アレルギー
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33 巻, 8 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1984 年 33 巻 8 号 p. Cover30-
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1984 年 33 巻 8 号 p. Cover31-
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1984 年 33 巻 8 号 p. Misc11-
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 梅枝 愛郎, 中沢 次夫, 松井 茂, 笛木 隆三, 小林 節雄
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 433-439
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    28歳の男性で, 肥満を伴うネフローゼ症候群の1例を報告した.気管支喘息とアレルギー性鼻炎を有し, 蕁麻疹の既往がある.諸検査よりネフローゼ症候群は特発性で, 組織所見は微小変化群に属し, 肥満は単純性と診断された.喘息では中等度の気道過敏性がアストグラフ法で認められた.アレルギー学的検査では末血好酸球5%, 血清総IgE値1660IU/ml, IgE RASTは花粉と食物を主とした51種類のアレルゲンに対し陽性であった.体重減少により尿蛋白量は約5g/日と減少したがそれ以上の改善を認めなかった.諸検査成績より, 本例のネフローゼの発現にI型アレルギー反応の関与を考え, Tranilastを投与したところ2ヵ月後には著明な改善が見られた.現在再発もなく経過良好である.Tranilast投与後で血清総IgEとIgE抗体の変動はみられない.
  • 奥平 博一, 寺田 英司, 荻田 忠厚, 宮本 昭正
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 440-446
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    マウスにおいて, 持続性抗体産生を担当する長寿命の抗体産生細胞の性状の検討を行った.DNP感作脾細胞から大部分の免疫グロブリン陽性細胞を除去しても, 抗DNPIgEおよびIgG抗体産生は減少せずむしろ増加した.このことは, 長寿命抗体産生細胞は表面にわずかの免疫グロブリンしか持っていないことを示すものである.長寿命抗体産生細胞はB記憶細胞よりも比重が重く, Sephadex-G10カラムを通過させて免疫グロブリン保有細胞を除去したところ著明な抗体産生の低下がみられたところから, 長寿命という独特の特徴をもっているものの, リンパ球よりもむしろ形質細胞の性状に類似していると考えられた.なお, 長寿命の抗体産生細胞は, LPSおよびPWMの刺激に対して細胞増殖反応を示さなかった.
  • 近江 徹広, 無江 季次, 田村 弦, 石原 俊晴, 谷口 幸彦, 滝島 任
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 447-453
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    宮城県下の中, 高校生におけるコリン性じんま疹の発症状況をアンケート調査によって検討した.一次アンケート調査の対象は144074例であり, そのうち113630例について解答があった.運動により皮疹, 掻痒を訴えた例は204例であった.このうち191例について二次アンケート調査を行い, 169例から回収された.コリン性じんま疹と診断した例は119例であった.これは全調査対象に換算して0.13%にあたった.運動アナフィラキシーまで進行した例は一例のみであった.コリン性じんま疹患者においてアレルギー疾患の合併例は47.9%, 他の型のじんま疹合併例は67.9%に認められた.17例のコリン性じんま疹患者に運動誘発を試みた.じんま疹誘発例は10例, 非誘発例は7例であり, いずれも運動後の静脈血漿中ヒスタミン値は有意の増加を示さなかった.
  • 大谷 武司, 衣川 直子, 飯倉 洋治, 星 房子
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 454-462
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ダニアレルギーのある小児気管支喘息児の家庭について, 家屋塵, 床材, 寝具, 家具, 玩具などのダニについて調査した.結果:1)家屋塵(床塵)0.5g当り, 平均393匹のダニが検出された.ヤケヒョウヒダニ(D.p)とコナヒョウヒダニ(D.f)が優占種であり66%を占めた.2)家屋では, カーペットのある家屋と古い家屋にダニが有意に多かった.3)床材では, カーペットにダニが多く, 板の間が少なかった(1畳当りのダニ数は, カーペット418匹タタミ131匹, 板の間27匹であった).4)布製のソファー・イス・ぬいぐるみから多数のダニが検出された.5)フトン, マットは1枚当り(上面)238匹のダニが検出された.以上より, 喘息児の家屋でダニが多く問題となるのは, 床材ではカーペット, 家具では布製のソファー, 玩具ではぬいぐるみであり, これらの家庭内からの撤去が望ましい.
  • 谷崎 勝朗, 駒越 春樹, 周藤 真康, 森永 寛, 貴谷 光, 中川 三郎, 高橋 清, 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 463-467
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ハウスダストおよび抗ヒトIgEに対する好塩基球の反応性をヒスタミン遊離により観察し, かかる好塩基球の反応性に影響を及ぼす諸因子について検討を加えた.1.非感作好塩基球においては, 抗ヒトIgEによるヒスタミン遊離はハウスダストによるヒスタミン遊離に比べ著明に高度であった.2.感作好塩基球においては, 抗ヒトIgEおよびハウスダストによるヒスタミン遊離はほぼ同様の値を示し, ハウスダストに対し反応性の高い好塩基球は抗ヒトIgEにも高い反応性を示した.3.好塩基球の反応性と皮内反応閾値との間にはある程度の相関関係がみられた.4.血清IgE値と好塩基球の反応性との間には相関関係はみられなかった.しかし, 血清IgE値が500IU/ml以下の症例では, 好塩基球の反応性は比較的低い傾向がみられた.5.発症年齢と好塩基球の反応性との間にはある程度の相関がみられ, 発症年齢が高い症例では好塩基球の反応性が低い傾向がみられた.6.好塩基球の反応性と現年齢との間には相関はみられなかった.
  • 森田 寛, 宮本 昭正
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 468-473
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ヒト好塩基球からのヒスタミン遊離におけるカルモデュリンの役割をカルモデュリンの拮抗剤であるW-7, W-5を用いて検討し, 以下の結果を得た.1.W-7はヒト好塩基球からの抗ヒトIgEによるヒスタミン遊離を濃度依存的に抑制した.50%抑制に要する濃度(IC_<50>)は1.7×10^<-5>Mであった.2.同様に, W-7はカルシウムイオノフォアA23187, formyl-methiony-leucyl-phenylalanine, 12-O-tetradecanoyl-phorbol-13-acetateによるヒスタミン遊離を濃度依存的に抑制した.IC_<50>はそれぞれ, 2.4×10^<-5>M, 3.0×10^<-5>M, 2.4×10^<-5>Mであった.3.カルモデュリンに対する拮抗作用がW-7より弱いW-5は, ヒスタミン遊離抑制作用も弱かった.以上の結果はヒト好塩基球からのヒスタミン遊離におけるカルモデュリンの関与を示唆する.
  • 栂 博久, 大谷 信夫, 北川 駿介, 吉田 明彦
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 474-479
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    I型アレルギーにおけるchemical mediator のひとつであるplatelet activating factor(PAF)の指標として血漿platelet factor4(PF_4)を用い, 各種吸入誘発試験での動態を検討した.(1)I型アレルギーのある喘息患者(n=19)では特異抗原吸入後PF_4は18.3±2.1ng/mlから26.7±3.7ng/mlへと有意に上昇した.(2)I型アレルギーを証明できなかった喘息患者(n=10)では抗原吸入後PF_4は有意な変化を示さなかった.(3)アセチルコリン吸入誘発試験ではPF_4は有意な変化を示さなかった(n=8)(4)血漿PF_4はI型アレルギーの指標として有用と考えられるが, 解熱鎮痛剤やアルコールによる気道閉塞でも上昇する可能性が示唆された.
  • 平田 一人, 引石 文夫, 栗原 直嗣, 藤本 繁夫, 武田 忠直
    原稿種別: 本文
    1984 年 33 巻 8 号 p. 480-488
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    無症状期気管支喘息者26例に運動負荷を加え, EIAにおける血漿ヒスタミン値の変動を大倉らの方法で調べ, He-O_2 flow volume test を用いてEIAの優位な気道閉塞部位を調べ, 両者の関係について比較検討した.対象患者26例中16例にEIAが陽性であり, EIAの優位な気道閉塞部位は8例が中枢性, 6例が末梢性であった.運動前の血漿ヒスタミン値が高値を示す症例ではEIAが陽性であった.運動直後の血漿ヒスタミンの変動は, EIA陽性群でEIA陰性群に比して上昇する傾向が見られ, 特に末梢性優位なEIAでは, 運動前値に比し有意に上昇した.また, 末梢性優位のEIAでは, 中枢性優位のEIAに比して, より長くEIAが持続した.このことより, 末梢性優位のEIAでは, よりヒスタミンなどのchemical mediatorsの関与が大きいと考えられ, より長くEIAを持続させる要因の1つであると考えられた.
  • 原稿種別: 付録等
    1984 年 33 巻 8 号 p. 489-492
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1984 年 33 巻 8 号 p. Cover32-
    発行日: 1984/08/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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