アレルギー
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34 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 2 号 p. Cover13-
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 2 号 p. Cover14-
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1985 年 34 巻 2 号 p. Misc5-
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 湯川 龍雄, 福田 健, 本島 新司, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 79-87
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息では, β-adrenergic 反応の低下とアレルギー素因が高頻度に共存するが, その原因は明らかでない.我々は, I型アレルギー反応がβ-adrenergic systemを modulate する可能性を追求するため, ovalbumin で感作したモルモット摘出気管筋を in vitro で抗原暴露することにより, 内因性カテコールアミンによる down regulation の存在しない状態で, β-adrenergic 反応への影響について検討した.indomethacin 及び FPL55712 の存在の有無にかかわらず, 抗原暴露60分後, isoproterenol の弛緩反応は有意に低下し, aminophylline による弛緩反応には変化が認められなかった.β-stimulation の存在しない状態でも, アナフィラキシー反応によりβ-adrenergic subsensitivity の生じることが確認され, 気管支喘息において抗原吸入による誘発発作がβ-adrenergic 反応を抑制する可能性が示された.
  • 須永 吉信, 吉江 康正, 根本 俊和
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 88-95
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の発症機序としてβ-adrenergic blockade 説が注目されているが, ヒト喘息β-receptor の検討は白血球を用いたものが多い.今回著者らは喘息患者胎盤β-receptor と正常人胎盤β-receptor を比較検討した.得られた胎盤膜成分(48000×g pellet)を[^3H]-dihydroalprenolol を用い binding assay した.その結果, 喘息患者(中等症2例, 軽症6例)胎盤β-receptor の Bmax は154±10 fmol/mg protein, Kdは1.66±0.12nM, また正常人(8例)胎盤β-receptor の Bmax は146±13 fmol/mg protein, Kdは1.99±0.11nMで, Bmax, Kd とも両群に有意の差は認められなかった.また胎盤膜成分の[^3H]-DHA 縮合に対する各種β-antagonist および agonist の阻害効果より, 本膜成分にはβ_1, β_2両 receptor が存在し, また両群胎盤β-receptor のβ_1, β_2の比に大きな差がないこともわかった.
  • 望月 博之, 三橋 将人, 田島 公夫, 徳山 研一, 森川 昭広, 黒梅 恭芳
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 96-100
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息患者を対象とし, アストグラフを用いてアトロベント^[○!R]のメサコリン吸入試験に対する作用を検討し, 以下の結果を得た.1)アトロベント^[○!R]の2回吸入後, Dmin(気道感受性), St(気道反応性)において, 吸入直後から6時間まで有意な抑制が認められた.Rrs.cont(初期気道抵抗)では抑制は認められなかった.2)アトロベント^[○!R]の4-8ヵ月間の長期投与の後, 1週間以上休薬期間を設けてメサコリン吸入試験を行った.Stには有意な改善が認められたが, Dmin, Rrs.contには認められなかった.これらのことから, アトロベント^[○!R]は気道過敏性の改善に有効であり, 長期投与の結果から気道反応性に迷走神経系の関与が示唆された.
  • 古屋 章, 足立 満, 高橋 昭三
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 101-109
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    12人の気管支喘息患者に室内塵吸入誘発試験を行い, 出現した気管支反応にβ刺激剤を使用し, その前後の肺機能を helium flow volume curve を用いて測定し, 閉塞部位を検討した.FEV_<1.0>, PFR, V_<50>, V_<25>などは, IAR, LAR出現時共に減少していたが, β刺激剤使用後は LAR より IAR において有意に増加した.ΔV_<50>は LAR より IAR の方に高く, β刺激剤使用後は, LAR では増加せず IAR で有意に増加した.逆に Visov においては, IAR より LAR において有意に増加しており, β刺激剤使用後も LAR においては減少せず, そのまま増加傾向を示した症例が多かった.これらの結果は, IAR の閉塞部位は large air way 及び small air wayの両者に認められ, 気管支平滑筋のれん縮が主たる成因であり, LAR の閉塞部位は主として small air way で粘膜の浮腫や分泌物の貯留などが重要な役割を果たしていると推察される.
  • 福田 豊
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 110-121
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息児の非発作時43例, 発作時20例について血漿 PGE_2, PGF_<2α>, TXB_2およびcyclic nucleotides 値を測定した.またβ-adrenergic agent 投与および EIB におけるこれらのメディエーターの変動についても若干の検討をおこなった.1)気管支喘息児のPGE_2およびPGF_<2α>値は低値のものから高値のものへと幅広い分布を示した.2)気管支喘息児の非発作時の PGF_<2α>/PGE_2比は健常小児に比して高値を, 他方, 発作時および非発作時の発作頻発例の PGF_<2α>/PGE_2比は低値を示した.3)気管支喘息児の非発作時および発作時の TXB_2値は健常小児との間に有意差が認められなかった.4)気管支喘息児の非発作時の CAMP/cGMP 比は健常小児に比して低値を, 他方, 発作時の cAMP/cGMP 比は高値を示した.5)気管支喘息児の非発作時での PGF_<2α>/PGE_2比と cAMP/cGMP 比との間に一定の傾向は得られなかった.6)気管支喘息児に対するβ-adrenergic agent 投与で, cAMP 値は上昇したが, PGE_2およびPGF_<2α>値は変化しなかった.7)EIB陰性および陽性を呈した同一症例では, EIB 陰性時は運動負荷直後に PGE_2値の上昇と TXB_2値の低下がみられ, 他方, EIB 陽性時は PGE_2値は変化せず, TXB_2値の上昇がみられた.以上の成績から気管支喘息児の PGE_2, PGF_<2α>, TXB_2および cyclic nucleotides値を測定することは, 気管支喘息の病態を考える上で大切であると思われた.
  • 前田 正人
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 122-127
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息における局所免疫の役割を知るために, 著者は気管支喘息児の5歳から15歳までの男児39例, 女児27例の計66例について非発作時(n=46)と発作時(n=20)の唾液中の s-IgA 値を RIA 法で測定し, その値と臨床症状および唾液中の各免疫グロブリン値との関連性について検討し次の成績を得た.1)健常児の唾液中の IgG/Alb 比は0.95±0.40, IgA/Alb 比は1.44±0.57およびs-IgA/Alb比は0.64±0.37であり, その比はほぼ3:4:2であった.2)喘息児の唾液中の IgG/Alb 比および IgA/Alb 比は非発作時および発作時ともに対照群の比に比べ有意な差が認められなかった.3)喘息児の唾液中IgM値は非発作時では46例中39例(85%)で, 発作時では20例中14例(70%)で1.0mg/dl以下であった.4)喘息児の唾液中 IgE/Alb 比は非発作時の46例中11例(24%), 発作時の20例中10例(50%)の症例で高値であった.また喘息児の血清 IgE 値と唾液中 IgE 値とは相関しなかった.5)喘息児の唾液中 s-IgA/Alb 比は非発作時と発作時との間で有意な差は認められなかったが, ともに対照値に比してやや低下する傾向を示した(p<0.1).以上の成績より, 喘息児の唾液中のs-IgA値は概して健常児のそれに比して低下しており, これは局所免疫の機能低下を示すものと考えられた.
  • 田中 健一, 竹岡 明美, 花田 哲, 岡本 豊, 井野 隆光, 奥泉 仁一, 河野 茂勝
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 128-134
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    さきに我々は接触過敏症が TDI の背部への1回塗布という操作によってマウスに誘導できることを示した.本研究ではこの方法に若干の修正を加えることにより, つよい耳朶反応が惹起できることを示した.すなわち1%TDI酢酸エチル溶液を尾部, ついで7日後に背部へ塗布し, 更に7日後1%TDIによる耳朶へのチャレンジを行ったところ, ピクリルクロライドによる腫脹を上まわる耳朶腫脹を TDI によって誘導できることが示された.またチャレンジ後24時間目の耳朶に副腎皮質ホルモンの塗布を行ったところ, 著明な腫脹の低下が観察された.
  • 塩月 一英, 八坂 達臣, 町 淳二, Mitchel M. Yokoyama, 高畑 藤也, 住山 弘
    原稿種別: 本文
    1985 年 34 巻 2 号 p. 135-141
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    The relationship between cell membrane metabolism (O^-_2 generation) and intracellular fluidity induced by FMLP and PHA was analysed by fluorescence polarization. The results were 1) The production of O^-_2 from neutrophils and intracellular fluidity were increased by stimulation with FMLP. PHA also enhanced the increase of intracellular fluidity of neutrophils. 2) The generation of O^-_2 from eosinophils was increased by stimulation with FMLP. However the intracellular fluidity was not increased. The response of eosinophils to PHA stimulation was indicated to be similar to those of neutrophils. 3) The neither generation of O^-_2 from lymphocytes nor intracellular fluidity were observed on stimulation with FMLP. The production of O^-_2 from lymphocytes was not induced by PHA. However intracellular fluidity was increased by PHA stimulation. 4) The fluorescence polarization value of resting neutrophils and eosinophils was found to be higher than that of resting lymphocytes.
  • 原稿種別: 付録等
    1985 年 34 巻 2 号 p. 142-144
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1985 年 34 巻 2 号 p. Cover15-
    発行日: 1985/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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