アレルギー
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31 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1982 年 31 巻 1 号 p. Misc1-
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 西間 三馨, 荒木 速雄, 貝塚 博美, 小泉 俊次郎
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    喘息児71名, 健康児26名を対象に, 第1編における自転車エルゴメーターにかえてトレッドミル負荷 (6km/h, 10%, 6分) を行い, 臨床的重症度と EIB 重症度を検討し, 下記の結果を得た. (1) 自転車エルゴメーターでは臨床的重症度と EIB 重症度の相関は良好であったが, トレッドミルでは明らかでなかった. (2) EIB 陽性と判定する Max.% fall の値は FVC:10%, FEV_1:15%, MMF:35%, PEFR:25%, V_<50>:30%, V_<25>:45%以上と考えられた. (3) EIB の検出感度は FEV_1が最も鋭敏であり, FEV_1 と V_<50>を組合せると EIB 陽性者の91.5%が検出可能であった. (4) 重症者ほど, この定量負荷が維持できない傾向があった. (5) 以上より, トレッドミル負荷は EIB の検出には優れた方法であるが, 定量性は劣り, 臨床的重症度と EIB 重症度との量的相関をみるには自転車エルゴメーターの方が適していると考えられた.
  • 菅井 進, 紺田 進, 山本 正樹, 畷 稀吉, 塚田 貞夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 9-17
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    患者は28歳, 女性.16歳時左下腿の外傷で縫合手術をうけたが, 手術創が治癒せず, 出血性潰瘍となり, 種々の治療に抵抗性で, 合計7回の自己皮膚移植も受けたが現在にいたる12年間に2回, 合計1年間の治癒期間があるのみで, その他の期間は常に出血性潰瘍が持続していた.症状は反復性疼痛性皮下溢血斑, 鼻出血, 吐血, 下血, 血尿と, 皮膚移植片採取部, 外傷部, 採血部の難治性潰瘍であり, 高度の貧血と喘息発作を伴う.家族歴, 既往歴に異常はない.理学的所見は貧血, 皮膚潰瘍と潰瘍瘢痕のほか著変なく, 検査所見は高度の貧血があるのみで, 各種自己抗体も陰性である.自己白血球, 白血球破砕液, 仔ウシ DNA の皮内テストをおこなうと, 5-6時間をピークとして疼痛を伴う赤発, 腫脹, 出血斑が出現し, 24時間で反応は消失した.この反応は各核物質を DNase 処理, クロロキン処理しておくと陰性化することより本患者の病因は DNA 自己感作と考えられた.DNase (Elase) とクロロキンを創部に用いると一時的に出血は止まった.クロロキンの内服ですべての出血と喘息は消失した.しかしクロロキンを中止すると再発するため現在もクロロキンを投与して経過観察中である.
  • 安枝 浩, 油井 泰雄, 三田 晴久, 清水 章治, 信太 隆夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 18-28
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    スギ花粉の major allergen SBP に対する IgG 抗体を標識 protein A を用いる solid phase radioimmunoassay で測定する方法について検討を加え, 次の成績を得た.(1)固相として glass rod を用いることにより正常血清による非特異的結合の割合を極めて低くすることが可能となった.(2)標準血清を用いて作製した検量線から得られた各検体中の抗 SBP IgG 抗体の相対濃度は, 標識 SBP を用いる二抗体で測定した値とよく相関した(r=0.980, p<0.001, n=25).(3)精製抗原のみならず粗抗原を用いても測定は可能であり, しかも測定操作は従来の paper disc を用いる RAST と同様簡便である.以上の結果より, この方法は臨床的に重要な多くの抗原に対する IgG 抗体の測定に応用でき得る.
  • 藤原 英憲
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 29-37
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近年, IgE によって mediate されるアレルギー反応の chemical mediator である histamine または bradykinin が, 標的細胞からの histamine の遊離を抑制するのみでなく, 遅延型アレルギー性反応または細胞性免疫応答の発来を阻止することが報告されてきた.今回, 私は IgE で mediate されるアレルギー性反応の chemical mediator (histamine, bradykinin, serotonin, acetylcholine) が, 抗原または mitogen (PHA, Con A, LPS) によって誘導されるリンパ球の活性化に及ぼす影響について検討した.その結果は次のとおりである. 1) 抗原で誘導されるリンパ球の活性化は, histamine (10^<-4>-10^<-5>M) または bradykinin (10^<-5>M) の処理によって有意に抑制された.また, serotonin の処理によっては軽度に抑制される傾向を示したにすぎず, また, acetylcholine の処理によっては何らの抑制作用も認められなかった. 2) mitogen (PHA, Con A) で誘導されるリンパ球の活性化は, 10^<-4>M serotonin の処理によって抑制されたが, acetylcholine によっては何らの抑制効果も認められなかった. 3) 抗原またはmitogen (Con A) によって誘導されるリンパ球の活性化に対する histamine または bradykinin の抑制効果は, H_1antagonist (dexchlorpheniramine) によって阻止されなかったが, H_2-antagonist (cimetidine) によってかなりよく阻止された.これらの結果は, histamine または bradykinin によるリンパ球の活性化の阻止は, リンパ球の H_2 receptor を介するものであろうことを示唆している.また, このことは, 即時型過敏反応はそれに引続いて起こる細胞性免疫反応に影響を及ぼすものであることを示す.
  • 鵜飼 幸太郎, 坂倉 康夫, 伊藤 由紀子, 浜口 冨美
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 38-45
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    histamine 及び acetylcholine に対する鼻粘膜過敏性を小児のアトピー型気管支喘息患者51名について測定し, 小児鼻アレルギー患者のそれと比較検討することにより次の結論をえた. 1. 正常群及び鼻アレルギー単独群において鼻粘膜の histamin と acetrylcholine に対する過敏性閾値は小児と成人の間で差を認めなかった. 2. 小児気管支喘息群の histamine と acetylcholine に対する鼻粘膜過敏性閾値は小児鼻アレルギー単独群のそれに比べ有意に高値を示したが, 正常群のそれに比べ有意に低値であった. 3. 小児気管支喘息群において, 1秒率と鼻粘膜 histamine 過敏性閾値との間には相関性がなかったが, 1秒率70%以上のより軽症な喘息群においては有意に逆相関を示した. 4. 以上のことから小児喘息患者の上気道症状が小児鼻アレルギー単独群のそれよりも軽いのは, 小児喘息患者の鼻粘膜過敏性閾値が小児鼻アレルギー患者のそれに比べ有意に高いことが一因と考えられた.
  • 長野 拓三, 金尾 啓右
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 46-50
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    両手の湿疹様病変を主訴として来院した27歳の女性の患者で, 生のエビに接触すると接触部位に一致して蕁麻疹が生じることを見い出した.検査すると, 生のクルマエビの甲殻の外側に付着していると考えられる蛋白体を抗原とするI型アレルギー反応により接触蕁麻疹が生じることが判明した.すなわち, エビの抽出液の皮内テストおよび RAST 法により reagin が証明された.しかし, その抗原は不安定であるため, 短時日の間に抗原性が変化することが予想される.
  • 粕谷 志郎, 大友 弘士
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 51-57
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    系13モルモット腹腔に dinitrophenyl 結合ブタ回虫(Ascaris suum) 抗原 (DNP-Asc) を週1回, 10回以上反復して注射すると腹腔好酸球増多の状態となり, 毎回の抗原刺激に対してほぼ一定数の腹腔好酸球を得ることができた.抗原は hapten のみが一致していれば腹腔好酸球増多を惹起できた.次にこの反応におよぼす感作リンパ球の影響を検討し, 以下の成績を得た. (1) 腹腔好酸球増多は卵白アルブミン (OA) もしくはウシ血清アルブミンを complete Freund's adjuvant (CFA) と乳化して追加免疫することによって著明な抑制を受けたが, Asc による追加免疫では抑制はみられなかった. (2) incomplete Freund's adjuvant 使用による追加免疫では抑制は観察されなかった. (3) OA と CFAで免疫した動物より脾細胞を授取して移入した場合も抑制が認められた. (4) 腹腔好酸球増多の抑制がみられる動物では, 遅延型皮内反応が陽性であった.以上より, hapten 依存性の腹腔好酸球増多は, 感作リンパ球の存在により抗原非特異的に抑制されるものと推察された.
  • 本島 新司, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 1 号 p. 58-64
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    12人の EIA をおこす患者に対し, H_1-受容体遮断作用を併せもつ化学伝達物質遊離抑制薬 (azelastine), およびH_1-受容体遮断薬 (diphenhydramine) の抑制効果を比較し, EIA の発生機序の一端をさぐろうとした.Maximum % fall in FEV_<1.0>は, 無処置群, azelastine 投与群, diphenhydramine 投与群で各々37.2±3.4% (mean±SE), 10.4±2.5%, 24.1±6.7%であり, 各群間には有意差が認められた.% protection は, azelastine 投与群では64±8% (mean±SE), diphenhydramine 投与群では40±11%で有意差を認めた.この差は, azelastine には化学伝達物質遊離抑制作用があるためと考えられる.また, 2薬剤の% protection は有意の相関を示した (r=0.81).これはH_1-受容体遮断作用の共有にあると思われる.以上より EIA 発生にヒスタミン遊離が関与していることが示唆された.
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 31 巻 1 号 p. 65-68
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1982/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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