アレルギー
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39 巻, 5 号
選択された号の論文の14件中1~14を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 5 号 p. Cover24-
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 5 号 p. Cover25-
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 野本 亀久雄
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 437-441
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 横田 俊平, 満田 年宏, 清水 広子, 伊部 正明, 池沢 善郎
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 442-451
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    高IgE症候群は, 黄色ブドウ球菌・カンジダに対し易感染性を示し, また慢性の湿疹様病変を伴う免疫不全症である.血清学的にはIgEの異常高値により特徴づけられ, 好酸球増多, IgD高値, 好中球遊走能不全, 遅延型過敏反応の抑制などが指摘されているが, 病因は依然不明である.高IgE症候群の臨床症状・検査所見の特徴を, 最近の免疫学的検索の成果を加えて整理しなおしてみると, (1)LI-4産生亢進:高IgE血症, FcεR(+)細胞の増多, (2)IFN-γ産生不全:局所炎症反応の欠如=冷膿瘍形成, 易感染症, 好中球遊走能不全(血清因子の存在?), 遅延型過敏反応の抑制, (3)一般的なT細胞機能異常?:慢性湿疹?, (4)遺伝的要因:家族集積性, 鼻根部の広い独特の顔貌, などにまとめることができる.すなわち, 現象的にみた病態は, IL-4/IFN-γの拮抗的調節の変調とみえる.最近マウス・ヘルパーT細胞は, その産生するサイトカインの種類によりTH1(IL-2, IFN-γ)とTH2(IL-4, IL-5)とに分別できることが報告されているが, 高IgE症候群はTH1/TH2の活性化不均衡が病因の基礎にある可能性がある.
  • 金森 俊輔, 宇理須 厚雄, 飯海 潔, 近藤 康人, 堀場 史也, 増田 進, 鶴田 光敏, 矢崎 雄彦
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 452-458
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    human recombinant interleukin 3 (hrIL-3)には, ヒト白血球からヒスタミン遊離を惹起する作用が認められた.この反応は, 抗ヒトIgE, thrombin, f-met.peptideによるヒスタミン遊離と有意な正の相関を示したが, A23187とは相関しなかった.これらからhrIL-3によるヒスタミン遊離の機序には抗ヒトIgE, thrombin, f-met peptideによる場合と, 何らかの共通点があることが示唆された.しかし, ヒスタミン遊離の時間経過をみると, hrIL-3による反応は抗ヒトIgEに比べると緩徐であった.次にhrIL-3による前処理の影響を検討してみるとhrIL-3によるヒスタミン遊離に対しては減弱させたが, 抗ヒトIgE, thrombin, f-met, peptide, A23187に対しては増強させた.以上からhrIL-3によって惹起されるヒスタミン遊離の機序はA23187だけではなく抗ヒトIgE, thrombin, F-met, peptideとも異なる機序によることが示唆された.気管支喘息患者の白血球からのヒスタミン遊離を検討した結果, 気管支喘息とコントロールの間ではhrIL-3に対する反応性には有意な差はみられなかった.
  • 落合 賢一, 岩本 逸夫, 木村 亮, 中川 典明, 冨岡 玖夫, 吉田 尚, 高橋 英則, 吉田 象二
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 459-464
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ヒト好酸球のheterogeneityを細胞表面マーカーにより解析する目的で, ヒト好酸球に対するモノクローナル抗体を作製し, その特異性を検討した.抗ヒト好酸球モノクローナル抗体AE500(IgM, κ)は, 特発性好酸球増多症患者末梢血好酸球をマウスに免疫し, 細胞融合法によりハイブリドーマを作製後, 他の特発性好酸球増多症患者好酸球に反応するクローンをFACSでスクリーニングすることにより確立した.AE500は好酸球増多症患者(末梢血好酸球数≧2500/μl, 特発性好酸球増多症4名と気管支喘息患者2名)の末梢血顆粒球(好酸球・好中球)とのみ反応し, 好酸球増多のない気管支喘息患者(8名)と健常者(6名)の顆粒球とは反応しなかった.また好酸球増多の有無にかかわらず単核球と血小板とは反応しなかった.さらにヒト顆粒球系, 単球系・リンパ球系のcell line細胞とも反応しなかった.AE500が顆粒球のアロ抗原を認識しているか否かを検討するため, AE500陽性2名の患者家族の顆粒球の反応性を調べたが, これら他の家族構成員の反応は陰性だった.以上より, 抗ヒト好酸球モノクローナル抗体AE500は好酸球増多症患者の末梢血顆粒球を特異的に認識する新しい抗好酸球抗体であると考えられた.本抗体は好酸球増多症の機構解明に有用と考えられる.
  • 木谷 崇和
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 465-475
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    臨床的に喘息が認められない鼻アレルギー患者25名, ならびに喘息発端者20名が属する20家系103名に, アストグラフを用いた気道過敏性測定を中心とした検索を行い, 喘息患者のそれと比較して以下の結果を得た.鼻アレルギー患者は, 健常者に比し高率に気道過敏性の亢進が認められた.喘息家系者では, 非喘息者でも気道過敏性の亢進が高頻度にみられ, 鼻アレルギー合併例ではさらに高率である傾向が示された.喘息家系者において, 気道過敏性と皮内反応との関連をみると, ダニやハウスダストの皮内反応陽性者では気道過敏性の亢進を示す頻度が高かった.気道過敏性は, 同一家系内ではHLA-haplotypeと関連しているように思われた.以上のことより, 皮内反応を指標とした抗原感作性との関連よりみると, 気道過敏性には遺伝的素因も関連あるとの示唆が得られた.
  • 中村 晋
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 476-482
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    杉花粉症はわが国特有の花粉症で, 昨今の全国的患者多発のため社会的にも問題にされる.本症への対応を考えるため, 抗原側から生活環境内における空中花粉飛散の実態が明らかにされ, 既に花粉カレンダーの作成や花粉飛散予報も試みられている.しかし抗体を産生しアレルギー反応の場となる生体側からのapproachはなお十分でない.そこで今回著者は大分大学学生892名, 職員202名の定期検診に際し杉花粉症の頻度調査を実施した.その結果, 学生の抗体保有率は27.4%, 有病率は12.0%で, 職員に比し有意に高率で, このほか杉花粉への感作準備状態("予備軍")と考えられるcaseが14.7%存在し, 将来これらの中より患者発生の可能性が大と考えられるので追跡と対応が必要と思われる.さらに鼻症状, 眼症状のほか喘息症状を有するものが有病者の25.2%あり, これらにおいて杉花粉との関連が考えられた.
  • 福田 健, 阿久津 郁夫, 沼尾 利郎, 本島 新司, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1990 年 39 巻 5 号 p. 483-487
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    著者らは, T細胞に選択的な免疫抑制剤であるCyclosporin A(CyA)は, モルモット喘息モデルにおける抗原吸入24時間後をピークとする持続性の気道粘膜内好酸球浸潤を抑制することを既に報告している.本研究では, CyAによる前処置が, 遅発型喘息反応およびそれに続く気道反応性の亢進にどのような影響を与えるか検討した.吸入感作モルモットを内因性コーチゾル阻害剤および抗ヒスタミン剤で前処置して, 大量の抗原を吸入させると, 高率(80%)にLARが起こり, 抗原吸入24時間後のアセチルコリンに対する気道反応性も亢進した.一方, モルモットを感作開始時よりCyAで処置すると, LARの発現は抑制された.24時間後の気道反応性はCyA処置群でも亢進したが, 変化の度合いは無処置群に比べ有意に小さく(p<0.05), 気道反応性の亢進も部分的にであるが抑制されることが示された.CyAはモルモットにおいても, T細胞の活性化を抑制し, リンホカインの産生を抑制することが知られているので, これらの結果は, LARの発現やそれに続く気道反応性の亢進においてT細胞由来の因子が何らかの役割を果たしていることを示唆する.
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 5 号 p. 488-489
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 5 号 p. 490-
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1990 年 39 巻 5 号 p. 491-493
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1990 年 39 巻 5 号 p. 494-
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1990 年 39 巻 5 号 p. Cover26-
    発行日: 1990/05/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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