アレルギー
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36 巻, 10 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 10 号 p. Cover4-
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 10 号 p. Cover5-
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 10 号 p. App1-
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 山井 孝夫, 湯川 龍雄, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 893-901
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々の以前の研究において, 喘息患者のロイコトリエンD_4(LTD_4), アセチルコリン, ヒスタミンに対する気道反応性は良い相関がみられ, 一部共通の収縮機序の存在が示唆された.それが迷走神経反射である可能性も考えられたため, 吸入LTD_4の気道収縮が迷走神経反射を介するかどうか検討した.7人の喘息患者を対象に, アトロピンおよびキシロカイン前吸入によるLTD_4吸入試験をそれぞれ施行し, 気道反応性の変化を対照と比較検討した.気道反応性はFEV_<1.0>を20%低下させるに要する総吸入量(PD_<20>-LTD_4)で表示した.基準FEV_<1.0>は, アトロピン吸入で全例で上昇, キシロカイン吸入で全例で低下し, その変化はいずれも有意(p<0.01)であった.PD_<20>-LTD_4はアトロピンにより対数平均値±標準偏差で2.77±0.56から3.13±0.73へと有意に上昇し(p<0.01), キシロカイン吸入によっても2.79±0.48から3.09±0.54へと有意に上昇した(p<0.05).これらの変化は基準FEV_<1.0>の変化との関連は低く, 吸入LTD_4は一部迷走神経反射を介する気道収縮を起こすことが示唆された.
  • 月岡 一治, 中俣 正美, 広野 茂
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 902-908
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Candida albicans (以下カンジダ)以外に抗原を証明できない喘息(以下カンジダ喘息)のうち, カンジダ抽出液を用いた吸入誘発試験が遅発型反応(以下LAR)と2相性反応(以下DAR)を示した21名を対象に, カンジダに対するIgE抗体, 凝集抗体, 沈降抗体と喘息重症度および吸入誘発病型(LARとDAR)との関連を検討し, 以下の結論をえた.1.喘息重症度が軽症から中等症, 重症となるに従い, 沈降抗体価が上昇した(p<0.01).喘息重症度とIgE抗体価, 凝集抗体価には関連がみられなかった.2.吸入誘発病型(LARとDAR)とIgE抗体価, 凝集抗体価, 沈降抗体価には明らかな関連はみられなかった.以上よりカンジダ喘息の発症機序に沈降抗体が関与している例があることが示唆され, これらの例では喘息が重症化しやすいことが考えられた.
  • 飯塚 邦彦, 吉江 康正, 松井 茂, 梅枝 愛郎, 笛木 隆三, 小林 節雄, 中沢 次夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 909-916
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息におけるβ受容体系機能不全の原因をアデニレート・シクラーゼ系を構成する受容体R, GTP結合蛋白質N, 触媒蛋白質Cの各コンポーネントレベルから検討するため, それぞれを特異的に修飾するisoproterenol; NaF, GTP, Gpp(NH)p; forskolinの投与による影響を末梢血リンパ球のcAMP産生能にて無傷細胞と膜分画の2つの系で測定した.健常対照者21名, 喘息患者23名で検討した無傷細胞の系においては, isoproterenol刺激によるcAMP産生能は正常群(mean±SE)560.2±49.9(fmoles/min/10^6 cell)に対し, 喘息群379.2±45.4と喘息群で有意に低下していたが(p<0.05), forskolin刺激によるcAMP産生能は両群間で有意差を認めず, また健常対照者14名, 喘息患者14名で検討した膜分画の系ではNaF, GTP, Gpp(NH)p, forskolin刺激によるcAMP産生能はいずれも有意差を認めなかった.以上より喘息患者末梢血リンパ球に存在するβ受容体系機能不全の障害発生部位はNの活性化からCによるcAMP産生過程ではなく, RからNに至る連関障害であることが示唆された.
  • 近藤 直実, 縣 裕篤, 福富 悌, 折居 忠夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 917-920
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    食餌アレルギーは臨床上, 食餌摂取後即時に反応を認めるものと非即時に反応を認めるもの, すなわち即時型と非即時型の2つに大別される.著者らは食餌抗原によるリンパ球幼若化反応が非即時型の食餌アレルギーの抗原検索に有用であることを報告してきたが, 今回はこの食餌抗原によるリンパ球幼若化反応に及ぼす抗アレルギー剤の作用につき検討した.その結果, 非即時型の鶏卵あるいは牛乳アレルギー患児において, ovalbumin (OA)あるいはbovine serum albumin (BSA)に対するリンパ球幼若化反応はtranilastにより, その濃度に依存して抑制されたが, disodium cromoglycate (DSCG)では抑制されなかった.しかもtranilastによる抑制作用は反応の初期の添加において顕著であった.これらの成績は非即時型食餌アレルギーに対するtranilastの臨床適用の可能性を示唆するものと考えられた.
  • 飯倉 洋治, 永倉 俊和, 秋本 憲一, 岩原 順子, 植草 忠, 恩田 威文
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 921-930
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    食物アレルギーの関与が疑われた小児アトピー性皮膚炎患者の卵白, 牛乳, 大豆抗原に対する血中特異IgE抗体をRASTにて, IgG, IgG4抗体をELISAで測定し, 以下の結果を得た.1)卵白に対するIgG抗体価はIgE RAST値に平行して上昇したが, 牛乳, 大豆では一定の関係がなかった.2)卵白, 牛乳, 大豆に対するIgG4抗体価はいずれも各々のIgE抗体価とは無関係であった.3)食物除去有効群の除去前のIgE抗体価は無効群に比べて低値を示した.そして, 食物除去有効群の除去前のIgG, IgG4抗体価は無効群に比べて有意に高値を示した.4)原因食物を3-6カ月間除去した後に臨床症状が著明に改善した患者においてIgG抗体価は有意な低下を示し, IgG4抗体価は低下傾向を示したが, IgE抗体価は不変であった.5)IgE抗体のみが陽性であった症例は対象の4.1%であり, 対象の93.9%がIgG抗体, IgG4抗体のいずれか一方, あるいは両抗体が陽性であった.以上のことから, IgG, IgG4抗体は食物アレルギー患者においてreaginic antibodyとして働く可能性が示唆された.
  • 武藤 一彦, 本家 一也, 西川 二郎, 高井 弘, 上田 智子, 平谷 美智夫
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 931-936
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    外泊後, 蛋白尿の増加や再発を繰り返す長期入院中lipoid nephrosis (LN) 患児2例について, 外泊前後の免疫学的変化を検討した.外泊後, 蛋白尿の出現に伴って, 血清IgE値や補体の著増が観察され, 症例1では喘鳴の出現, 症例2では室内塵に対する特異IgE抗体の陽性化が認められた.また, 同時に検討した他のLN患児15例においても, 顕著なアレルギー学的傾向を示した.室内塵, 特にダニが病院で少ないことを考慮すると, 外泊後の蛋白尿出現は, 家庭でのダニ抗原暴露が誘因となっている可能性が示唆された.
  • 山村 秀樹, 河野 茂勝, 大幡 勝也, 江田 昭英, 川合 満, 堀場 通明
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 937-942
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アトピー患者白血球および受動的感作ヒト肺切片からのアナフィラキシー性histamineおよびleukotriene (LT) 遊離に及ぼすtranilastの影響について検討した.1.10^<-5>g/mlのtranilastの反応惹起30min前処理は, 末梢血白血球からのhistamine遊離を抑制しなかったが, peptide LTsの遊離を抑制した.2.10^<-5>および10^<-4>g/mlのtranilastの反応惹起30min前処理は, 感作ヒト肺切片からのhistamine遊離のみならず, LTB_4およびpeptide LTsの遊離をも抑制した.以上の成績から, tranilastの抗喘息効果の一端は, histamineおよびLT遊離を抑制する機構によることが示唆された.
  • 新井 恵子, 北風 雅子, 伊藤 信也, 古内 一郎, 馬場 広太郎
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 943-950
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    麗沢通気湯加辛夷(RKS)の有効性と作用機序を以下の方法で検討し, 次のような結果が得られた.1)能動感作ラットを用いた実験的アレルギー性鼻炎における色素漏出の抑制効果 egg albumin (EA) で感作したラットの抗原灌流実験において, 対照群に比べRKS(50mg/kg, 100mg/kg, p.o.)は色素漏出を抑制した.2)ラットにおける受動的皮膚アナフィラキシー(PCA)反応とヒスタミン及びセロトニンによる皮膚反応の抑制効果 ヒスタミン及びセロトニンによる皮膚反応をRKS(50mg/kg, 100mg/kg, p.o.)は抑制した.3)能動感作モルモットの腸管を用いたヒスタミン, セロトニン及び抗原抗体反応による収縮の抑制効果 能動感作モルモットの腸管を用いたヒスタミン, セロトニン及び抗原抗体反応による収縮を用量依存的に抑制した.4)能動感作モルモットの全身アナフィラキシー反応に対する影響 能動感作モルモットにおける全身アナフィラキシー反応の死亡時間に影響を及ぼさなかった.以上のことからRKSは実験的アレルギー性鼻炎に有効であると思われる.
  • 関本 静一
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 10 号 p. 951-960
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    膠原病性間質性肺炎患者16例と対照11例につき, 肺胞マクロファージ(AM)培養上清のインターロイキン1(IL-1)量と線維芽細胞増殖刺激能(以下刺激能)を測定し, 刺激能に及ぼすIL-1とプロスタグランディンE_2 (PGE_2) の影響を調べた.膠原病群のAMは, LPS刺激下で対照群に比しIL-1産生能が8.8±6.0U/ml:3.4±3.8U/mlと高く(p<0.05), また, AM培養上清の刺激能も205.8±63.8%:163.6±23.3%と高かった(p<0.05).しかも, 両値間に有意(p<0.05)な相関がみられた.AM培養上清の刺激能は, IL-1添加にて亢進する傾向が認められた.しかし, IL-1そのものには増殖刺激作用はなかった.抗IL-1抗体は, LPS刺激下のAM培養上清の刺激能を対照群374.9±252.0%から104.9±42.1%へ, 膠原病群443.5±159.2%から120.6±18.4%へと低下させた.一方, PGE_2はdose dependent にAM培養上清による線維芽細胞増殖を抑制した.indomethacin添加培養AMの上清では刺激能が亢進し, 増加率は対照群:膠原病群LPS刺激下で33.7±32.1%:11.0±8.0%と対照群が高かった.
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 10 号 p. 961-
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 10 号 p. 962-965
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 10 号 p. Cover6-
    発行日: 1987/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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