8ヵ月令では 100%の陽性率を示し, 他の2群に比べ抗体の出現時期も早く, 出現率も高かつた.腎の組織像では, levamisole 投与群では対照群に比べ, 有意に腎病変の進行が抑制されており, また大量投与群では少量投与群よりさらに軽度の病変であつた.大量投与群にみられた抗核抗体と腎病変の解離については, 抗核抗体の構成成分に対する検討, immune complex の免疫化学的解析および levamisole の免疫機構への作用機序などの検索が必要であると考えられた.
  • 弘岡 順子, 金光 武彦, 永倉 俊和, 飯倉 洋治, 村野 順三
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 624-630,663
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    難治性喘息児の気道過敏性を, 軽症・中等症例と比較する目的でアセチルコリン (Ach) 吸入試験を行つた.難治群17名, 対照群29名に Ach 250, 500, 750μg/mlをポーターバードにて順次吸入させ, 1秒量が15%以上減少するか, あるいは喘鳴が出現した濃度を陽性とした.健康児4名について, 1000μg/ml より倍倍希釈の濃度を同様に吸入させた.さらに, Ach 吸入5分前にインタールを吸入させ, その影響を検討した.250μg/ml での陽性の頻度は, 難治群が17例中12例 (71%) であるのに対し, 対照群では29例中8例 (28%) であり, 1秒量の低下率の平均は, 難治群が19.2±14.9%, 対照群が10.0±5.4%であつた.これら両群の差は, 推計学的に有意であつた.一方, 1年以上喘息のない軽症例7例中2例が 250μg/ml で陽性であつた.健康児は, 1例が8000μg/ml, 3例が8000μg/ml 以上であつた.また, インタール前処理により, 1秒量の低下率は両群とも著明に減少した.すなわち, 難治群は対照群に比し Ach に対する気道過敏性は一般により亢進していたが, 軽症例の中にも同様の亢進を示す症例がみられた.
  • 趙 康明, 牛山 允, 北嶋 征男, 中野 一義
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 631-637,664
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アスピリン喘息患者3例に各種着色剤 F.D. & C.Blue No.1, No.2, Red No.2, No.3, Yellow No.5, No.6 で負荷試験を施行.方法は吸入あるいは舌下試験を採用.診断基準は自覚症状と聴診所見を参考とし, Mckesson の vitalor でスパイログラムをとり, FVC, FEV_<1.0>" を測定, いずれも20%以上の低下が認められた時陽性とした.症例1は38才の男性でアスピリン0.1mg/ml の吸入試験ならびにタートラジン 2mg/ml 舌下試験で喘息発作が誘発した.症例2は49才家婦で, アスピリン 0.1mg/ml 吸入試験ならびにタートラジン 2mg/ml 吸入試験で喘息発作が誘発した.発作予防に K-P diet を作成, 指導し良好な結果を得ている.
  • 平峯 千春, 北条 憲二, 矢野 郁也
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 638-647,664
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Nocardia rubra 菌感染 (また感作) における免疫応答能の測定に有効な, テスト抗原の抽出を試みた.さらに, 本菌感染モルモットの免疫応答の時間的推移を感染病巣の形態学的変化と対比しながら検討した.得られた成績は以下のごとくである.1.Nocardia rubra 菌体から脱脂-酸抽出により得られた Nocardia rubra extracts は, 水に易溶で少量の核酸を含む以外は糖およびミコール酸をほとんど含まない蛋白で, 275nmに最大吸収を示した.2.本物質は Nocardia rubra 感染モルモットにおける免疫応答を in vivo および in vitro で測定するためのテスト抗原として十分な活性を有していることが確認された.3.本物質をテスト抗原として, Nocardia rubra 感染モルモットの感染経過に伴う細胞性免疫能の変動を調べた結果, 皮膚反応, in vitro lymphocyte transformation 能ともに感染後1週で出現し, 2週でピーク値を示したが, 4週ではやや減弱がみられ, 生菌注射部位の肉芽種性炎の消長とよく平行していた.一方, 本菌感染における体液性免疫応答は比較的微弱で, 感染2週以降に1:4から1:8の低い抗体価がみられた.4.本物質は ICFA とともにモルモットを感作した場合, 弱い免疫原性を示した.5.本物質は CFA 感作モルモットに対し, 交叉反応性を有していた.
  • 森川 藤凰, 手島 正行, 藤井 誠史郎, 百武 忍
    原稿種別: 本文
    1978 年 27 巻 7 号 p. 648-661,665
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    alkyl ethoxy sulfate (AES) は, 陰イオン界面活性剤の一種である.モルモットによる maximization 試験の結果, AES市販数品に接触感作原性を認めた.分析の結果, AESの感作原性は, 製造工程 (SO_3-gas による sulfation) 中に生ずる微量の副産物, 1-dodecene-1, 3-sultone (DS) に原因することがわかつた.DS の感作原性はきわめて強く, 数10ppm オーダでモルモットを感作するものと思われる.DS および DS 類似化合物数種を合成し, sultone 化合物の感作原性ならびに交叉反応性について検討した.1, 3-dodecanesultone (SDS), 2-Br-1, 3-dodecanesultone および2-Cl-1, 3-dodecanesultone には, DS に匹敵する感作原性が認められ, また相互に交叉性も認められた.しかし sultone 化合物の母核である 1, 3-propanesultone には, 感作原性はほとんど観察されなかつた.DS および SDS 感作動物は, n-dodecyl n-dodecanesulfonate, n-dodecyl p-toluenesulfonate およびsec-dodecyl p-toluenesulfonate にも交叉反応を示した.sultone 化合物の感作原性は, sultone 環スルホン酸エステル部の C-O 水解機構に関係すると推測される.sultone 化合物の抗原化機構について, われわれの仮説を示す.
  • 原稿種別: 文献目録等
    1978 年 27 巻 7 号 p. 662-665
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1978 年 27 巻 7 号 p. 666-
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1978 年 27 巻 7 号 p. 667-670
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1978 年 27 巻 7 号 p. Cover29-
    発行日: 1978/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
feedback
Top