東北地方19施設の協力を得て集計した各種の非特異療法を1年以上施行した症例250例について検討し, 以下の成績を得た.金療法は29才以上の44例に施行し, 発作型66%, 慢性型25%で発作型の改善率が高かった.病型, 重症度別の改善率は差がなかった.全体では3ヵ月後20. %, 6ヶ月後47.7%の改善率であった.ワクチン療法は33例に施行し, 3ヶ月後27.3%, 6ヶ月後45.5%で6ヶ月後の改善率が高く, 15以下64%, 軽症88%, 発作型54%, アトピー型67%の改善率が高かった.ヒスタミン加γ-グロブリンは34例に施行し, 軽症91%, アトピー型81%の改善率が高かったが, 発作型, 慢性型では差はなかった.また3ヶ月後の改善率 64.7%と高く, それ以後は変わりがなかった.インタール単独使用例は44例で, 15才以下71%, 軽症90%, 発作型71%, アトピー型86%の改善率が高く, 全体として3ヶ月後の改善率は47.7%で, それ以 改善率は変わらなかった.インタールと減感作療法の併用は78例で, 軽症88%, 中等症84%, 発作型8 %, アトピー型88%の改善率がよかった.また3ヶ月後に改善するものが多かった.
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