アレルギー
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36 巻, 6 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 6 号 p. Cover25-
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 6 号 p. Cover26-
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 塩川 優一
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 293-298
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    AIDSは1981年, アメリカで初めて報告された, 人類にとって全く新しい疾患である.その後, 患者数は増加し, また世界各国に広がった.しかも, 今なお, 治療法は見い出されておらず, 死亡率は著しく高い.この病気により, 21世紀には, 人類は滅亡するのではないかと恐れられている.日本では, 1985年3月, 第1例が報告され, 1986年11月現在, 21人の患者が報告されている.わが国のAIDS患者は, 半数が血友病, 半数が男性同性愛者であるなど, 欧米のそれと差異が認められている.しかし, 死亡率は60%を超えるなど, 重症であることは変わりない.今後, 増加の傾向があり, 世界各国と協力して, 一層の対策が望まれる.
  • 恩田 威文, 永倉 俊和, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 299-305
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    我々はすでに運動誘発性喘息(EIA)の際にみられる末梢血中のhigh molecular weight neutrophil chemotactic activity (HMW-NCA)の上昇が, ほぼ同程度の運動量の水泳では認められないことを報告した.また, このHMW-NCAに関しては抗原吸入およびEIAの際のlate reactionで二相性に上昇することから, マスト細胞のみならず, それ以外の細胞にも, その起源があることが示唆された.そこで今回は単核球からのNCAの遊離について検討を行った.ダニ抗原陽性の喘息患者と正常人のヘパリン加静脈血の単核球をリンパ球, 単球に分離した.それぞれの細胞にphytohemagglutinin (PHA)およびダニ抗原を添加し, 培養上清中のNCA活性をボイデン法により測定し, 分子量をゲル濾過で決定した.NCAはPHAでは培養時間48時間でピークに達し, 抗原刺激では濃度依存性であり, 50μg/mlでピークに達した.NCAの分子量はいずれも30000daltons以下のいわゆる低分子量域に認められたが, 従来からいわれている600000daltomsのHMW-NCAは認められなかった.
  • 佐藤 仁, 足立 満, 今井 俊道, 岡沢 明, 神谷 勤子, 西片 光, 小林 英樹, 高橋 昭三, 山口 裕
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 306-312
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    7頭のビーグル犬において, ozone吸入後に惹起される気道反応性亢進に対するPAF特異的拮抗剤(CV-3988)の影響について検討した.7Hz oscillation法によるアストグラフ(一部改変)にて, ozone吸入前後におけるメサコリンに対する気道反応性を測定し, 同時に血漿TxB2値及びBALF中細胞分画及びTxB2値の変化について検討した.ozoneは2.6±0.11ppm (mean±SE)にて2時間暴露を行った.ozone吸入後, メサコリンに対する気道反応性は有意に亢進し (p<0.05), 同時に血漿TxB2値及びBALF中好中球及びTxB2値の有意な上昇が認められた(p<0.01).PAFの特異的拮抗剤であるCV-3988前投与により, ozone吸入後の気道反応性亢進は有意に抑制され(P<0.05), 同時にBALF中好中球(p<0.05)及びTxB2値(p<0.01)も有意に抑制された.血漿TxB2値はCV-3988により抑制傾向が認められた.以上より, イヌにおいてozone吸入後に認められる気道反応性亢進には, PAFが関与しているものと考えられた.
  • 高橋 孝喜, 吉野谷 定美, 宮本 昭正, 杉 正人, 石毛 正夫, 浜沖 勝
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 313-321
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    関節炎自然発症マウスとして知られるMRL/1マウスの脾細胞を, マウス骨髄腫由来のP_3U_1培養細胞と細胞融合し, 9株のマウスモノクローナル・リウマトイド因子(マウスmRF)産生ハイブリドーマを確立した.このハイブリドーマから産生されるマウスmRFは, 熱変性ヒトIgGと反応が強く, ヒト未変性IgGやマウスIgGとの反応は弱かった.α-chymotrypsinを抗原とする人工的免疫複合体との反応性の検討では, 抗体過剰域, equilibrium, 抗原過剰域のいずれについてもマウスmRFは有効であった.一方, C1qは抗原過剰域の複合物と反応しなかった.慢性関節リウマチ(RA)113例, 全身性エリテマトーデス(SLE)78例, 及びその他の膠原病の患者血清の免疫複合体をマウスmRF, 及びC1q固相法にて測定し, 比較した.RA患者での異常頻度は, C1qで43.4%, マウスmRFで35.4%, SLE患者では, C1qで47.4%, マウスmRFで33.3%であった.両疾患ともC1q, mRF両法の数値に相関が見られた.以上よりmRF固相法は, 多数の症例の検査法として充分有用な方法と考えられた.
  • 高尾 敏彦, 栗林 恒一, 斎藤 晃治
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 322-328
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    最近腫瘍免疫においても遅延型アレルギー(DTH)反応の重要性が指摘されている.今回我々は従来より行われている腫瘍そのものを抗原として用いるのではなく, 一般的な可溶性蛋白抗原keyhole limpet hemocyanin (KLH)あるいはovalbumin (OVA)を用い, マウス腹腔内でDTH反応を引き起こすことによるkiller細胞誘導の可能性を検討した.KLHで免疫したマウスの腹腔内に同一抗原をチャレンジして生じた炎症は, 24-48時間で最大となること, 抗原特異的であり, T細胞依存性であることからDTH反応と考えられ, また腹腔滲出細胞(PEC)は4hrの^<51>Cr release assayにより, 腫瘍細胞株SP2, YAC1に対してkiller活性を示した.killer細胞の誘導に関しては, 24-48時間で最大となり, 抗原特異的であり, nu/nuマウスでは誘導されないことなど, 腹腔内DTH反応とほぼ完全に平行しておりDTH反応との強い関連が示唆された.このkiller細胞は, ナイロンウール非付着性であり, 表面マーカーはasialoGM1^+, Thy1^+, Lyt1^-, Lyt2^-で, 前駆細胞の性状(asialoGM1^+)並びに標的特異性からNK細胞に属すると考えられた.
  • 友田 隆士, 小倉 英郎, 倉繁 隆信, 喜多村 勇
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 329-336
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    interleukin-2(以下IL-2)は, 抗原その他の刺激により, T細胞上に出現するIL-2レセプターを介してT細胞の増殖を促すほか, 様々な生物活性を有することが明らかとなっている.今回我々は, インスリン依存性糖尿病(以下IDDM)患者末梢血単核球の, IL-2反応性および, Con A刺激によるIL-2レセプター発現について検討を行った.1.IDDM群は, 正常対照群と比べて, IL-2反応性, IL-2レセプター発現ともに有意な差は認められなった.2, 抗ランゲルハンス島細胞抗体陽性と陰性, コントロールの良否で比較したが, 共に有意な差は認められなかった.3.IDDM発症からの年数で比較したところ, IL-2反応性, IL-2レセプター発現とも, 発症1年未満の群で有意(p<0.001)に高値を呈した.4.IL-2反応性とIL-2レセプター発現の関係を検討したが, コントロール良好群では高い相関(r=0.888)が得られたのに対し, 不良群では低い相関しか認められなかった.近年IDDMにおいて, IL-2産生が低下しているという報告が散見される.今回の我々の検討ではIL-2反応性, IL-2レセプター発現は正常に保たれており, これらから, IL-2のIDDMに対する臨床応用についても検討する価値があると考えられた.
  • 青木 見佳子, 川並 汪一, 石崎 正通, 馬杉 洋三, 本田 光芳
    原稿種別: 本文
    1987 年 36 巻 6 号 p. 337-344
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    遅延型アレルギーにより惹起される皮膚類上皮肉芽種病変におけるランゲルハンス細胞の動態を抗S-100蛋白抗体, OKT-6抗体, 抗HLA-DR抗体を用い, 酵素抗体法, 免疫電顕法を行い観察した.その結果, 正常皮膚ではLCの検出にはOKT-6が最も優れていた.類上皮肉芽種のS-100^+, OKT-6^+樹状細胞の出現頻度はLMDFが最大で, 周囲リンパ球浸潤部ではLMDF, 真皮内サルコイドで著明であった.LMDFは毛包壁で特に著しい増加を示した.異物肉芽種, 結核, 環状肉芽種ではS-100^+細胞の出現はめだたなかった.S-100^+およびOKT-6^+細胞は電顕的にindeterminate cellであることが多く, LCが前駆細胞として局所に動員されたことを示している.これらは肉芽種の形成機序の違いを示唆する可能性がありさらに鑑別診断としても重要である.
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 6 号 p. 345-
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 6 号 p. 346-
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1987 年 36 巻 6 号 p. 347-350
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1987 年 36 巻 6 号 p. Cover27-
    発行日: 1987/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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