アレルギー
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40 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 4 号 p. Cover21-
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 4 号 p. Cover22-
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 木村 義民
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 421-422
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 本多 一至, 牧嶋 和見, 笹月 健彦
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 423-427
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    スギ花粉から抽出した粗抗原からスギ花粉症の主アレルゲンと考えられる精製スギ花粉抗原までの各段階の抗原を使用して, 抗原特異約 IgG 抗体価をラジオイムノアッセイによって測定した. 抗原を精製するにつれて IgG 抗体価の分布が2峰性になることが確認された. HLA との相関を検定したところ, IgG 低応答性と HLA-DQw3との正の相関が認められた. in vitro IgG 抗体産生実験の結果 IgG 低応答者においても CD8^+T 細胞分画を除くと IgG 高応答者レベルの抗体産生を認めることから, IgG クラスの免疫応答にもサプレッサ-T 細胞の関与が示唆された.
  • 赤澤 晃, 小屋 二六, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 428-434
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    小児アレルギー疾患発症の遺伝要因を調べるため双生児法により22家系の家系分析を行なった. 卵性診断は Essen-Moller の式により, 赤血球血液型8種類と HLA について一致した場合の一卵性双生児である確率を計算し一卵性双生児 (MZ) 8組と二卵性双生児 (DZ) 14組を対象とした. その結果アレルギー疾患全体の一致率は MZ が88%, DZ が86%,喘息はそれぞれ75%, 73%, DF 特異 IgE 抗体陽性率はそれぞれ60%, 58%の一致率であったが, HLA haplotype の全く一致していない DZ では0%であった. 血清総 IgE 抗体の双生児内の相関係数は MZ が0.593, DZ が0.063であり, MZ では高い相関を示した. 以上の結果から抗体産生には遺伝要因の強い関与が無視できないといえた.
  • 吉澤 晋, 菅原 文子, 安枝 浩, 信太 隆夫, 入江 建久, 阪口 雅弘, 井上 栄
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 435-438
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ダニアレルギー患者のアレルゲン暴露量を効果的に減らす方策を考えるために, 空中浮遊ダニアレルゲンの挙動を調べた. 布団をたたいてダニアレルゲンをアンダーセンサンプラーで粒子径別に, またスリットサンプラーで経時的に捕集した. 両サンプラーの寒天板上に集められた2種類のダニ主要アレルゲン (Der I, Der II) は, 免疫化学的に測定した. その結果は, Der I, II ともその抗原活性の80%は空気力学的粒子径が5.5μm 以上に分布した. 浮遊両アレルゲンとも30分間で10%に減衰した. これらの結果は, 布団から飛散するダニ主要アレルゲンは空中に長く浮遊せずにすぐ落下することを示している.
  • 阪口 雅弘, 井上 栄, 吉沢 晋, 菅原 文子, 入江 建久, 安枝 浩, 信太 隆夫, 今井 智子
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 439-443
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    布団内のダニアレルゲンの除去方法として, 1) 真空掃除機による吸引, 2) 布団たたきと真空掃除機の組み合わせ, 3) 機械式丸洗い, の3法を比較した. 布団内ダニアレルゲン量は, 布団内15箇所から綿を取り出し, アレルゲンを水に抽出して, 主要アレルゲン (Der f I, II; Der p I, II) の絶対量を免疫化学的に測定した. また, 布団をたたいてアレルゲンを空気中に放出させ, それをエアサンプラーを用いて集め, 定量した. 真空掃除機およびそれに布団たたきを併用した場合には, 布団内アレルゲン量の減少は40%前後であった. 機械丸洗いでは業者によるアレルゲン除去率の違いがあったが, ある業者では除去率は90%以上であった. また空気中に発生するアレルゲン量も, その業者では90%以上減少した. したがって, 布団から発生するダニアレルゲンによる暴露を減らすためには,布団の機械式丸洗いは, 布団たたきや掃除機法に比較して有効な方法である. ただし, 丸洗いによるアレルゲン除去率は, 業者によって違いがあった.
  • 伊藤 幸治, 宮本 昭正, 牧野 荘平, 福田 健, 九嶋 敦, 小林 節雄, 中沢 次夫, 奥田 稔, 大塚 博邦, 冨岡 玖夫, 岩本 ...
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 444-453
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    AlaSTAT は酵素抗体法によるアレルゲン特異的 IgE 抗体測定法で, タンパク質のみならず, 炭水化物, 核酸, 脂肪等のアレルゲンを抗原として使用できる特徴をもっている. 今回は蛋白あるいは核酸に対する IgE 抗体の測定可能なキットを用いて, アレルギー患者の IgE 抗体を測定し, 皮膚テスト, RAST などの結果と比較した. 調べたアレルゲン数は20, 患者数は479, 総検査件数は1367であった. AlaSTAT における抗原の capacity は RAST のそれよりも大きかった. RAST との相関は0.90 (p < 0.01), 一致率は90.7%であった. 米アレルゲンを使用した場合, RAST では総 IgE が高くなると非特異的反応がみられたが, AlaSTAT では総 IgE が10000IU/ml でも非特異的反応がみられなかった. AlaSTAT の皮膚テストに対する感度は71%, 特異性は87%, 一致率は75%であった. 特異性は RAST よりやや優れていると思われたが, 感度, 一致率は RAST と同様の値であった. 以上より AlaSTAT は RAST にまさるとも劣らない IgE 抗体測定法と思われる.
  • 今井 俊道, 足立 満, 伊平 慶三, 高橋 昭三, 斎藤 千里, 前田 昌子, 辻 章夫
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 454-463
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    イヌにおいて, PAF 吸入による気道反応性亢進及び気道への炎症性細胞浸潤における, 5-lipoxygenase 代謝産物の関与を検討するために, 選択的5-lipoxygenase 阻害剤 AA-861 を用い実験を行った. メサコリンに対する気道反応性は, 7Hz oscillation 法によるアストグラフにより測定した. PAF 吸入 (1000μg/ml) 3時間後に気道反応性は有意に亢進し (p < 0.01), 同時に気管支肺胞洗浄液 (BALF) 中の好中球及び好酸球の有意な増加が認められた (p < 0.01). また, PAF 吸入により BALF 中の thromboxane (Tx) B_2 が有意に増加した (p < 0.05). AA-861前投与により, PAF 吸入による気道反応性の亢進は有意に抑制され (p < 0.01), 更に BALF 中の好中球, 好酸球の増加もともに有意に抑制された (p < 0.01). また, BALF 中の TxB_2 の増加は認められなかった. 以上より, PAF 吸入による気道反応性亢進及び気道への炎症性細胞浸潤には, 5-lipoxygenase 代謝産物が関与していることが示唆された. また, 気道ヘ浸潤した炎症性細胞から TxA_2 が遊離され, 気道反応性亢進に関与している可能性が考えられた.
  • 磯野 一雄, 玉置 淳, 坂井 典孝, 兼村 俊範, 竹内 總美, 武山 廉, 滝沢 敬夫
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 464-469
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気道上皮のイオントランスポートに対するヒスタミンの影響を明らかにする目的で, Ussing's short-circuited technique を用いてその電気的特性の変化について検討した. ヒスタミンをイヌ培養気管上皮の漿膜側へ投与すると短絡電流 (Isc) は用量依存性に増加したが, 粘膜側投与では変化はみられなかった. ヒスタミンによる Isc の増加は, Na チャンネルブロッカーの amiloride や Cl トランスポート阻害剤である furosemide, Clチャンネルブロッカーの diphenylamine carboxylate, Na-K-ATPase 阻害剤である ouabain のいずれの前投与においても抑制された. さらにこの Isc 増加作用は H_1 レセプター拮抗剤である pyrilamine により抑制されたが, H_2レセプター拮抗剤である cimetidine では抑制されなかった. 次にヒスタミンの Isc 増加作用に対する細胞内セカンドメッセンジャーの役割を明らかにするために, サイクロオキシゲナーゼ阻害剤である indomethacine, ホスフォリパーゼ A_2阻害剤である mepacrine およびプロテインキナーゼ C阻害剤である H-7を前投与して Isc の変化を検討した. in-domethacine, mepacrine の前投与ではヒスタミンの効果が抑制されたのに対して, H-7では有意の抑制はみられなかった. 以上の成績よりヒスタミンは気道上皮の Cl 分泌と Na 吸収を亢進させるものと考えられ, その作用機序として H_1レセプターを介する細胞内プロスタグランディン系の賦活化の関与が示唆された.
  • 宇野 大輔, 黒沢 元博
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 470-475
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    天然脂溶性ポリアミンであるスペルミン, スペルミジンが, ラット腹腔肥満細胞からヒスタミン遊離を惹起するか否かについて検討した. すなわち, 0.1〜10mM のポリアミンとラット腹腔肥満細胞をインキュベーションし, 上清中のヒスタミン遊離量を測定した. 肥満細胞浮遊液にポリアミンを添加し, 1分間インキュベーションするとポリアミンの濃度に依存してヒスタミン遊離を認めた. ポリアミンによるヒスタミン遊離反応は速やかで, 反応1分後で最大に達した.
  • 菅原 敏明
    原稿種別: 本文
    1991 年 40 巻 4 号 p. 476-482
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    川崎病皮膚病変の病理組織学的特徴は, 真皮乳頭層での血管拡張を伴った著しい炎症性水腫である. しかしながら川崎病においては, 好中球は殆んど認められずに単核球細胞を認めるという点が異なっている. この浸潤細胞に着目しモノクローナル抗体による免疫組織化学染色法を用いて浸潤細胞の免疫学的解析を行い, 川崎病の病態について検討した. 対象は10例の川崎病患児の急性期に出現する皮膚病変 (内3例は BCG 接種部位) の生検組織である. 浸潤細胞は CD4陽性 T 細胞と LeuM3陽性マクロファージが主体で B 細胞は殆んど認められなかった. 二重染色法により CD4陽性 T 細胞は HLA-DR 抗原陽性であり活性化ヘルパー T 細胞であった. interleukine-2 (IL-2) により誘導される Leu 23抗原を浸潤細胞に認めた. また interferon-γ (IFN-γ) により誘導されると考えられている表皮ケラチノサイトの HLA-DR 抗原を認めた. BCG 部位の皮膚病変は, それ以外の部位と基本的には変わりないが炎症の程度が増強されていた. 対照として, 麻疹患児2例の皮膚病変について同様の検討を行ったが浸潤細胞は CD2陽性 T 細胞であり, 川崎病とは異なっていた. 以上の成績から, 川崎病の皮膚病変は免疫組織学的には, 遅延型過敏反応を示唆する組織像と考えられ, 本症の発症にマクロファージ, ヘルパーT 細胞が強く関与していることが示唆された.
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 4 号 p. 483-
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1991 年 40 巻 4 号 p. 484-486
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1991 年 40 巻 4 号 p. Cover23-
    発行日: 1991/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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