アレルギー
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31 巻, 3 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 3 号 p. Cover16-
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 3 号 p. Cover17-
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1982 年 31 巻 3 号 p. Misc6-
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 松井 美紀夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 141-150
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    非発作時の気管支喘息患者にデキサメサゾン4mg, ハイドロコーチゾン500mg, 合成ACTH薬0.25mgを静注し, 全血, 血漿ヒスタミン値, 好塩基球数, 好酸球数の変動を観察した.ヒスタミン値は小松によるShoreの改良法, 好塩基球数, 好酸球数は木村の同定算定法を用いて測定した.デキサメサゾン4mg, ハイドロコーチゾン500mg, 静注により全血, 血漿ヒスタミン値, 好塩基球数, 好酸球数は6-12時間で最も減少した.合成ACTH薬0.25mg静注では血漿ヒスタミン値のみ1-6時間で減少した.また, 全血, 血漿ヒスタミン値, 好塩基球数, 好酸球数の抑制の程度は, デキサメサゾン, ハイドロコーチゾン, 合成ACTH薬の順に大であった.以上, ステロイド薬, 合成ACTH薬は, ヒスタミン値, 好塩基球数, 好酸球数を抑制することを証明した.
  • 稲沢 正士, 長沢 亨, 中沢 次夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 151-156
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    BALB/cマウスにマイコ抗原30μgをアラム1mgに吸着させて腹腔内免疫することにより, 受身皮膚アナフィラキシー陽性のレアギン抗体産生動物を作ることができた.このIgE抗体は免疫後4週間で出現し, 経過を追跡した約4ヵ月間は減少していく傾向はなかった.一方, Farrの方法で測定したIgG抗体は, 約1ヵ月を半減期として血中レベルでは低下することが判明した.このように, IgE抗体を産生しているマウスに週1回の割合で抗原の注射を行う"減感作"様手技を行っていくと, 1, 3, 10, 30, 100μgを注射したどの群においてもIgE抗体は減少せず, むしろ上昇する傾向が認められた.一方, この処置は減少していくIgG抗体産生マウスに対しては, その減少を抑えてくいとめるか, または抗体量を明らかに増加させていくことが判明した.これらの結果は, ヒトのアレルギー性喘息の免疫療法を考える上で何らかの示唆を与えるものと考えられた.
  • 小林 和夫
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 157-165
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    健常者Con A誘導抑制細胞活性およびchronic active RA患者における抑制細胞活性を明らかにする目的で, lymphocyte proliferative responseを用いてCon A誘導抑制細胞機能, および, Con A誘導抑制細胞より産生されるsoluble immune suppressor supernatant (SISS)について検討した.SISSの物理化学的性状として56℃, 30分間の熱処理に安定なたんぱく質であること, また, 生物学的性状として, SISSはおもにT細胞を含む細胞分画から産生され, 作用はおもにT-T interactionを介して発揮されること, さらにSISS産生細胞はCon A誘導期にはDNA合成が必須であること, beta-methasoneに感受性であることが示唆された.RAにおいてはCon A誘導T細胞には抑制活性があり, またそのSISSにも若干の抑制活性を認めた.一方, RAのCon A誘導non T細胞は健常者と異なり抑制活性を示さなかったが, このことは抑制因子を産生しないためでなく, その抑制因子に対してRA responder細胞の感受性が低下しているためと考えられた.
  • 葉山 修陽
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 166-174
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    A群レンサ球菌3型を用いて, 8週齢雌性BALB/cマウスにおける実験的腎炎について検討した.感作マウスは加熱死菌(2×10^8/ml)を静注した静注感作群と生菌(2×10^8/ml)の皮下感作群に区別した.血清抗体価ならびに遅延型アレルギー反応(DTH)の測定には本菌菌体細胞壁よりえた蛋白画分およびC-多糖体を抗原として用い, 感作血球凝集反応と足蹠反応について検討した.静注感作群に皮下感作群からえたリンパ球を経静脈的に受身移入し, その後加熱死菌の超音波処理したものを惹起抗原として投与し, 経時的に腎病変を検索した.その結果リンパ球の移入を受けた群のマウスの腎臓には, 糸球体においてsegmentalにメサンギウム領域の拡大とhypercellularityが認められ, 電顕像においても糸球体内皮細胞の腫大とメサンギウムmatrixの増生が認められ, 蛍光抗体法ではメサンギウム領域に抗マウスIgG, IgM, C_3のgranularな沈着が観察された.またこれらの変化はあらかじめリンパ球を抗T-血清と補体で処理することによっては認めることができず, 従ってこの病変の成立は血清抗体と細胞性免疫の両者の協同作用に基づき惹起されるものと思われた.
  • 永田 頌史, 吾郷 晋浩, 手嶋 秀毅, 今田 義郎
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 175-180
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    昭和47年から50年度までの大学新入生8055名より, 気管支喘息患者45名(喘息群)と小児期に気管支喘息の既往歴があるが入学前3年以上無症状の57名(寛解群)を選び, 検診を行った.4年後に追跡調査を行い, 対象者の80.4%から回答を得た.成績:1)喘息群の31名中11名が卒業までの4年間に発作がなくなり, 一方, 寛解群の51名中7名が再発した.検診前の無症状期間が4年以上の症例では, 再発が有意に少なかった(p<0.01).2)アレルギー素因の家族歴や皮内反応, 血清IgE値, 抗家ダニIgE抗体価(RAST)に関しては, 検診後の4年間に発作を起こした例と起こさなかった例で有意の差は認められなかった.3)アセチールコリン吸入閾値が2700μg/ml以下の症例では, これ以上の症例に比較して, 検診後の4年間に喘息症状を認めたものが多く, 有意の差が認められた(p<0.01).以上の成績から, 長期寛解が思春期以後も少なからず起こりうること, 気道過敏性は小児気管支喘息の予後に関しては重要な因子であることが示唆された.
  • 岩本 逸夫, 縄田 泰史, 柳沢 孝夫, 吉田 象二, 板谷 喬起, 富岡 玖夫, 熊谷 朗
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 181-187
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ヒトIgE抗体産生機構及びその抗原による制御機構を, ダニ抗原自然感作アトピー患者末梢血リンパ球(PBL)のin vitro培養系にて解析した.方法:PBLまたはその亜分画を試験管にて5-7日間培養後, 上清中のIgE及びダニ抗原特異的IgE抗体(抗ダニIgE抗体)を各々PRIST, RASTにて測定した.結果:(1)これらPBL中には, in vitroで抗原刺激もT細胞の補助作用もなしにIgE及び抗ダニIgE抗体を産生するB細胞が存在した.(2)B細胞をあらかじめダニ抗原とともに24時間インキュベートし, さらに5日間培養すると抗ダニIgE抗体産生の著明な低下を示した.(3)この抗原によるIgE抗体産生の低下には抑制性細胞の関与は示されなかった.結論:アトピー患者のPBL中には, in vitroで抗原及びT細胞非存在下にIgE及びIgE抗体を産生するIgE B細胞が存在し, かつ, このB細胞は抗原刺激により特異的に免疫寛容の状態におちいることを示した.
  • 海老原 勇
    原稿種別: 本文
    1982 年 31 巻 3 号 p. 189-199
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    じん肺罹患者76名中, PSS2例, SLE様の病像を呈した1例と高率に自己免疫疾患の発生を経験したので, これらの症例を報告するとともに, じん肺にPSSが合併した1剖検例につき報告した.また, 典型珪肺, 硫化鉱肺および低濃度珪酸珪肺, 石綿肺, その他のじん肺について免疫血清学的検査を実施したところ, 血沈の亢進, γ-glob.増加, IgA, Gの増加, RF, CRP, ANA陽性者は, 一定のばらつきがあるが, 基本的には全てのじん肺で高率であった.吸入した粉じんの種類にかかわりなくじん肺罹患者に体液性免疫反応の著明な亢進と自己抗体産生が高率に認められたことは, 鉱物性粉じんのadjuvant効果によるものと考えられた.以上の成績から, 珪肺症のみならず硫化鉱肺や石綿肺など, じん肺症では自己免疫疾患発症のriskが高いであろうと考察した.
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 31 巻 3 号 p. 201-
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1982 年 31 巻 3 号 p. 203-206
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1982 年 31 巻 3 号 p. Cover18-
    発行日: 1982/03/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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