アレルギー
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35 巻, 7 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 7 号 p. Cover27-
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 7 号 p. Cover28-
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 岩本 逸夫, 羅 智靖, 佐藤 俊子, 冨岡 玖夫, 吉田 尚
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 437-446
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アレルゲン吸入誘発喘息反応(AIA)におけるTXA_2の役割を解析するため, アトピー型気管支喘息患者15名にアレルゲン吸入誘発試験を施行し, 経時的に血漿TXB_2を測定した.1)血漿TXB_2は即時型喘息反応(IAR)及び遅発型喘息反応(LAR)の両時相で増加を認め, かつLAR時の血漿TXB_2の増加はIAR時のそれより多かった.2)LAR時の血漿TXB_2の増加とLAR時のFEV_<1.0>の低下率との間に正の相関が認められた.3)IAR時の血漿TXB_2量とLAR時の血漿TXB_2量との間に正の相関が認められた.4)TXA_2合成酵素阻害薬OKY-046の投与により血漿TXB_2量の低下とIAR, LARの抑制が認められた.5)IARのFEV_<1.0>の低下率とLARのそれとは強い正の相関が認められた.以上からAIAにおけるLARの誘導及び発現にTXA_2が重要な役割を演じていることが示唆された.
  • 渡辺 東, 浦田 誓夫, 溝部 政史, 野本 日出男, 阿部 ゆかり, 真野 健次, 宮本 康文, 佐野 靖之
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 447-454
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    成人気管支喘息患者を対象とし, 徐放性テオフィリン製剤(テオドール錠)を使用し, 1回300mg, 9時・21時経口投与法の定常状態における血中濃度の日内変動に関して検討した.対象は入院中の気管支喘息患者13名(男性10名, 女性3名).全例非喫煙者であり, 平均年齢55.3±4.3歳(mean±SEM), 平均体重57.5±1.8kg(mean±SEM), 平均薬剤投与量は10.6±0.3mg/kg/day(mean±SEM)であった.血中テオフィリン濃度は5-20μg/mlの範囲を96.6%で維持され(Cmax19.7μg/ml, C min3.7μg/ml), 血中テオフィリン濃度, 血中濃度の変動および変動率, AUCに関して, 日中夜間の間に統計学的な有意差は認められなかった.また, 本薬剤によると思われる副作用の出現も認めなかった.以上より, 本投与法において血中テオフィリン濃度に日内変動は認められず, 1日を通して安定した有効血中濃度が維持され, 成人気管支喘息の薬物療法として有用な投与法と考えられた.
  • 足立 雄一, 五十嵐 隆夫, 村上 巧啓, 松野 正知, 佐伯 陽子
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 455-460
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    経皮的酸素分圧値(transcutaneous oxygen pressure:以下tcPo_2と略す)を指標とした気道過敏性測定法により, 2歳以下の乳幼児の気道過敏性を測定した.^<99m>Tc-DTPAを吸入し, その沈着率によって吸入負荷量を検討した.2歳以下4名の乳幼児では啼泣時の平均沈着率は7.4±3.7%, また2歳以下7名の乳幼児のトリクロリール内服後の安静睡眠時の平均沈着率は19.8±5.8%と啼泣時に有意に低値であった(p<0.01).さらに後者を安静換気時の3-6歳(12名)の20.3±6.8%と比較すると両群間に有意差はなく, 0-2歳でも安静換気時では充分な負荷量が得られることが判明した.2歳以下の気管支喘息(17名), アトピー性皮膚炎(8名), 呼吸器感染症(5名), 対照(9名)のヒスタミン閾値の幾何学的平均は, それぞれ1152.0, 964.1, 544.3, 3402.0μg/mlであり, 対照に比して気管支喘息群(p<0.05), 呼吸器感染症群(p<0.001)は有意に低かった.しかし, 喘息発作の反復例であってもヒスタミン閾値が2500μg/ml以上の例が気管支喘息群の47.1%もあり, 気道過敏性成立機序に先天的及び後天的要因の関与が示唆された.
  • 猪熊 茂子, 宮下 岳夫, 木佐木 友成, 杉山 温人, 中野 啓一郎
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 461-466
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    症例は59歳, 女.40歳発症のRAで, 51歳の時金療法を受けたが腎障害で中止.同年より時に蕁麻疹, 53歳より乾燥症候を伴った.NSAIDと少量のsteroidにて治療されるが, 関節変形, ADL制限が進行し, 56歳で右TKR, THR, 58歳で左TKRが予定されたが腎障害で中止.同年活動性erosive arthritis治療の目的で入院.Hb7.1g/dl, ESR 103mm/hr, CRP 4+, BUN 56mg/dl, Cr 2.3mg/dl, 尿所見異常なし.methylprednisolone 500mg (pulse)の週1回静注を3回まで施行したところ, 翌日より重症の蕁麻疹出現, 血圧低下, 尿量減少し, BUN 112mg/dl, Cr 5.1mg/dlと上昇, Hb 8.5g/dlと血液濃縮を伴い腎前性腎不全と考えられた.蕁麻疹は持続し, 第4回pulse後, PSL 40mg点滴にて約10日後にようやく消腿, これと共に腎障害も軽快した.pulseによる蕁麻疹の報告はいずれも全身 anaphylaxisとしてのものであり, この例のように蕁麻疹のみが遅発した例は見当たらず, 原因は特定できなかった.しかし激しい蕁麻疹が血管内脱水による腎障害を生じたと考えられる稀な例であった.また活動性のRAはその後1回計5回のpulseにより少なくとも5カ月間寛解した.
  • 東谷 澄彦
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 467-474
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    SLE患者血清中の抗Z-DNA抗体の存在あるいはSLE患者リンパ球はGCrichな小分子DNAを産生するなどの報告がなされ, SLE患者リンパ球DNAにおけるZ-DNAとの関連性が注目されている.purine (guanine, adenine)とpyrimidine (cytosine, thymine)が交互に反復する塩基配列, 特に(G-C)nの塩基配列はZ-DNAをとる可能性が大きいとされていることより, SLE患者リンパ球DNAのguanine-cytosine content測定, circular dichroism (CD)測定, ショ糖密度勾配法, 鋳型活性測定を行いZ-DNAとの関連性を検討した.さらに紫外線照射に対するDNAの感受性, 修復能についても観察した, その結果, SLE患者リンパ球DNAではCDは変化を認めなかったがGCrichな症例が存在し, ショ糖密度勾配法でもSLE症例ではそのピークは高密度域に位置した.鋳型活性, 紫外線に対するDNAの感受性および修復能は低下していた.これらの結果はSLE患者リンパ球がZ-DNAとなんらかの関連性があり臨床所見とこれらの実験結果とは相関を認めなかったもののSLEの病因と深く係わり合いがあることを示唆した.
  • 三宅 弘章, 川並 汪一, 青木 見佳子, 馬杉 洋三
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 475-480
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    外界との関門をなすケラチン蛋白に富む皮膚は抗原提示能を有するランゲルハルス細胞(LC)と共存し免疫防御メカニズム発現の最前線を形成している.正常上気道と肺組織, さらに各種線維化肺組織を材料に, S-100陽性組織球様細胞(LCをふくむ)の分布と出現を検索し, さらにこれらの細胞のケラチン抗体に反応する上皮細胞との関連性を知る目的で免疫ペルオキシダーゼ法を施行した.LCないしindeterminate cellは鼻, 咽・喉頭, さらに気管, 大型気管支までの粘膜中に散見された.ワルダイエル扁桃輪リンパ組織中のLCを含むdendritic cellとともに抗原伝達機能を担っていると考えられる.これら上位気道領域の基底細胞は表皮基底細胞同様ケラチン蛋白陽性を示した.末梢肺野領域では基底細胞を含め上皮細胞はケラチン蛋白陰性であり, S-100陽性組織球様細胞の出現を認めなかった.一方線維化肺においては末梢肺野においてもLCなどの著明な出現を認めた.同時に気道基底細胞由来とみなされるケラチン陽性立方上皮細胞の再生・増殖を伴い, 偏平上皮化生部はケラチンとLCに富んでいた.以上より線維化肺胞領域はS-100陽性組織球様細胞(LCないしindeterminate cell)の非特異的出現により皮膚と類似した抗原感知能力を具備するとみなされよう.
  • 山岡 國士, 宮坂 信之, 奥田 正治, 佐藤 和人, 西岡 久寿樹, 山本 興太郎
    原稿種別: 本文
    1986 年 35 巻 7 号 p. 481-484
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Sjogren症候群におけるポリクローナルB細胞活性化現象を解析する目的で, 患者末梢血よりB細胞長期培養株を4株樹立し, これらの, 1)表面抗原, 2)免疫グロブリン(Ig)産生能, 3)各種インターロイキン産生能, などについて多角的に検討を加えた.その結果, 得られた細胞株は何ら刺激なしに自律性に増殖し, 全例EBNA陽性であった.また細胞表面にはB1, B2およびHLA-DR抗原を発現し, さらに一部の細胞はTac抗原あるいはトランスフェリンレセプターなども保有していた.そして細胞株は自律性にIgGあるいはIgMを産生していたが, 同時にBSFレセプターも発現していることが推測された.さらに各細胞培養上清中にはIL-1, IL-2, IL-3, BCGFなど多様なリンフォカイン活性が認められた.以上より, 本症ではin vivoで活性化されたB細胞は多様な液性因子を産生することにより免疫制御機構の破綻を増強している可能性が考慮されると共に, B細胞の活性化にEBウイルスが関与していることが推測された.
  • 原稿種別: 付録等
    1986 年 35 巻 7 号 p. 487-490
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1986 年 35 巻 7 号 p. Cover29-
    発行日: 1986/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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