アレルギー
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34 巻, 10 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 10 号 p. Cover4-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 10 号 p. Cover5-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. Misc2-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 北尾 友幸
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 911-921
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    indirect enzyme-linked immunosorbent assay により, ダニ(Dermatophagoides farinae, 以下DF)による鼻アレルギー患者の DF 特異的血清 IgG および IgG4抗体を測定し以下の結果を得た.1.DF 鼻アレルギー症例の39.5%に IgG 抗体価陽性例が, 31.6%に IgG4抗体が検出された.2.性差・年齢による両抗体の大きな変動はなかった.3.IgG, IgG4抗体ともにIgE RAST score 1 未満症例の約30%に陽性例, 検出例がみられた.4.IgG4抗体は喘息合併症例で有意に高率に検出された.5.DF による減感作治療症例の検討により, 両抗体は減感作治療により上昇することがわかった.6.減感作治療による上昇は, IgG4抗体において著明であることが考えられた.7.減感作による両抗体の上昇と臨床効果の間には相関がみられなかった.したがって, DF 鼻アレルギー患者では, DF特異的血清 IgG および IgG4抗体を, いわゆる遮断抗体とは考え難いとした.
  • 月岡 一治, 広野 茂
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 922-930
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Candida albicans(以下カンジダ)を抗原とする気管支喘息(以下カンジダ喘息)に減感作療法を行い, 2年後の減感作療法の効果が, 患者が減感作療法開始前に保有している IgE 抗体, 沈降抗体, 凝集抗体の組合わせに影響されていることを見い出した.すなわち, 減感作療法施行下では沈降抗体の存在は発作誘発性に作用し, 凝集抗体の存在は発作阻止性に作用するように思われた.IgE 抗体の存在は本来発作誘発性に働くが, IgE 抗体保有者が減感作療法をうけると, 沈降抗体がない場合, 発作は2年後までに阻止された.カンジダ喘息では, この3種の抗体の種々の組合せがみられた.カンジダ喘息における減感作療法の2年後の効果は, この3種の抗体の組合せを知ることにより予測できるように思われた.
  • 堀 俊彦, 大山 碩也
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 931-938
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    リンゴ, ナシの特産地である長野県下伊那郡松川町において, 果樹栽培が花粉症発生におよぼす影響を調べるために, 果樹栽培従事者835名, 非従事者679名, 計1514名を対象に疫学的調査を行った.その主な結果は以下の通りであった.(1)果樹の開花期に何らかのアレルギー症状を有しかつリンゴまたはナシの RAST が陽性であった者は, 上大島地区の従事者(N=330, 果樹栽培の中心地で大部分が専業農家)でそれぞれ6.3%, 3.5%, 上片桐地区の従事者(N=460, 歴史がやや浅く, 専業率も低い)でそれぞれ2.5%, 1.8%であった.一方非従事者ではそれぞれ平均0.3%, 0.15%とわずかな陽性率を示したのみであった.(2)従事者は非従事者に比べてスギおよびカモガヤの RAST 陽性率についても有意に高率であった.特に後者の陽性率の高さは顕著で, 上大島地区の従事者では18.9%にも達しており, 果樹園の下草として繁茂しているイネ科の植物も果樹栽培従事者の花粉症の原因として大きな問題と考えられた.
  • 三宅 健, 河盛 重造, 吉田 隆実, 平尾 敬男, 逢坂 文夫, 松木 秀明, 春日 斉
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 939-947
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    The current and cumulative prevalence of wheezing and bronchial asthma was examined in 3149 Japanese elementary school children. The children with a past history of wheezing were selected by the modified ATS-DLD children's questionnaire. Thereafter, a second questionnaire was used to investigate the severity of the symptoms over the last two years and at the time when the respiratory symptoms had been most severe. Total serum IgE values were determined by PRIST, and IgE antibodies to Dermatophagoides pteronyssinus by RAST. The results were as follows: 1) The cumulative prevalence-rate of wheezing was 18.3% in males, 12.8% in females and 15.5% overall in the age group. 2) The cumulative prevalence-rate of asthma was 13.5% in males, 9.0% in females and 11.2% overall. The rate was lower in older children. 3) The current prevalence-rate of wheezing was 9.9% in males, 6.9% in females and 8.3% overall. 4) The current prevalence-rate of asthma was 6.4% in males, 4.8% in females and 5.6% overall. The rate was lower in older children. 5) The mean IgE value of the children with past history of wheezing was 834 IU/ml. It was higher in males. 6) The positive RAST rate of the children with a past history of wheezing was 68.1% overall in the age group. 7) The mean IgE value of the children in remission, or with wheezing only, in the last two years was lower than that of the children with wheezing and dyspnea. 8) The positive RAST rate of the children with wheezing or dyspnea in the last two years was higher than that of the children in remission.
  • 野田 雅行, 足立 満, 清水 慶一, 美田 俊一, 高橋 昭三
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 948-954
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    20名の EIA 陽性者に対し運動負荷前後で血漿ヒスタミンを測定, 同時に air と HeO_2 FV 曲線より気道閉塞部位を推定し, 血漿ヒスタミン変動率との関係について検討し以下の結果を得た.1.運動負荷前は全例とも responder(ΔV_<50>≧120%)であり, 負荷後は10例がresponder, 10例がnon-responder(ΔV_<50><120%)であった.2.R-R 群(負荷前後とも responder)では10例中4例に, R-N 群(負荷前 responder, 負荷後 non-responder)では10例中8例に血漿ヒスタミンの上昇を認めた.しかし両群間の血漿ヒスタミン変動率に有意の差はみられなかった.3.R-N 群において運動負荷後20分における肺機能 (PEFR, FVC, FEV_<1.0>, V_<50>)の%fall は R-R 群に比し有意に大きかった.以上より, EIA の成因は単一とは限らず複数の成因が combined して EIA を惹起する可能性が大きいと考えられた.
  • 岡田 昌彦, 林 正
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 955-961
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    delayed type hypersensitivity の in vitro における検査法の一つとして, PPD および水痘抗原(VVA)を用いこれらの抗原刺激により産生される LPCA を測定し, 抗原に対する特異性またその活性発現の機序について検討した.その結果, 特異性に関しては, PPD による LPCA はツ反陽性者に, VVA による LPCA は水痘既往者にそれぞれ有意の活性増加を認め, LPCA は DTH の in vitro での検査法として有用であると考えられた.また LPCA の発現機序に関しては, PPD では, PBMN, 単球に LPCA の活性増加がみられたが, T細胞では認められなかった.一方, VVA ではPBMN, 単球, T細胞のいずれにも有意の LPCA の高値がみられた.これらのことから, PPD と VVA とでは LPCA の発現機序に異なる経路が介在している可能性が示唆された.
  • 永井 博弌, 山田 博章, 瀧澤 保, 岩本 禎司, 稲垣 直樹, 江田 昭英
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 962-966
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    6-amino-2-naphtyl-4-guanidinobenzoate (FUT-175) は強い抗補体作用を有する新規化合物である.今回は補体非依存反応である IgE 抗体によるアレルギー反応に及ぼす FUT-175の影響を検討した.1)ラット抗dinitrophenylated ascaris (DNP-As) IgE 抗体による48時間homologous passive cutaneous araphylaxis (PCA) および同抗体によって感作されたラット腸間膜 mast cellの抗原による脱顆粒および単離 mast cell からの抗原による histamine 遊離はいずれも FUT-175によって用量依存的に抑制された.対照薬として用いた hydrocortisone は PCA 反応を抑制したが, 腸間膜 mast cell の脱顆粒には影響を与えなかった.2)モルモットの benzylpenicilloyl bovine-γ-globulin IgE 抗体によって passive に感作されたモルモット肺切片からの抗原による histamine 遊離は FUT-175の投与によって抑制された.3)FUT-175は補体依存性のモルモット Forssman 反応を明らかに抑制した.以上のことより, FUT-175は補体依存性の反応と同様 IgE 抗体によるアレルギー反応も抑制する.
  • 藤村 政樹, 越野 健, 南 真司, 松田 保
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 10 号 p. 967-973
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    受身感作モルモットに, 抗原を吸入または静注した時の, 主に SRS-A により生じる気道および血圧反応と, これらに対する N-5'の作用を比較した.抗原吸入時は, 10分に最大となるゆるやかな気道反応と, 7分に最低となる1相性の血圧低下がみられた.一方, 抗原静注時は, 5-6分に最大となる気道反応と上昇後低下する2相性の血圧反応がみられた.N-5'は, 抗原吸入時の気道反応を用量依存性に抑制したが, 抗原静注時の気道反応は抑制しなかった.以上より, アレルギー性気道反応は抗原の投与経路によって異なることが明らかとなり, 気管支喘息の研究では抗原の吸入が必要である.
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. 975-979
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. 980-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. 981-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. 981-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 10 号 p. 982-984
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 10 号 p. Cover6-
    発行日: 1985/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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