アレルギー
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41 巻, 9 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1992 年 41 巻 9 号 p. Cover35-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1992 年 41 巻 9 号 p. Cover36-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 青木 敏之
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1349-1353
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 野間 剛, 吉沢 いづみ, 中村 靖, 川野 豊, 中島 忠, 伊藤 雅彦, 黄 国輝, 前田 和一, 池澤 善郎, 馬場 実, 矢田 純一
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1354-1366
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    propidium iodide (PI) 蛍光色素を用いたヒト末梢血リンパ球の抗原特異的IL2反応性の測定法を開発した. 病因抗原で刺激後5日間培養した患者リンパ球の生細胞数と, 測定した蛍光色素量とは直線的な正の相関を示し, そのbackground色素量は全体の5%以下であった. 培養細胞に添加して3日間二次培養したIL2の量に比例して蛍光色素量が測定され, 0.1units/200μlのIL2量 (細胞数2〜6×10^5) で平衡に達した. アトピー患者リンパ球を病因抗原である卵白アルブミン (OVA), α-カゼイン (α-casein), スギ抗原 (JC) あるいはダニ抗原 (Df) のいずれかのアレルゲンで刺激すると, 症状が誘発される抗原に対してIL2反応性が特異的に誘導された. また誘導されたIL2反応性は従来のトリパンブルー法で測定したものと同程度であった. 健康人ではこのような反応は認められなかった. 抗原特異的IL2反応性の測定方法としてPI蛍光色素を用いる方法は簡略かつ迅速でありアレルギー性疾患における病因抗原の検索や病勢を把握する上で臨床上有用と考えられた.
  • 山村 秀樹, 大川 栄一, 河野 茂勝, 大幡 勝也
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1367-1379
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    マウス骨髄由来肥満細胞 (BMMC) の骨髄細胞からの分化増殖, およびBMMCからのアナフィラキシー (ア) 性chemical mediator遊離ならびにこれに及ぼす薬物の影響について検討した. BALB/cマウスの骨髄細胞の分化増殖速度はC3H/HeおよびWBB6F_1+/+マウスのそれらとほぼ同程度であったが, 培養5週後におけるBMMCのア性chemical mediator遊離量は後2者に比して強かった. 培養開始4〜12週におけるBALB/cマウスBMMCからのア性chemical mediator遊離量はいずれの週でも大きな差は認められなかった. 一方, A23187刺激による遊離量は4〜5週では抗原刺激に比して高値を示したが, 6週以降では逆に低値を示した. BALB/cマウスBMMCからのア性immunoreactive leukotriene (i-LT) B_4, i-LTC_4およびhistamine遊離はそれぞれ反応惹起10, 20および5min後まで速やかな増強を示した. このア性chemical mediator遊離に対し, 抗アレルギー薬およびβ-stimulantsなどの前処置はほとんどもしくは全く抑制を示さなかった. これらの成績から本BMMCはア性chemical mediator遊離過程に関与する複雑な調節因子がそれほど多く存在せず, chemical mediator遊離までの必須の生化学的過程を解明するためには有用な細胞であることが示唆された.
  • 谷崎 勝朗, 貴谷 光, 岡崎 守宏, 御船 尚志, 光延 文裕, 本家 尚子, 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1380-1387
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息78例を対象に, 年齢による気道反応の病態生理的変化について, 臨床的検討を加えた. 1. 換気機能検査では, %MMF, %V^^._<50>, %V^^._<25>などの, むしろ小ないし細気管支領域の換気障害を示すパラメーターは51歳以後の症例で, また, FEV_<1.0>%は71歳以上の症例で, 若年者と比べ有意の低下傾向がみられた. 2. 気管支肺胞洗浄液 (BAL) 中の細胞成分では, リンパ球の出現頻度は, 61〜70歳の年齢層で高い傾向がみられ, また, 好中球は, 50歳までの年齢層では加齢とともにその出現頻度が増加する傾向がみられた. 3. 各臨床病型の出現頻度では, Ia. 単純性気管支攣縮型は, 60歳までの症例では年齢が高くなるにつれて減少する傾向を示し, 一方, II. 細気管支閉塞型は, 年齢が高くなるにつれて増加する傾向を示した. また, Ib. 過分泌型は31歳以後の年齢層から出現しはじめ, その出現率は51〜60歳の年齢層で最も高い値を示した. 4. メサコリンに対する気道過敏性試験では, 年齢が高くなるにつれて気道過敏性が低下する傾向が観察された. 5. 白血球からの化学伝達物質遊離の検討では, ヒスタミンは若年層で多い傾向を示し, 51歳以上の症例との間に有意の差がみられた. 一方, LTB_4, LTC_4遊離では51〜60歳の症例で高い値が示されたが, 若年者との間に有意差はみられなかった. 以上の結果より, 加齢とともに, 換気機能, 気道炎症細胞の種類や程度, 臨床病型, 化学伝達物質などの, 喘息の病態生理と直接関係を有する諸要素が変化することが示唆された.
  • 高木 一平, 西村 穣, 伊藤 博隆, 馬場 駿吉, 国松 巳歳, 佐々木 實
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1388-1397
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    従来の減感作療法に比べて安全で, 少ない抗原投与頻度で効果が得られる抗原投与方法開発のため, 抗原含有の生体内分解性マイクロスフィアを作製し, モルモット減感作療法モデルにおいて基礎的検討を行った. 抗原 (ovalbumin, OA) と生体内分解性ポリマー (poly (lactic/glycolic acid), LGA) よりなるマイクロスフィア (OA-LGA MS) を液中乾燥法にて作製し, OA感作モルモット皮下に投与し, 局所全身の安全性, 治療効果を評価した. in vivoでOA-LGA MSは7〜14日間に亙ってOAを徐放し, 特に投与3日以内に大部分が放出された. OA-LGA MSに対する局所組織反応はOA-alumに比べて極めて軽微であった. OA感作モルモットに対してOA-LGA MSを2週毎, 8週間漸増投与 (high-LGA群) した結果, OA吸入試験での閾値およびOA特異的IgG2抗体価の有意の上昇を認めた. これらの結果はOA-alum投与 (alum群) より優れ, OA単独頻回投与 (conventional群) とほぼ同等であった. 以上より抗原-LGA MSは安全で抗原投与間隔を延長できる新しい減感作療法剤として期待できると結論された.
  • 出口 雅子, 竹村 周平, 上田 正博, 芦原 久美子, 一尾 直子, 土井 たかし, 中原 梨佐, 笠松 美宏, 岡本 雅之, 福田 亙, ...
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1398-1404
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    C1INHの活性型C1s^^-阻害作用を応用したC1INH活性測定法により, メチルプレドニソロン (MP) のパルス療法を施行した結合織疾患患者の血清C1INH活性を測定した際, 全例でパルス後にC1INH活性の上昇を認めた. さらに血漿C1INH-C1s complexは, 検討した4例全例でパルス前に比し6時間後に低値を示した. そこで, MPの活性型C1s (C1s^^-) におよぼす影響を検討した. (1) C1s^^- (8μg/ml) と各種濃度のMP (2〜50mg/ml) を37℃, 60分間反応させると, C1s^^-によるC4活性の低下作用はMPの濃度依存的に阻止された. (2) MPと反応後, 透析によりMPを除去してもC1s^^-のC4ならびにC2に対する活性低下作用は共にMPの濃度依存的に阻止された. 以上より, in vivoにおいてimmune complexなどにより産生される微量なC1s^^-を長時間かけて低濃度のMPが阻止し, C1INH活性の消費を抑える結果, パルス療法後にC1INH活性の上昇, C1INH-C1s complexの低下をきたした可能性が考えられた. MPの有するC1s^^-活性の阻止作用は補体系の活性化を伴う種々の病態において, 抗炎症作用発現の1つの機序と考えられた.
  • 出島 健司, 竹中 洋, 水越 文和, 斉藤 憲治, 河田 了, 高木 伸夫, 斎藤 祐子, 昌子 均
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1405-1412
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1989年より1991年の3年間に, 京都府立医科大学耳鼻咽喉科アレルギー外来を訪れたスギ花粉症患者延べ305人を対象に, そのシーズンで初めて発症した (以下初発と略す) 日の統計を行った. 初発日は個体差があり, 約1カ月間にわたって分布するが, 患者数統計では3年とも明瞭な一峰性のピークを示した. 最も多くの患者が初発した初発ピーク日は, 1月1日からの最高気温積算が約450℃, 日最高気温が15℃を越える暖かい日で, ほとんど雨が降らず, 南からの強い風が吹く日になる傾向があると考えられた. このような初発ピーク日は, 花粉飛散開始日より約3週間後で, 本格的飛散開始となる飛散第一ピークより3, 4日前であることがわかった. また, 初発ピーク日より前1週間の間に花粉症患者の発症率が約1割から一気に半数以上まで増加し, 飛散第一ピークの頃には全体の7, 8割が発症していることが明らかとなった. 今回の結果は, 花粉予報や花粉症初期治療を行う上で有用なものとなると考察した.
  • 下条 直樹, 清水 直樹, 平野 清美, 河野 陽一, 新美 仁男
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1413-1418
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    カゼイン加水分解乳は, 低抗原性でミルクアレルギーの治療に用いられる. 今回我々は, ミルクアレルギーの治療乳として用いたカゼイン加水分解乳により新たに感作され, 消化管アレルギーを呈した6カ月の男児を経験した. enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA) 法により本患者の血清中には, カゼイン加水分解乳に対するIgE抗体が検出されたが, 脂肪無添加のカゼイン加水分解乳に対するIgE抗体は認められなかった. この結果をin vivoで確認するために, 抗原の経直腸投与による直腸粘膜細胞診における好酸球および肥満細胞の出現を検討した. アミノ酸乳および脂肪無添加カゼイン加水分解乳の投与では直腸粘膜スメアに好酸球および肥満細胞は出現せず, カゼイン加水分解乳の投与により好酸球, 肥満細胞数が有意に増加した. 以上の結果から, 本患者の消化管アレルギーの原因抗原はカゼイン加水分解中の脂肪に含まれる成分であることが強く示唆された.
  • 今井 浩三, 得能 徹也, 坂本 真一, 近藤 吉宏, 辻崎 正幸, 杉山 敏郎, 日野田 裕治, 谷内 昭
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1419-1422
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    35歳, 男性, 外科医師. 既往にアトピー性皮膚炎あり, 母および子供2名がアトピー性皮膚炎. 1990年3月, カニを含んだ夕食とともにアルコールを摂取したところ, 1時間後に蕁麻疹, 意識混濁および血圧低下出現, 救急治療により数時間以内に回復した. 約6カ月後カニを含む食事後, アルコールを摂取, 同様の症状が出現. 血圧も低下したが, 数時間で回復した. IgEは3073IU/mlと高値, カニに対する特異IgE抗体がRAST法および皮内反応にて証明された. カニおよびアルコールを同時摂取して検討すると, 軽度ながら上肢の〓痒感が出現し, 血漿ヒスタミン値もやや上昇した. アルコール摂取が関与した食餌依存症アナフィラキシーの稀なる1例と考え, 報告した.
  • 小岩 政仁, 志賀 弘朗, 中村 洋, 吉野 槙一
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1423-1429
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    関節リウマチ (RA) 患者及び変形性関節症 (OA) 患者より得られた生検関節滑膜組織を用いて免疫組織学的にβ-endorphin (β-end) の局在を, さらに組織培養によりβ-endの産生の可能性を検討した. RA滑膜ではOA滑膜に比べてβ-endは滑膜表層細胞を中心に発現が増強しており, 血管内皮細胞, 小数の滑膜間質細胞にも局在していた. 培養上清液中および血漿中のβ-end濃度を比較検討したところ, 培養上清液中のβ-end濃度が有意に高かった. さらに滑膜細胞を分離培養して, 付着細胞群 (線維芽細胞様細胞, マクロファージ様細胞, 樹状細胞) の培養上清液中と浮遊細胞群 (リンパ球) 培養上清液中のβ-end濃度を比較したところ, 付着細胞群単独より混在群の培養上清液中の方が高かった. β-endは付着細胞群と浮遊細胞群の相互作用により産生もしくは放出されると考えられ, RA滑膜炎症の病態に影響を与えている可能性が示唆された.
  • 橋本 光正, 豊田 好洋, 松川 英彦, 釣谷 昌敞, 柳原 行義
    原稿種別: 本文
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1430-1433
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    PAF吸入によるモルモット気道反応性亢進におよぼすtazanolastの影響について検討した. PAF 1μg/ml1分間吸入により, acetylcholineあるいはhistamineに対する反応性は生理食塩水吸入群に比し有意に亢進した. この気道反応性亢進に対し, tazanolastは用量依存的な抑制効果を示し, 300mg/kg投与群では対照群に比し有意差が認められた. 一方, 比較対照として用いたaspirinも抑制作用を示したが, tranilastはほとんど抑制作用を示さなかった. 以上の結果より, tazanolastは気道反応性亢進をも抑制する抗喘息薬としての有用性が示唆された.
  • 原稿種別: 付録等
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1434-1435
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1436-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1436-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1437-1439
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 文献目録等
    1992 年 41 巻 9 号 p. 1440-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1992 年 41 巻 9 号 p. Cover37-
    発行日: 1992/09/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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