アレルギー
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36 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 1 号 p. Cover1-
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 1 号 p. Cover2-
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 徳永 徹
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 高橋 裕一, 松浦 敬次郎, 片桐 進
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 7-15
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    山形県において, 4月下旬, 農業従事者の間に花粉症様疾患が多発しているとの情報があった.その原因を探索するために, 県内各地区の8集団, 農村住民5集団1878名(20-79歳)および学生3集団1866名(12-17歳)を対象にしてアンケート調査と臨床検査, 農村部および都市部における空中花粉量の定点調査と植生調査を行った.花粉症様症状, くしゃみ, 鼻汁過多, 鼻閉, 鼻のかゆみ, 眼のかゆみおよび結膜充血などを示す患者の出現頻度は, 農村住民で約10%, 学生集団で約5%であり, 患者の大部分は, 毎年4-5月に発症していることがわかった.発症時期の明らかな患者108名について皮膚反応試験を行った.4月-5月に皮膚反応が陽性の患者の大部分は, イネ科花粉, 特にスズメノカタビラ花粉に感受性を示すものが目立った.スギ花粉に対する感受性者は予想外に少なかった.空中花粉量の月別変動をみると, スギ花粉は3月末から4月中旬にかけて飛散し, 測定地点による空中花粉量の差は認められなかった.一方, イネ科花粉は4月-6月に飛散し, 測定地点により, または農作業の前後で飛散量に大きな違いが認められた.4月下旬から5月初旬に飛散する果樹花粉においても同様の傾向があった.調査対象地域の植生をみると, 患者が多発する4月下旬には, カモガヤ, ホソムギ, ナガハグサなどのイネ科植物はまだ開花しておらず, 果樹園および田起こし前の水田にはスズメノカタビラが著しく繁茂し, 開花中であった.また, スズメノカタビラとほぼ同じ時期に開花するスズメノテッポウは, 前者に比してその数は極めて少なく, 特に果樹園ではほとんど認められなかった.これらのことから, 4月-5月に当地方の農業従事者の間に存在する花粉症患者の多くはスズメノカタビラ花粉によると考えられる.
  • 浜口 富美, 鵜飼 幸太郎, 原田 泉, 坂倉 康夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 16-21
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    小児鼻アレルギーの自然寛解の機序およびその関連因子について研究した.1973年-1979年の7年間に当アレルギー外来を受診し, 1982年10月まで長期観察でき, しかも再度検査し得たハウスダスト(HD)鼻アレルギー患者63名を対象とした.血清IgE量, HD特異IgE抗体, 全血ヒスタミン遊離率, 鼻汁中IgE・ヒスタミン量, 鼻粘膜表層好塩基性細胞, 鼻誘発反応, ヒスタミン過敏性試験などを中心に行った.それらのうち, 鼻汁中IgE, 全血ヒスタミン遊離率, 鼻粘膜過敏性は, 寛解群と不変悪化群との間に有意差を認めた.また, それらは非減感作群の症状改善例において, 発症からの年数と相関傾向にあった.以上より小児鼻アレルギーの寛解に関与する因子として, 鼻粘膜局所でのIgE, 鼻粘膜過敏性及び全血ヒスタミン遊離率が重要であると考えられた.
  • 横田 欣児, 中野 博, 川村 治子, 西間 三馨, 井上 [トラ]夫, 長野 準
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 22-29
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    健康者85名, 喘息以外のアレルギー疾患の既往のある現在健康者35名, 気管支喘息患者133名, 10年以上喘息寛解の現在健康者6名の気道過敏性をアストグラフ法により, メサコリンを吸入して測定し, 反応し始めるまでに吸入したメサコリン蓄積量(Dmin)と, 反応開始後のコンダクタンス低下速度(S Grs/Grs cont)とを求めた.健康者のDminは, 喘息患者の35-50倍であったが, 両者のS Grs/Grs contには差がなかった.喘息寛解者のDminは両者の中間にあった.また, 喘息以外のアレルギー疾患の既往があっても, 現在健康である者では, DminもS Grs/Grs contも健康者と違いがなかった.喘息の家族歴を有する健康者では, そうでない者よりDminが有意に低かったが, 健康者と喘息とのDminの差と比べて, この場合の差はわずかだった.Dminの変化は, 1-3年の経過では2^<±2>倍以内であったが, 禁煙した2名では上昇が認められた.また, 健康者では, 20歳前後の者のDminは, 30-50歳の者のDminより低く, 19-30歳で, 年齢とDminとの間に正の相関がみられた.
  • 伊藤 幸治, 山下 直美, 中田 重俊, 宮本 昭正, 渋谷 敏朗, 亀井 喜世子, 佐々 学
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 30-37
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ユスリカは蚊に似ているが吸血性はない.アカムシユスリカの成虫, 幼虫の抽出液を用いて303例の気管支喘息患者にプリックテストをおこない, 他のアレルゲンでの結果と比較した.303例のうちユスリカ成虫, 幼虫のいずれかに陽性は38%で, ダニ61%, 室内塵(HD)43%に次いで高率であった.ユスリカ陽性者のうちダニ陽性者は80%, ユスリカ陰性者のうちダニ陽性者は50%, ユスリカ陽性者のうちHD陽性者は64%, 陰性者のうちHD陽性者は22%であった.同様に, キヌではそれぞれ48%と6%で, ユスリカ陽性, 陰性とこれらアレルゲン陽性, 陰性とは有意の一致をみた.ユスリカ成虫RASTでの抑制試験ではダニ, キヌで抑制される患者が20%程度で抑制率も軽度であったが, HDではおこなった全例が抑制された.この結果はユスリカアレルゲンがHDアレルゲンの一部をなしていることを示しているかもしれない.Sephadex G-200ゲル濾過では, ユスリカ成虫, 幼虫アレルゲン共にダニ主要アレルゲンより大きい分子量を持っている可能性が示された.
  • 瀬川 博子, 植松 文江, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 38-48
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    小児気管支喘息患児が近年増加し, その治療方法も進歩してきているが, なかには様々な治療を試みてもコントロールできず, ステロイド剤を常用している, いわゆる難治性気管支喘息患児もいる.これら難治性気管支喘息患児25例に対し, 新しいテオフィリン徐放製剤であるE-0686を投与し, その有効性, 安全性, ステロイドの減量, 離脱効果について検討した.年齢は1.5歳から18歳で, E-0686を1日投与量として150mgから600mg(平均15.7±3.5(S.D.)mg/kg/day)連続投与し, 有効血中濃度に維持した.発作の改善は, steady stateになる投与3-4日後頃より認められる例が多かったが, 対象が難治例のため, もっと長期的にみる必要があり, 最長3-4年目まで検討した.25例中21例(84%)が軽快し, 残り4例は不変で, 悪化例は認めなかった.ステロイドは21例中15例(71.4%)が離脱し, 残り6例は減量することができた.このように難治例においてもテオフィリンを有効血中濃度に維持することにより, 十分な有効性とステロイドの減量, 離脱効果が得られた.
  • 松田 健
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 1 号 p. 49-55
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    正常肺, 線維化肺, 気管支喘息及び過敏性肺臓炎患者の生検肺組織を電顕的に観察し, ヒト呼吸器肥満細胞のアレルギー状態における超微形態学的特徴について検討した.観察された肥満細胞は安定型渦巻(scroll)構造優位型(S-type)と, 部分的脱顆粒状態を示唆する粒子(particulate)構造優位型(P-type)の二者に分類できた.P-typeでは粒子状顆粒はときに融合し, 化学伝達物質の急速な放出現象を示唆する迷路(labyrinth)構造(L-type)を形成した.正常肺と線維化肺ではL-typeは全く認められずS-およびP-typeが様々な程度に出現したが, 気管支喘息患者肺および過敏性肺臓炎患者肺では観察した肥満細胞の約1/4が迷路構造(L-type)を示した.これらの顆粒像の特徴からL-typeはアレルギー性肺疾患での典型的な脱顆粒形態の一面を示唆すると考えられた.一方, 同一組織中の隣接する肥満細胞間でもときのその顆粒形態に大きな違いがあることが認められ, 肥満細胞は微小環境単位で反応し脱顆粒現象を伴うものと考えられた.
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 1 号 p. 56-
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 1 号 p. 57-60
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 1 号 p. Cover3-
    発行日: 1987/01/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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