アレルギー
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35 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 2 号 p. Cover12-
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 2 号 p. Cover13-
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 野間 剛, 川野 豊, 矢田 純一, 笹月 健彦, 小沢 安則, 紫芝 良昌, 稲月 文明
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 77-85
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    サイログロブリン(Tg)特異的抗体産生細胞出現を抑制するT細胞液性因子の性状について検討を加えた.健康人T細胞より調製した液性因子はTg特異的抗体産生細胞の出現を抑制したが, 橋本甲状腺炎患者からの液性因子にはその抑制作用は認められず, 患者T細胞からの抑制因子の産生が障害されていることが示唆された.明確な抑制作用を認めた第II画分因子(MW.43000-67000)について更に詳しい検討を加えたところ, この因子はTg抗原特異的であると考えられた.またこの因子にはTg抗原結合性が存在した.1人の健康人donorからの第II画分抑制因子は約1/3の患者リンパ球からの抗Tg抗体産生を抑制し, HLA拘束性の存在が示唆されたが, 抑制作用とHLA-A, -B, -C, -DR座抗原共有性との間に統計学的に有意な相関は認められなかった.HLA-B, -DR座抗原の共有性を認めない組合せにおいて抑制作用を認めることはなかったこと, 抑制作用とHLA-DR抗原の共有性との間にある程度(p=0.16)の相関が認められことから, 第II画分抑制因子の抑制作用は, HLA-DR座に近い座によって拘束されている可能性があることが予測された.第II画分抑制因子には抗DR抗体で吸収されるような免疫学的活性部位は存在しないことが示唆された.
  • 佐野 統, 熊谷 俊一, 井村 裕夫, 内山 卓, 淀井 淳司, 前田 道之
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 86-95
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    SLE患者血清中にみられる抗リンパ球抗体について末梢血新鮮T細胞, PHA芽球, 種々のリンパ系細胞株などを用いて, その性状や認識抗原について検討し, 以下の結果を得た.1.SLE患者血清中にはPHA芽球に対する抗体が高頻度に存在し, 活動期に抗体価の上昇がみられた.2.PHA芽球と反応した活動期SLE患者血清を用いて, 種々のリンパ系細胞株との反応性を比較検討した.大部分の血清はTac^+, la^+ T細胞株と反応した.約半数はTac^-, la^+ B細胞株とも反応した.しかし, Tac^-, la^- T細胞株とはほとんどの血清は反応しなかった.3.活性化T細胞に対する抗体はIgGクラスおよびIgMクラスともに認められた.本抗体は4℃より15℃でより強い反応を示した.4.モノクローナル抗体による反応阻止実験および吸収実験により, 本抗体の認識抗原の検索を行い, SLE患者血清中には抗Tac抗体および抗Ia抗体が存在することが示唆された.
  • 長谷川 隆司, 仲吉 洋, 小西 淳二, 瀬戸 昭
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 96-102
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ウサギTgで近交系ウサギのF1ウサギに自己免疫性甲状腺炎を誘導し, 本疾患発症に際してみられる自己抗Tg抗体のイディオタイプを解析し, さらにこの自己抗体の産生をイディオタイプを介して操作できることを示唆する結果が得られた.1.F1ウサギの産生する抗Tg抗体の少なくとも一部は同一あるいは類似のイディオタイブ決定基をもっていた.2.抗Tg抗体に対する抗イディオタイプ抗体でF1ウサギを免疫すると, IgGクラスの抗・抗イディオタイプ抗体が産生された.3.抗イディオタイプ抗体で免疫されたF1ウサギから生れたF2ウサギ血清中には抗Tg抗体が検出された.これは, 抗イディオタイプ抗体で免疫された母獣から生れたF2ウサギでは, 抗Tg抗体に対する抗イディオタイプ抗体の産生が抗・抗イディオタイプ抗体によって抑えられた結果起こったものと考えられた.
  • 多田 慎也, 貴谷 光, 田村 尚彦, 佐藤 恭, 武田 昌, 槇本 晃, 大枝 泰彰, 北出 公洋, 高橋 清, 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 103-111
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Aspergillusは種々の肺疾患との関連で注目されており, allergic bronchopulmonary aspergillosis(ABPA)とaspergillomaにおける液性並びに細胞性免疫能を検討する目的で, Aspergillus fumigatus(Af)抗原に対する皮内反応, 沈降抗体, specific IgG定量, lymphoyte blastogenesis を各々行った.Af抗原による皮内反応では即時型, 遅発型, 遅延型反応が種々の程度に認められたが, 即時型反応とspecific IgE, 遅発型反応とspecific IgGとの関連は一定ではなかった.一方, 沈降抗体強陽性例におけるspecific IgGは高値となる傾向を示し, 遅延型反応陽性あるいはPPD陰性例ではSpecific IgG高値となりlymphocyte blastogenesisも亢進する傾向が認められた.specific IgGとlymphocyte blastogenesisとは有意の相関を示し, ABPAとaspergillomaにおいてIII型アレルギーとIV型アレルギーが関連して関与していると思われた.さらにABPAの肺局所リンパ球は同一症例の末梢血中リンパ球に比べ, より高い反応性を示していた.
  • 金森 幸男, 西村 泰司, 秋元 成太, 横室 公三
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 112-117
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    B6.C-H-2^<bm12>マウスは, C57BL/6マウスのI-A subregionにmutationをおこし, ウシインシュリンに対してlow responderとなっている.しかし同様にウシインシュリンに対してlow responderであるB10.Aマウスとの間のF_1 hybridsはhigh responderであり, gene complementationをおこしているものと考えられる.この(B10.A×B6.C-H-2^<bm12>)F_1マウスのウシインシュリン抗原に反応するTリンパ球をクローニングし, ウシインシュリンにのみ反応し, adjuvantとして用いたPPDや無関係な抗原であるOVAには反応しないウシインシュリン特異的クローンを得た.これらのクローンには, ウシインシュリンに存在しブタインシュリンに存在しない部位であるA chain loop(A8-A10)を抗原決定基として認識するものと, ウシ及びブタインシュリンに共通するnon A chain loop(A4またはB chain)を認識するものとの少なくとも2つの異なる特異性をもつクローンが存在した.またこのF_1マウスは, la.W39を発現しておらず, ウシインシュリンのA chain loopの認識とla.W39の発現とは密接に関係するという従来の考えが誤りであることを証明した.
  • 栗林 恒一, 片山 裕之, 西本 行夫, 斎藤 晃治
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 118-123
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    可溶性タンパク抗原に対する遅延型アレルギー(DTH)反応の抑制細胞をin vitroにおいてBALB/cマウスの脾細胞より誘導した.この細胞をBALB/cマウスに移入することにより抗原特異的にDTH反応の抑制が認められた.この細胞はnylon woolカラム付着性で, 抗Thy1, Ly1, Ly2抗体及び補体の処理に抵抗性を示し, また抗マウス免疫グロブリン抗体をコートしたプラスチックシャーレに付着性であり, 通常のプラスチックシャーレには非付着性であることからB細胞に属するものと考えられた.またこの細胞は放射線感受性を示すとともに, 感作抗原であるKLHに対して結合性を示し, したがってこの抑制B細胞は抗原特異的B細胞であると考えられた.さらにこの抑制B細胞in vivoにおいてどのようなメカニズムでその抑制作用を発現するのかについて考察を加えた.
  • 塩月 一英
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 124-136
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    CCEは, 密度匂配遠心法と異なり, 細胞を大きさと密度のパラメーターによって分離するテクノロジーである.今回, (株)日立工機と共同開発したCCE装置を用いて細胞分離能に関する基礎的検討, ならびに蛍光偏光解消法を応用した白血球の細胞動態の研究を行った.結果:Ficoll-Triosil比重遠心法でヘパリン加血200mlから採取した単核球(平均2.0×10^8cells)を本装置を用いて, リンパ球と単球に分離した.特に, 単球は約81%の純度(10^7cellsのオーダー)で採取することができた.分離した単球の機能は損なわれていなかった.リンパ球画分では, cell sizeが小さい画分はT^+_4細胞を, cell sizeが大きい画分はT^+_8細胞をそれぞれ分取することができた.採取したそれぞれの細胞画分をPHAで刺激し, 細胞質の流動性を蛍光偏光解消法で解析し, 同時にDHA生成量を測定すると.細胞質の流動性が最も亢進する画分が最も高いリンパ球幼若化能を示すことがわかった.
  • 藤沢 隆夫, 井口 光正, 内田 幸憲, 北畠 正義, 吉田 克己
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 2 号 p. 137-144
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    大気汚染物質である硫酸ミストは喘息の発症を促進する作用を持つとされている.そのメカニズムはいまだ不明であるが, 本研究ではこれを肺ヒスタミン動態の面より追求した.すなわちモルモットを一定期間硫酸ミストに暴露した後, 異種アルブミンによる経気道感作を行い, 呼吸曲線パターン, 抗原刺激による肺組織ヒスタミン遊離及び肺組織ヒスタミン含量について検討し, 以下の結果を得た.1.硫酸ミスト暴露は抗原刺激による肺ヒスタミン遊離を有意に増大させた.2.同暴露は肺組織ヒスタミン含量も有意に増加させた.感作を行わなかった個体に対しても同じ効果を認めた.3.肺のヒスタミン遊離対量は抗原荷時の呼吸曲線パターンにおける呼吸困難強度の上昇と有意の正相関を示した.
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 35 巻 2 号 p. 145-
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 35 巻 2 号 p. 145-
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 35 巻 2 号 p. 146-149
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 2 号 p. Cover14-
    発行日: 1986/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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