アレルギー
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37 巻, 11 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 37 巻 11 号 p. Cover6-
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 37 巻 11 号 p. Cover7-
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 小倉 由紀子, 小倉 英郎, 森田 英雄, 倉繁 隆信
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1057-1064
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息児152名, 健康小児216名, 健康成人30名, 〓帯血30検体の血清抗ダニ(Dermatophagoides farinae)IgG, IgM, IgA, IgE抗体をマイクロプレートELISAにて測定し, 月齢別, 年齢別推移を検討した.1)健康児での抗ダニIgG抗体は, 〓帯血で成人値と同レベルを示し, 生後4-5カ月まで低下して最低値となり, 以後5-6歳まで徐々に増加した.抗ダニIgM抗体は一部の〓帯血で陽性のものがみられたが, 生後0-1カ月時に最低値をとり, 生後9-11カ月まで急増し, 1-5歳でピークを示した.抗ダニIgA抗体は, 生後4-5カ月より上昇が始まり, 生後9-11カ月まで急増し, その後はほぼプラトーであった.抗ダニIgE抗体は全年齢で低値を示した.2)気管支喘息児では, 抗ダニIgG, IgA, IgE抗体が, 1-2歳以後の全年齢群で, 健康対照児に比し有意に高値を示した.抗ダニIgM抗体は, いずれの年齢群でも対照群と差がみられなかった.3)両群における血清抗ダニ抗体の反応の違いは, 気道粘膜面での抗ダニIgE抗体を介したアレルギー反応の有無によるものと推察された.
  • 高木 学
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1065-1071
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息児において, スギ抗原に対する皮膚反応の陽性率は, 最近10年間で著しい上昇を認めた.この原因を検討するため, 埼玉県内の4地点におけるスギ森林面積, スギ花粉飛散状況, 自動車保有台数などの環境因子とスギ皮内反応陽性率との比較を行った.結果は, スギ森林面積, 花粉飛散量は西地点に多かったが, 皮内反応陽性率は他の3地点も同様に高く, 花粉量と共に自動車などによる大気汚染などの環境因子がスギ抗原感作に関与していることが予測された.年齢別では3歳より陽性が認められ, 10-12歳でかなり高い陽性率を示し, 今後低年齢化が進むことも予想された.
  • 田村 弦, 無江 季次, 滝島 任
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1072-1076
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Sm857のI型アレルギー反応に対する効果を検討するため, Sm857を1週間経口投与し, その前後で抗原吸入誘発試験を行った.対象は抗原吸入誘発試験に陽性反応を示す気管支喘息患者10名で, Sm857の投与量は300mg/日が5名, 600mg/日が5名である.10名全体の解析において, Sm857の投与により, Rrs baseは有意な変化を示さなかったが, Taは1'58"±1'10"より3'07"±2'06"となり, 有意に遅延(p<0.05)し, PT_<35>-Grsも4'04"±2'36"より5'53"±3'17"となり, 有意な遅延(p<0.05)を示した.以上よりSm857は肺内におけるI型アレルギー反応を有意に抑制すると考えられる.
  • 吉江 康正, 飯塚 邦彦, 相原 俊三, 森 幹雄, 中沢 次夫
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1077-1083
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管筋におけるα_2受容体の役割を明らかにしmidaglizole(2-[2-(4, 5-dihydro-1H-imidazol-2-yl)-1-phenylethyl]pyridine dihydrochloride sesquihydrate, DG-5128)の気管支喘息に対する改善効果の機序を解明するために, モルモット実験喘息および摘出気管筋に対するmidaglizoleの効果を検討した.in vivoの抗原誘発気道収縮の系でも, in vitroの摘出気管筋の系でも, midaglizoleは気管筋弛緩効果を示した.さらに, これらの弛緩効果はisoprorerenol存在下では著明に増強され, midaglizoleとisoprorerenolとは明らかな相乗効果を示した.しかもこのmidaglizoleの効果は高濃度isoproterenol誘発耐性の気管筋でも認められ, midaglizoleの難治性喘息患者の症状改善と肺機能改善を認めた臨床成績とも一致し, 臨床で認められた改善効果が実験的にも確認された.α_2受容体は気管の弛緩反応に作用し, とくにβ受容体の作用発現時にα_2受容体は重要な働きを担っていることが示唆される.
  • 野口 昌幸, 吉村 邦彦, 中谷 龍王, 蝶名林 直彦, 中森 祥隆, 中田 紘一郎, 村川 和枝, 谷本 普一
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1084-1093
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息患者36例, 計54回の重積発作治療中におけるtheophylline血中濃度を測定し, theophylline系薬剤の有効かつ安全な使用方法について検討した.約30分間のinitialloadingtherapyにおける分布容量は0.532±0.142L/kgであった.Continuousinfusiontherapyにおけるsteadystateでのtheophyllineclearanceは0.0373±0.0175L/kg/hrであり, 年齢との負の有意な相関を認めた.副作用の出現には個体差が大きいが, 血中濃度の上昇とともに循環器系, 中枢神経系を含めた副作用の出現頻度が多くなる傾向があった.気管支喘息におけるtheophylline静脈内注入療法では代謝, 体内分布に影響する病態, 薬剤併用のない場合, aminophyllineとしてinitialloadingtherapyとして7.5mg/kg/30min, continuousmaintenancedoseとして(125-age)×10^<-2>mg/kg/hrにより有効血中濃度のほぼ中央の値である14-15μg/mlの血中濃度が期待できる.しかし, 実際臨床ではtheophylline血中濃度には様々な病態や薬剤が影響を与えるので個々の症例に対して詳細な検討が必要である.
  • 竹中 洋, 昌子 均, 水越 文和, 楠見 妙子, 松本 辰美, 栗木 久
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1094-1100
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    アレルギー性鼻炎患者14例を対象として, 発症抗原による末梢白血球からヒスタミン遊離反応に対するAA-673の影響をin vitroおよび連続投与時に測定し, 併せて血漿中AA-673濃度と臨床効果を検討した.その結果, in vitroにおいてAA-673は10^<-6>-10^<-4>Mの添加で用量依存的にヒスタミン遊離を抑制したが, AA-673錠150mg/日2週間連続投与では, 投与前後におけるヒスタミン遊離率に変化はなかった.AA-673錠150mg/日2週間連続投与における全般改善度が中等度改善以上の改善例では血漿中AA-673濃度は軽度改善および不変例のそれより高かった.
  • 宮川 加奈太, 平井 義雄, 宮川 淳子, 杉山 朝美, 小松 平, 菅 千束, 池澤 善郎, 中嶋 弘
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1101-1110
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    典型皮疹ないし非典型皮疹を有する1006名のAD患者に対し, 診断基準・重症度・RAST・血清IgE値について統計学的に解析し, 以下の結果を得た.(1)〓痒・1年以上の経過・アトピーの病歴・典型皮疹の4項目陽性例を典型AD, それ以外を全て非典型ADとしたが, 典型皮疹はADの診断に重要と思われた.(2)典型ADは重症患者やRAST陽性者が多く, 血清IgE値も高い.また重症ADではRAST陽性率, 血清IgE値が高く, 吸入・食物抗原両者のRAST陽性率が高いが軽症の典型ADでは吸入抗原のみが高い.(3)各種RASTは重症になると陽性率が上昇するが, 吸入抗原よりも食物抗原で著しく, 特に米で顕著である.(4)DF・HD1, 卵白・牛乳, 大豆・米, 米・小麦, おのおののRASTスコアの相関は比較的強く, 特にDFとHD1の相関は強い(r=0.9248).重症度(1-3)とDF・卵白・米のRASTスコアの重相関では米の強い関与が示唆された.以上より重症ADの発症に対する食物抗原, 特に米の役割をDFなどの吸入抗原の役割と比較して若干の考察を加えた.
  • 今井 史彦, 鈴木 輝彦, 石橋 俊子, 片桐 敏郎, 原 清
    原稿種別: 本文
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1111-1117
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    全身性エリテマトーデス(SLE)患者末梢血より樹状細胞(DC)分画をとりだし, 自己のT細胞と混合培養することにより生ずるクラスター形成について検討した.SLE患者DCは確かにクラスター形成能を有していた.しかしながらクラスターの増殖反応を^3H-サイミジンの取り込みで評価すると, 正常人DCで作製したクラスターに比して低値を示した(p<0.01).クラスターを単離して二次培養をおこなっても同様であった.このクラスター培養上清中にはSAC刺激B細胞を抗体産生細胞へと分化させる因子が含まれていたが, SLE患者クラスター培養上清では正常人のそれに比して低値であった(p<0.001).SLE患者DCは正常人DCと異なりIL-1前処理によるクラスターの増殖反応の増強が認められなかった.以上の結果, SLE患者DCとT細胞のinteractionにおいてクラスターレベルのなんらかの異常が存在することが示唆された.
  • 原稿種別: 付録等
    1988 年 37 巻 11 号 p. 1118-1121
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1988 年 37 巻 11 号 p. Cover8-
    発行日: 1988/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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