アレルギー
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32 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 32 巻 2 号 p. Cover13-
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 32 巻 2 号 p. Cover14-
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1983 年 32 巻 2 号 p. Misc5-
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 丹羽 靱負, 前田 正人
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 61-71
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    BCG, picibanil, levamisoleなどの免疫賦活剤は, 腫瘍や自己免疫疾患の治療に広く使用されている.これらの薬剤の薬理作用は, リンパ球の面からしばしば研究結果が報告されている.丸山ワクチンも, その薬理作用は不明であるが, 制癌剤として臨床家に使用されている.近年食細胞の産生する活性酸素(OI)が, 強力な抗菌作用を有し, 自己防衛上重要な役割を演じていることが明らかにされてきた.更に, 制癌剤Bleomycinなどの制癌作用も, OI中最も強力な作用を有するといわれているOH・の産生を増強させ, OH・が癌細胞内の核を破壊させることにより癌治療に有効であると報告されている.一方, OIの過度な増加は, SLEやリュウマチ(関節液)などにおけるリンパ球障害や異常なリンパ球の反応性の何らかの原因となっていることも証明されている.以上の事実より, われわれは, これら4剤のヒト好中球の貪食能, ライソゾーム酵素(β-glucuronidase, Lysozyme)分泌能および, OI(O^-_2, H_2O_2, OH・) およびchemiluminescence産生能に与える影響を中心に検索した.結果, BCGの使用全濃度と低濃度丸山ワクチンは著明にOIを増強させ, 一方, levamisole全濃度と高濃度丸山ワクチンは高度にOIを減産させた.
  • 村田 保, 河野 茂勝, 大幡 勝也
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 72-79
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Steptomyces conglobatus産生の新Ca ionophore, ionomycinは, A23187に比してCaに対してより特異性が高いとされる.両者のラット腹腔からSRSおよびhistamine遊離の比較と, 年令およびpHの影響を検討した.ionomycin 0.1-1μg/mlは, SRSおよび histamine遊離を用量依存的に増強したが, A23187に比して弱かった.ionomycinおよびA23187のSRS遊離は, ラット週令と共に減少傾向を示したが, histamine遊離は著明に増加した.ionomycinのSRS遊離は, 10分で最大に達し, 40分で約1/3にまで減少したが, histamine遊離は5分で最大に達し, 以後徐々に減少した.ionomycinのSRS遊離は, pH上昇に従って増強し, histamine遊離は, pH上昇と共に抑制傾向を示した.以上の成績より, ionomycinのラット腹腔からのSRSおよびhistamineの遊離能は, A23187に比して弱く, SRSとhistamineの遊離の間に必ずしも平行関係が認められないことから, ionomycinによるSRS産生には, A23187の場合と同様に, 肥満細胞以外の細胞の関与が大きいことが示唆された.
  • 片桐 雅博, 岸本 真知子, 鳥居 新平
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 80-86
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    β-glucuronidase放出の系において気管支喘息患者の末梢血多核白血球のヒスタミン感受性を測定し, 対照群と比較した.H_2感受性は対照群より有意に低く, H_1感受性は両者に有意の差がなかった.このことは気道局所に存在する多核白血球が脱顆粒現象に対するnegative feedbackを受けにくいことを示し, 気管支喘息の病態の一端を担う可能性がある.喘息患者において, 多核白血球のH_2感受性と気道のヒスタミン閾値とは一定の関係はなかった.ヒスタミンレセプターの分布の違いやヒスタミン気道閾値への他の因子の関与が考えられる.喘息患者の多核白血球でヒスタミン感受性とβ感受性は正の相関を示し, 多核白血球のレベルでH_2 blockadeとβ blockadeは密接な関係にあることが示された.
  • 柳沢 孝夫, 縄田 泰史, 岩本 逸夫, 小池 隆夫, 板谷 喬起, 冨岡 玖夫, 熊谷 朗
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 87-94
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息患者血清中のRAST測定を阻害する物質を検索中に, 遮断抗体以外にIgE抗体と結合し, RAST測定を阻害する物質が存在することを見いだした.このIgE結合物質は, RAST法の変法をもちい, 患者血清と酵素結合抗IgE抗体の競合阻害により測定した.このIgE結合物質の活性は, ヒトIgEで吸収されたが, ヒトIgGでは吸収されず, ヒトIgEと特異的に結合した.この物質の活性はゲル濾過により, 分子量15万および数十万の分画にみられた.またはこの物質の活性がウサギ抗ヒトIgGで吸収されたことから, この物質が免疫グロブリンであると結論された.したがって, このIgE結合物は抗IgE抗体であると考えられた.この抗IgE抗体は, アトピー型および非アトピー型気管支喘息患者血清中に認められた.この抗IgE抗体が抗原非特異的なアレルギー反応に関与していることが推測された.
  • 宮里 善次, 西間 三馨
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 95-102
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    DSCG投与によるEIB抑制効果を, 小児気管支喘息26名を対象に検討した.方法は自転車エルゴメーターによる負荷定量(12.6kpm/kg, 6分間)を行い, DSCG吸入前と吸入後のspirogram, MEFV曲線を運動負荷直前, 負荷終了直後, 5分後, 15分後に測定した.その結果は, 季節, 温度, 湿度, 気圧の環境条件, および運動負荷量に有意差のない条件下で, DSCG 1カプセル(20mg)の運動負荷30分前の吸入は有意にEIB抑制効果を示し, 重症EIBを示す例にも有効であった.無効例は2例(7.7%)であった.なおDSCGの効果発現の場はsmall airway, large airwayの両方に認められた.
  • 福田 健, 本島 新司, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 103-110
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    3×10^<-4> M dexamethasoneに30分間だけ暴露したモルモット気管筋のβ刺激剤に対する反応性を経時的に6時間後まで観察した. isoproterenolに対する反応は, 暴露中と暴露後180分以降の2相性に促進されたが, 非カテコラミンであるsalbutamolに対する反応は, 暴露後180分以降でのみ促進された.したがって, dexamethasoneが, β刺激剤の種類に関係なくその気管筋弛緩効果を促進するには, 潜伏時間が必要であることが示された.この所見は, 喘息発作時にステロイドを静注しても, 効果発現に数時間を要するという事実と類似する.この潜伏時間を必要とした促進の発現状況はステロイドのホルモン作用と類似していたことより, この促進の機序としてステロイド受容体が関与する可能性も考えられた.一方, 暴露後直ちに認められた促進はisoproterenolに選択的であったことより, ステロイドによるextraneural uptakeの阻止が関係しているように思われた.
  • 城戸 照彦, 山田 裕一, 寺西 秀豊, 大門 和, 清水 巍
    原稿種別: 本文
    1983 年 32 巻 2 号 p. 111-120
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
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    「山中漆器」塗装作業従事者87名を対象に検診を行い, 問診, 呼吸機能検査, 臨床アレルギー学的検査を実施した.Karolらの方法に準じてTMI-HAS抗原を作製し, RASTにより, tolyl-specific IgEを測定した.1)環境TDI濃度は最高の0.025ppmで, 一般には許容値0.02ppm以下と低濃度であった.それでも長期暴露により喘息患者の発生があり, 有症状群ではFEV_<1.0>%の低下があり, TDIによる影響も考えられる.2)TDIに関連のある呼吸器症状有症者14名中2名に, 対照群の上限値を越えるRAST値を得た.高値を示したこの2症例は, TDIによる慢性気管支炎様症状とアレルギー性鼻炎様症状を示した.これよりTDI喘息の発生機序にI型アレルギー反応の関与が考えられる.しかし, その陽性率は低く, また, 吸入誘発試験で陽性を示したTDI過敏者2名のRAST値は低く, RASTがTDI喘息の診断上有用とはいいがたい.3)好酸球数, 血清総IgE値にもTDI喘息に特徴的な結果は得られなかった.現状では, TDI喘息の診断には吸入誘発試験が最も有効であると考える.
  • 原稿種別: 付録等
    1983 年 32 巻 2 号 p. 121-124
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1983 年 32 巻 2 号 p. Cover15-
    発行日: 1983/02/28
    公開日: 2017/02/10
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