アレルギー
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39 巻, 11 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 11 号 p. Cover8-
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 11 号 p. Cover9-
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 11 号 p. App2-
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1461-1469
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 梅木 茂宣, 川根 博司, 副島 林造
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1470-1476
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    寛解時に閉塞性換気障害を持たない気管支喘息患者110例のうち, 喘息発作発現に気道感染の関与のない60例と, ある50例の臨床像について主に白血球数と好酸球数の推移を検討した.感染非関与群(A群)において, 入院時の発作時に白血球増多を伴わない好酸球増多症例が30例(50%)にあり, 喘息治療により30例中23例(76%)の症例で好酸球増多が2週間以内に消失した.感染関与群(B群)では, 36例(72%)で好酸球増多を伴わない白血球増多を認め, 感染症状発現から入院までの日数と入院時(発作時)の白血球数が逆の相関を示した.B群では, 感染症状発現から40日以内に発作が発現し入院した48例について, 好酸球数と入院までの日数が正の相関傾向を示し, 喘息, 細菌感染症の治療後も17例中13例(76%)で2週間以上好酸球増多を示した.一方, 入院時IgE高値例は両群とも同頻度に認めた.これらのことより, 入院時の白血球数, 好酸球数を測定することおよびこれらの経過を知ることにより, 喘息および細菌性気道感染の治療において良い指標が得られるものと考えられた.
  • 山口 哲朗, 興梠 博次, 本田 泉, 杉本 峯晴, 安藤 正幸, 荒木 淑郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1477-1483
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    leukotrienes C_4, D_4(LTC_4, D_4)による摘出ヒト気管支平滑筋収縮に対するONO-1078(4-oxo-8-[p-(4-phenylbutyloxy)benzoylamino]-2-(tetrazol-5-yl)-4H-1-benzopyran hemihydrateの収縮抑制効果について検討した.肺癌手術時に得られたヒト気管支組織を4つの標本として取り出し, organ bathにセットした.標本に対し, ONO-1078を10^<-8>M, 10^<-7>M, 10^<-6>Mを前処置をした群と無処置のコントロール群に分け, LTC_4を10^<-11>Mから10^<-7>Mまでcumulativeに投与した.ONO-1078は用量依存性にLTC_4, D_4による用量反応曲線を右下方にshiftさせ, その収縮を有意に抑制した.またL-serine borate complexの存在下でもONO-1078はLTC_4による収縮を抑制した.それに反して, ONO-1078は, アセチルコリンによる収縮には影響を与えなかった.この結果より, ONO-1078は, LTC_4, D_4によるヒト気管支平滑筋の収縮反応を選択的に拮抗することが示唆された.LTC_4, D_4は気管支喘息において重要な化学伝達物質の1つと考えられており, これらの成績からONO-1078は気管支喘息の治療に対し有効な可能性が示唆された.
  • 川北 章
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1484-1491
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    成熟児32人と未熟児23人のtotal IgE, 牛乳およびBLGの特異IgE・IgA・IgG・IgM抗体, BLGを測定し, 生後1ヵ月の湿疹との関係を検討した.1)成熟児で生後1ヵ月までに湿疹のあるものは臍帯血の牛乳およびBLGの特異IgG抗体が有意(p<0.05)に高値であった.生後1ヵ月までの湿疹の予知に臍帯血の牛乳およびBLGの特異IgG抗体が有用であると思われた.2)混合栄養の未熟児において牛乳および特異IgE・IgA・IgG・IgM抗体を生後1ヵ月までに産生するものがあり, 産生したものでは各種の抗体の産生していた.3)未熟児で生後1ヵ月時に湿疹のあるものは1ヵ月時の牛乳特異IgA抗体, 牛乳特異IgG抗体, BLG特異IgA抗体が有意(p<0.05)に高かった.また, 1ヵ月時のtotal IgE, BLG特異IgG抗体, 牛乳およびBLGの特異IgM抗体も高値の傾向にあった.以上の結果より生後1ヵ月の湿疹発症に牛乳に対する特異抗体の関与が考えられた.
  • 坂本 龍雄, 伊藤 浩明, 山田 政功, 井口 淑子, 上田 雅乃, 松田 良夫, 鳥居 新平
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1492-1498
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近年, 好稠性真菌検出用培地を用いた生活環境真菌の分布調査が行われるようになり, 好稠性真菌であるAspergillus restrictusが室内塵から多数検出されることが明らかとなった.そこで, 著者らはA.restrictusのアレルゲンとしての意義を明らかにするため, 気管支喘息児94名(平均年齢12.0歳)を対象に, A.restrictusの皮膚プリック試験ならびにradioallergosorbent test(RAST)を行った.なお, 比較のためAspergillus fumigatus, Alternaria alternata, 室内塵についても同様の検討を行った.その結果, 皮膚プリック試験の陽性率はA.restrictus 8.5%, A.fumigatus 8.5%, A.alternata 16.0%, 室内塵73.4%であった.RASTの陽性率はA.restrictus 28.7%, A.fumigatus 23.4%, A.alternata 37.2%, 室内塵79.8%であった.したがって, A.restrictusはIgEの関与する即時型過敏症の原因アレルゲンとなりうると考えられた.そして, 皮膚プリック試験とRASTの陽性率から, A.restrictusがアレルギー疾患の原因アレルゲンとして, 室内塵, A.alternataには及ばないが, A.fumigatusに匹敵する役割を担っている可能性が示唆された.
  • 金野 真一, 小林 英樹, 川添 隆, 檜山 貴子, 田島 博之, 美濃口 健治, 星野 博, 岡沢 明, 足立 満, 高橋 昭三
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1499-1508
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    全例に遅発型気管支反応を誘発しうるovalbumin経気道的感作モルモットを用い, 遅発型気管支反応出現時である, 抗原暴露7時間, 24時間後の肺組織所見について検討した.光顕にて明らかな気道収縮所見, 気道上皮障害所見, 気道粘膜, 粘膜下組織および気道腔への好酸球を主体とする炎症細胞浸潤, 気道腔の粘液貯留像が認められた.気道上皮におけるPeriodic Acid-Schiff(PAS)染色陽性細胞数の増加及びPAS陽性細胞中の粘液含有量の減少が認められた.電顕にて, 抗原暴露7時間後において, 数個の好酸球が脱顆粒している肥満細胞の回りに遊走し, いわゆるロゼット様の形態を呈しているのが認められた.抗原暴露24時間後における好酸球の脱顆粒様変化として, 特殊顆粒全体がそのまま好酸球より放出される機序と, matrixの部分が放出された後にcoreの部分が放出される機序があることが認められた.特殊顆粒全体がそのまま好酸球より放出される機序は, 好酸球の細胞膜の不明瞭化や, 核内クロマチンの高濃度化の所見もともなって認められることより好酸球崩壊の直前に起きていると推察された.以上より, 遅発型気管支反応の発現に活性化した好酸球の関与が示唆された.
  • 轟 伊佐雄, 吉沢 いづみ, 川野 豊, 野間 剛
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1509-1514
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    抗アレルギー剤azelastine(Azeptin[○!R])のヒト末梢血リンパ球におけるinterleukin2(IL2)反応性誘導に対する効果を検討した.気管支喘息患児の末梢血単核細胞に対するダニ抗原特異的IL2反応性はazelastine 40ng/mlおよび400ng/mlで有意に抑制された.4ng/mlでは一部の症例で抑制を認めた.症例によっては4000ng/mlでIL2反応性が誘導されたが, これはazelastineによる直接のmitogenic effectである可能性が示唆された.これらの抑制効果は抗原呈示細胞(付着細胞)をazelastine処理した場合に認められたが, 非付着細胞を処理した場合は認められなかった.Purified protein derivative(PPD)により誘導された健康人末梢血単核細胞のIL2反応性も40ng/mlの濃度のazelastineで抑制された.Concanavalin A(Con A)により誘導された健康人末梢血単核球のIL2反応性は400ng/mlの濃度においても抑制されなかった.以上からazelastineは特異抗原で誘導されるIL2反応性を抑制する軽度の免疫抑制作用を有しており, これは抗原呈示過程に対する抑制作用に由来すると考えられた.
  • 十字 文子, 高嶋 宏哉, 須甲 松伸, 土肥 真, 高石 敏明, 奥平 博一, 伊藤 幸治, 宮本 昭正
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1515-1522
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    17歳の女子.既往に気管支喘息, アトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎あり.巻貝(トコブシ, SSとして売られていた通称ラパス貝.以後トコブシ[○!L]と略)を食べて55分後, 運動中に全身の蕁麻痺, 呼吸困難, 意識消失発作を起こし, 救急治療を受け数時間内に回復.3ヵ月後, 巻貝(サザエ, TC)を食べて30分後, ランニング途上にて同様症状起こり, 救急治療により, 数時間以内に回復した.自家製のトコブシ[○!L], サザエ粗抗原によるRASTスコアは4と2.ELISAによるinhibition testにより, KLHとトコブシ[○!L], サザエ間に高い共通抗原性を示したが, トコブシ[○!L]-サザエ間では共通抗原性は低かった.SephacrylG-200ゲルクロマトグラフィーによる溶出分画を用いたELISAにて.トコブシ[○!L], サザエ各々に数種の互いに異なるアレルゲンの存在が認められた.運動誘発後のFEV_<1.0>の変化では即時型の反応と血中ヒスタミンの有意の上昇を認めた.
  • 渡辺 尚, 坂本 裕二, 友永 淑美, 犬山 正仁, 笹山 初代, 原 耕平, 今村 由起夫, 浅井 貞宏
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1523-1528
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    エビを原因とする食餌依存性運動誘発アナフィラキシーの1例を経験した.症例は15歳の男性で, 昼食にエビフライを食べ, 4時間後にランニングをしたところ2000mの地点で全身の掻痒感を伴う発赤疹と呼吸困難が出現した.病歴上, 過去にもエビ摂取後の運動で同様のエピソードを経験していた.検査ではエビに対する特異IgE抗体が証明され, さらにエビ摂取後の運動負荷試験で血中ヒスタミンの上昇も認められ, 本症と診断した.本邦には本症例を含め25症例の報告があるが, 13症例は小麦製品, 10例がエビを原因としていた.また14例は過去にも運動後, 蕁麻疹やアナフィラキシー様症状を経験していた.現在運動中の突然死が問題となっているが, 本症もその原因の一つと考えられ, 医療従事者のみならず, スポーツの指導や教育に携わる人も本性の正しい認識を持つ必要がある.
  • 小室 敏郎, 馬淵 綾子, 横室 公三, 浅野 伍朗
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1529-1540
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    マウスを用いて, 肝の部分切除とその再生の過程で活性化する免疫系組織の細胞を, 形態学的, 細胞化学的に検索した.肝再生にともなって脾臓の重量は徐々に増加し, 6日後にピークに達する.この時期, 脾臓中ではPOD陽性の骨髄球系細胞とNCAE陽性の顆粒球系細胞が4日目をピークとして一過性に増量した.一方, ANBE陽性の単球系細胞は, 肝再生の初期から増量を始め, 観察した9日目迄増量を続けた.9日目の脾臓は, 白脾髄と赤脾髄の境界は完全に消失し, 集族した幼若細胞(blast cell)の集団が観察された.一方, 正常膠着性肝非実質細胞, あるいは正常膠着性肝非実質細胞培養上清と共に脾臓細胞を培養すると, in, vivoと同様, 培養の初期には顆粒球系コロニーが出現し, その後次第に単球系コロニーへと推移していった.In vivo, in vitroにかかわらず, 肝臓の分泌する活性物質によって, 脾臓細胞の増殖と分化は厳密に統御されているものと思われる.更に, この培養上清による脾臓細胞の増殖と分化は, 抗インターフェロン(α+β)抗体を培養系に添加することによって増量した.このことは, 正常膠着性肝非実質細胞培養上清中に存在する多彩なサイトカイン(IL_1, IL_6, CSF, IFN等)が互いに作用して, サイトカインの機能的networkを形成している可能性を示唆している.
  • 大橋 裕二, 本島 新司, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1541-1545
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気道支喘息患者20例の気管支生検標本を用い, 電子顕微鏡による観察において気道上皮の形態的変化, 好酸球の浸潤とその気道反応性との関係を検討した.気道上皮の電顕所見において, 気道上皮細胞間隙の開大やtight junctionの離開を観察した.特に気道上皮細胞間隙の開大部やtight junctionの離開部に好酸球やその顆粒の存在を認めた.気道への好酸球浸潤が多いほど, 気道上皮細胞間隙の開大程度が強かった.気道上皮の破壊の程度とアセチルコリン閾値の関係において, 気道上皮細胞間隙の開大が大きい程, アセチルコリン閾値の低下を認めた(r=-0.65, p<0.01).またtight junctionの離開の割合が高いほど, アセチルコリン閾値の低下を認めた(r=-0.47, p<0.05).気管支喘息において, 気道上皮細胞間隙の開大は好酸球浸潤による可能性があり、気道上皮細胞間隙の開大は, 気道反応性を亢進させる一因であると考えられた.
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 11 号 p. 1546-1548
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 11 号 p. Cover10-
    発行日: 1990/11/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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