アレルギー
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40 巻, 10 号
選択された号の論文の20件中1~20を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 10 号 p. Cover4-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 10 号 p. Cover5-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. App2-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. App3-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 坂本 祥一, 冨地 信和
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1255-1264
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息の気管支壁における細胞反応は, 発作発現に直接関与する変化と考えられ, 反応局所での各種細胞の変動や役割が注目されている. 今回, 気管支喘息発作窒息死20例(A群), 非発作死11例(B群)と対照7例(C群)の剖検例を用い, 気管支壁における各種細胞を組織学的および免疫組織学的に検索した. 好酸球は, 区域および細気管支いずれの部位でもA群がB, C群に比べ有意(p<0.01)に増加していた. 浸潤好酸球の大部分はEG2陽性の活性化好酸球で, また粘膜固有層にEG2陽性好酸球が多数浸潤している部位では, 粘膜上皮の剥離, 脱落像がみられた. EG2陽性好酸球を免疫電顕的に観察すると, 陽性部位は好酸球特異顆粒のmatrixに局在し, また特異顆粒の中にはEG2陽性物質の融解による放出像が認められた. リンパ球は区域および細気管支のいずれの部位でも, A, B群はC群に比べ有意(p<0.01)に増加し, 特にA群では活性化Tリンパ球が多数認められた. IgE陽性細胞の多くはマスト細胞であり, 区域および細気管支のいずれの部位でも, A, B群はC群に比べ有意(p<0.01)に増加し, 特にA群で顕著であった. 以上より, 気管支喘息の発症病態には好酸球, リンパ球, マスト細胞が密接に関与していることが示唆された.
  • 大橋 裕二, 本島 新司, 九嶋 敦, 立石 欣司, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1265-1271
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    中等度以上の急性喘息発作にて入院した患者の肺における好酸球活性化を, 喀痰を用い, 電顕を用いた喀痰内好酸球の超徴形態的変化および好酸球顆粒蛋白の一つであるeosinophil cationic protein (ECP)の濃度より検討した. 急性喘息発作にて入院した気管支喘息患者6例において入院当日より毎朝原則的に7日間喀痰を採取した. 喀痰中ECP濃度と好酸球特異穎粒の電子密度の変化は発作重症度スコアーと一致して動き, 入院当日に高く徐々に低下した. 喀痕中ECP濃度と好酸球特異顆粒の電子密度変化との間には有意の相関が認められた. これらの結果から, 好酸球活性化は, 発作入院時に著明に亢進しており, 冶療にともないしだいに低下を示すことが確認された.
  • 小野寺 秀記, 岡本 雅之, 竹村 周平, 土井 たかし, 笠松 美宏, 柳田 国雄, 福田 亙, 田中 真理子, 出口 雅子, 上田 正博 ...
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1272-1281
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    補体が関与する気管支喘息症の病態を解析するため, 気管支喘息症20症例に対しibudilastを投与し, その前後における補体活性, 補体成分蛋白量, 補体分解産物の定量を行い, 次の結果をえた. 補体反応を介したibudilastの有する抗喘息作用は, III型アレルギー反応における補体第2経路において機能するものと考えられた. またibudilast投与により症状の改善をみた症例では, 末梢血中の補体分解産物Bbが増加した. このBbの増加現象は, 補体第2経路の活性化にともなう補体因子Bの分解促進によるものではなく, C3b・Bb・PといったC3転換酵素等, 補体中間産物の不活性化にともなうこれら補体中間産物からのBbの遊離と考えられた. 従って補体因子B, Pの減少とともに補体制御因子であるH, Iの減少が認められたが, C3, C5の減少は認められなかった. Bbの増加を誘導するibudilastの抗喘息作用は, 投与前にすでに好中球の減少をきたしていた症例や, 投与後においてもiC3bの増加を認めなかった場合あるいはC5の増加を生じた症例で, 拮抗を受ける傾向が示された. これらの現象は補体活性化の亢進により生じたanaphylatoxin, 特にC5aの増加により, 好中球の肺気管支系への集積が進んでいた場合や, 好中球の細胞膜表面補体レセプターCR3が増加した場合に生ずるものと推定された.
  • 安場 広高, 佐竹 範夫, 木野 稔也, 泉 孝英, 川口 英人
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1282-1288
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息における好酸球活性化の指標として, 血中ECP (eosinophil cationic protein)濃度につき基礎的検討を行った. (1) ガラス採血管で採血2時間後に1500×g, 4℃, 10分間遠心分離して得た血清中のECP濃度および末梢血好酸球数は, 正常人に比し喘息患者で有意に高値を示し, また両者の相関は正常人で存在したが喘息患者では認められなかったことから, 喘息患者では好酸球活性化の程度が症例によって異なり, 血中ECP濃度に反映されているものと考えられた. (2) 血漿値と血清値の比較では, 正常人, 喘息患者ともに血清の方が高値をとり, 喘息患者においては, 両者の相関は弱く, 一部の症例で血清値が著明に上昇し, 発作時には血漿値のみ有意に上昇した. したがって今後, 血清値のみならず血漿値および血漿・血清濃度差にも注目する必要があると考えられた. (3) ECPの血漿・血清濃度差の由来については, α_2-macroglobulinの影響以外に, 刺激血小板上清によって好酸球からのECP放出がみられたことより, 採血後の血液凝固の過程で好酸球から新たなECPが放出されることも原因となる可能性が挙げられた.
  • 寺田 満和, 石岡 伸一, 保澤 総一郎, 安松 義晃, 中村 公彦, 山木戸 道郎
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1289-1296
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息患者95名について以下の11項目, すなわち, (1)性別, (2)気管支喘息の発症年齢, (3)同 罹患年数, (4)同 重症度, (5)同 病型, (6)同 3親等内の家族歴, (7)喫煙歴, (8)アトピー性皮膚炎の既往歴, (9)アレルギー性鼻炎の既往歴, (10)慢性副鼻腔炎の既往歴, (11)鼻茸の既往歴, について喘息難治化との関係を多変量解析を用いて解析した. その結果各要因のレンジの比較より, 難治性・非難治性の分別に与える影響の強さは重症度が極めて高く, 次に発症年齢が続いた. また最も低かったのはアトピー性皮膚炎の既往歴で, その他の要因の影響度は大差がなかった. 次にカテゴリースコアから各々の要因ごとに検討すると, 重症・中等症で, 男性, 10代或いは40代以降の発症, 非アトピー型, 短期罹患, 家族歴・喫煙歴有り, 慢性副鼻腔炎・鼻茸の既往有り, アトピー性皮膚炎の既往無しの者に難治化頃向があるという結果を得た.
  • 入江 正洋, 木原 廣美, 川村 治子, 久保 千春, 十川 博, 手嶋 秀毅, 中川 哲也
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1297-1309
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    56例の気管支喘息患者について, β刺激剤の定量噴霧式吸入器(MDI)に関する, 心身両面に及ぶ17項目からなるアンケート調査を施行し, 以下のような結果を得た. 1) 頻回にMDIを使用するのは神経症型の症例が多く, 重症化や罹病期間とともに増加していた. また, 不安の関与もうかがわれ, 吸入回数が多くなるとかえって増悪する場合も認められた. 2) 呼吸困難や喘鳴がなくてもMDIを使用する症例が半数にみられ, 神経症型や心身症型が多く, そのうち不安のために吸入する症例は, 罹病期間とともに増加していた. 3) MDIが手元にない場合, 78%もの症例が不安を感じ, 62%の症例が実際に発作に至っており, その多くは神経症型や心身症型の症例であった. 4) 60%の喘息患者は吸入を他人に見られるのを嫌がり, 73%の喘息患者は人のいないところで吸入していた. 5) MDIが効果ない場合, 発作時や発作後に不適切な対応をとる症例が認められた.
  • 笹本 明義, 斎藤 誠一, 内山 宏幸, 岸田 勝, 多胡 博雄, 小屋 二六, 松本 広伸, 小渋 達郎, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1310-1319
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    生後5力月から7力月の乳児191名(湿疹群および非湿疹群)を対象として, 血清総IgE値・血清IgA値・特異IgE抗体価・特異IgG_4抗体価・好酸球(%)について検討を加えた. 湿疹児は, その広がりによって4群に分類し非湿疹児との比較をおこなった. その結果, (1)血清総IgE値は, 湿疹の広がりにつれて高値を示した. (2)食物抗原に対するRAST陽性率も同様に湿疹の広がりにつれて高率であった. (3)米または小麦抗原に対してのRAST陽性者は9名のみで, いずれも他の抗原に対して強い反応を認めた. (4)この年齢の乳児にとって, 測定下限であるIgE 10IU/mlは, 若干高すぎると思われた. (5)特異IgG_4抗体(卵白・牛乳・大豆)陽性例は, ほとんどが牛乳であった. (6)牛乳特異IgG_4抗体陽性例18名全例が牛乳特異IgE抗体陰性であり, 一方牛乳特異IgE抗体陽性例全例が牛乳特異IgG_4抗体陰性であった. 以上の結果から, 生後5〜7力月の乳児の食物アレルギーと, 湿疹の広がり方の程度との間には密接な関係があることが示唆された.
  • 坂本 龍雄, 伊藤 浩明, 山田 政功, 鳥居 新平, 松田 良夫
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1320-1326
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    好稠性真菌のAspergillus restricutusは室内環境中に多数分布している. 以前, 著者らは皮膚プリック試験とradioallergosorbent test (RAST)の結果から, A. restrictusのアレルゲン性がAspergillus fumigatusに匹敵する可能性があることを明らかにした. 本研究では, RAST抑制試験を用いて, A. restrictusのA. fumigatusとの共通アレルゲン性の程度を調べ, A. restrictusのアレルゲンとしての意義を検討した. これらの真菌にRAST陽性を示す血清をプールして用いると, M40Y液体培地で3週間培養して得られた, 株の異なる2種類のA. resrictus菌体抗原はA. fumigatus RAST (YNB液体培地で3週間培養して得られた菌体抗原を使用)を80%以上抑制した. そして, A. fumigatus抗原は2菌株のA. restrictus RASTを約75%抑制した. また, 血清を個々に用いた場合, 8例のうち5例で, 2種類のA. restrictus抗原がいずれもA. fumigatus RASTを60%以上抑制した. これらの結果は, 11例のA. fumigatus RAST陽性血清のうち9例が2種類のA. restrictusにもRAST陽性であったこととともに, A. restrictusとA. fumigatus間に共通アレルゲン性が存在すること, そして, この共通アレルゲン成分にはA. fumigatusの主要アレルゲンの一部が含まれている可能性があることを示している.
  • 藤森 勝也
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1327-1333
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    非喫煙高血圧症患者41例(男21例, 女20例)に, ACE阻害薬を内服させ, 副作用としての咳喇発生症例について検討した. (1)非喫煙者における咳喇発生は, 41例中7例(男1例, 女6例)で, 咳喇発生率は17.1%であった. 咳喇とアレルギー歴との間, 咳喇とβ遮断薬併用との間には, 有意の関連はなかった. 咳喇症例の臨床検査について, 末梢血好酸球%, 肝機能(GOT, GPT), 腎機能(PSP 15分値, 24時間クレアチニンクリアランス), 呼吸機能(%努力肺活量, 1秒率, %V_<25>)には, 非咳喇群との間に有意差を認めなかった. (2)咳喇は, 抗コリン薬である臭化イプラトロピウムの吸入により完全に消失しないが, 抑制効果を認めた. このことから, 咳喇発生機序の一部として, 迷走神経末端からのACh放出, vagal reflex亢進などのcholinergic activationの関与が示唆された. (3)薬剤内服中止後, 平均15.6力月経過を観察したが, 慢性持続咳喇や喘息に移行した症例はなかった.
  • 塩谷 隆信, 加賀谷 学, 小野寺 晃彦, 三浦 進一, 三浦 一樹, 三浦 傅
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1334-1338
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ピレンゼピン(PZ)の気管支拡張効果を検討する目的で, 気管支喘息患者10名と健常者10名にPZ 20mgを静脈内投与し, 肺活量(FVC), 1秒量(FEV1.0), ピークフロー(PEFR)を継時的に測定した. PZは気管支喘息群でFVCを15%, FEV1.0を29%, PEFRを37%増加させ, その効果は1時間持続した. PZの気管支拡張の作用機序を検討するため, イヌを用いた等尺性気管平滑筋張力測定法により, アセチルコリン(ACh)の気管循環内投与と迷走神経電気刺激(VNS)による気管平滑筋収縮に及ぼすPZの抑制効果を検討した. PZは1000μg/kgからAChの気管平滑筋収縮反応を有意に抑制し,100μg/kg からVNSによる気管平滑筋収縮反応を有意に減弱させた. 以上のことから, PZの気管支喘息患者の気管支拡張効果はPZのムスカリン受容体M_1およびM_3サブタイプを抑制するためと考えられた.
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1339-1347
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1348-1350
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1351-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1352-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 10 号 p. 1353-1355
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 10 号 p. Cover6-
    発行日: 1991/10/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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