アレルギー
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42 巻, 2 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 2 号 p. Cover13-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 2 号 p. Cover14-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 2 号 p. App2-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 2 号 p. App3-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 2 号 p. App4-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 寺田 修久, 今野 昭義, 山下 哲次, 福田 節也, 栗本 文彦, 山森 俊治, 多田 裕之, 戸川 清
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 87-93
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    Intercellular adhesion molecule-1は好酸球浸潤や過敏性の成立に重要な役割をはたしていることが知られている。鼻粘膜においても血管内皮細胞, 腺房周囲, 上皮直下にICAM-1の発現が観察される。今回著者らは抗原誘発後の鼻粘膜においてICAM-1 messenger RNAの発現が増強されることをRT-PCR, Southern blot hybridizationにて明らかにした。ハウスダスト (HD) に感作された鼻アレルギー患者の一側下甲介粘膜をHD抗原ディスクにて誘発, 他側には抗原を含まないコントロールディスクをおき6時間後に左右別々に鼻粘膜を採取した。誘発前にもICAM-1 messenger RNAの発現が観察されたが6時間後さらに増強されていた。血清中soluble ICAM-1濃度をサンドイッチELISA法にて測定した。鼻アレルギー群380.7±105.2ng/ml (N=70), 正常群278.6±64.6ng/ml (N=50) と鼻アレルギー群において有意に増加していた。鼻アレルギー症例の鼻粘膜にはより多くのICAM-1が発現しており, 好酸球をはじめとする炎症細胞の浸潤を促進し, かつ機能的亢進にも関与している可能性が高いと考えられる。
  • 大西 正樹, 横島 一彦, 肖 水芳, 大久保 公裕, 池田 雅一, 奥田 稔
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 94-100
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    鼻inverted papilloma内には多数の肥満細胞, 好酸球の集積が認められる。我々はこれら肥満細胞, 好酸球の集積メカニズムを明らかにするため, 鼻inverted papilloma細胞の培養上清中に末梢血中の前駆細胞を好塩基性細胞や好酸球に分化増殖させる能力が存在するか否かをメチルセルロースアッセイにて検討した。1%, 5%, 10%, 20%培養上清にて対照に比べ有意の数のEoタイプコロニーを認めた。また5%, 10%, 20%培養上清にてEoタイプコロニー中には有意の数のmetachromatic顆粒陽性細胞コロニー, ヒスタミン陽性コロニーを認めた。さらに5%, 10%培養上清にてEoタイプコロニー中に0.5%培養上清に比べ有意のECP陽性コロニーを認めた。コロニーの中にはヒスタミンとECPの両者が存在するコロニーが認められた。これらの結果は以下の仮説を立証した。すなわち末梢血中の前駆細胞が鼻inverted papilloma局所において腫瘍細胞より産生された因子により好塩基性細胞や好酸球に分化増殖する。また好塩基性細胞と好酸球は同一の前駆細胞から分化増殖する。
  • 中村 晋
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 101-106
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    杉花粉症における空中花粉飛散の実態調査が本邦各地で実施され, 抗原側の要因に関する研究は進展したが, 生体側からのapproachはなお十分とはいえない。著者は1988年以来毎年定期検診に際し本学新入生の本症有病率調査を実施しているが, 今回は1988年調査対象となった624名の4年次における本症有病率調査の機会を得たのでその結果を報告する。杉花粉に対する特異抗体保有率は28.2%(1988) から40.2% (1991) に上昇し, 杉花粉症有病率も14.1%から23.1%に増加した。さらに1988年杉花粉への感作準備状態と考えられた学生94名中41名 (43.6%) は1991年までに杉花粉症が発症し, borderline群あるいは無症状群とされた学生に比し有意に高率であった。以上の事実より感作準備状態と考えられた対象を本症"予備軍"と呼ぶことは正当といえるわけで, これらのcaseでは将来杉花粉症発症の可能性が大と考えられるので追跡と対応が必要と思われる。
  • 三澤 美和, 杉山 嘉孝
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 107-114
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    DNP-Ascaris抗原で誘発したラットアレルギー性喘息を用いて新しい気道過敏性モデルの作製を試みた。雄性WistarラットをDNP-Ascaris抗原で能動感作し, 無麻酔下で10分間抗原吸入によりチャレンジした。チャレンジの1, 6および24時間後に麻酔下で吸入acetylcholineに対する気道平滑筋の反応性をKonzett-Rossler法変法で測定した。チャレンジの24時間後に有意で著明な気道反応性の亢進が観察された。この気道過敏性はleukotriene拮抗薬ONO-1078およびthromboxane合成酵素阻害薬ozagrelの前処置で抑制され, PAF拮抗薬CV-3988によって抑制傾向が認められた。このDNP-Ascaris誘発喘息によって気道過敏性が発現する時点では気道の血管透過性亢進も観察された。以上の成績から, 新しい気道過敏性モデルがアレルギー性喘息ラットで作製でき, この気道過敏性発現にはleukotrienes, thromboxane A_2およびPAFが関与していることが示唆された。
  • 堀内 康生, 塩川 美恵子, 上野 和行
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 115-122
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    喘息患者40例を対象にテオフィリン徐放製剤16mg/kg/日の投薬を行い, 定常状態における尿中代謝物およびCL_R, CL_Hの年齢変動について比較検討した。1MU, DMU, 3MXの割合は年齢の高くなるに従い上昇したが未変化TPは逆に低下した。これらの変動はいずれも有意 (p<0.03) であった。未変化TPと3MXは有意な高い逆相関 (r=0.597, p<0.0001) を示した。CL_RとCL_Hはともに年齢の高くなるに従い有意な低下を示した。しかし, CL_Rの相関係数0.434に対しCL_Hは0.002で症例間の変動が大きかった。未変化TPとCL_Rは有意な高い相関 (r=0.832, p<0.0001) でよく一致した変動を示した。CL_Hとの相関は低かった。以上の結果から低年齢児に対するテオフィリン徐放製剤投与に際しこの点を考慮した投与量や回数の設定が必要かと考えられた。
  • 谷崎 勝朗, 貴谷 光, 岡崎 守宏, 御船 尚志, 光延 文裕, 本家 尚子, 木村 郁郎
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 123-130
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息37例を対象に, 臨床症状による気管支喘息の分類を行い (臨床診断), 各臨床病型の特徴を臨床所見および検査成績により観察し,あわせて,これらの臨床所見や検査成績から算出されたスコアーによる分類 (スコアー診断) との比較検討を行った。なお, 臨床分類は, 既報のごとく, Ia, 単純性気管支攣縮型, Ib, 気管支攣縮+過分泌型, II, 細気管支閉塞型の3つの病型に分類したが, Ia型はさらに, その1日喀痰量により0〜49mlの症例をI_<a-1>型, 50〜99ml以上の症例をI_<a-2>型に分類した。また, スコアー分類は, 臨床分類における各病型の特徴が表されるような臨床所見および検査をスコアー化することにより行った。I_<a-2>およびIb型は, 喀痰量が多いことおよびBALF中好酸球増多が見られることがその臨床的特徴であった。II型では, %V_<25>値が極めて低いこと (10%以下), およびBALF中高度な好中球増多がその特徴として示された。臨床診断で, I_<a-1>型, Ib型およびII型と診断された症例は全て, スコアー診断でも同じ病型として診断された。臨床診断によるI_<a-2>型とIb型は, いずれも, 喀痰量が多いこと, そして, BALF中好酸球増多がみられるという類似した病態を有していると判断された。したがって, 臨床診断でI_<a-2>型と分類された症例は, いずれもスコアー診断ではIb型に分類された。
  • 金沢 博, 栗原 直嗣, 平田 一人, 寺川 和彦, 武田 忠直
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 131-135
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    今回の検討では, 我々は, PAFとLTB_4が, 多形核白血球を活性化し, スーパーオキシド産生を亢進させることを示した。PAFで前処置された場合, あるいは, 気管支喘息患者から分離された多形核白血球は, 活性化状態にあり, 種々の抑制因子, 例えば, 抗アレルギー剤・副腎皮質ステロイド剤に対する反応性が減弱している。結論として, 喘息患者から分離された炎症細胞は, 種々の炎症メディエーターにより, 活性化されており, 気道障害の過程において, 重要な役割をはたしている可能性が示唆される。
  • 山田 節, 中村 弘典, 笹本 和広, 山田 恵, 三島 健, 安枝 浩, 信太 隆夫, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 136-141
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    卵アレルギー児および卵アレルギーを有さないアレルギー児について抗鶏卵白リゾチーム (HEL) 特異IgE抗体について検討した。卵アレルギー児39名中抗HEL特異IgE値が0.34 (PRU/ml) 以上を示した患者は30名で, その平均値は16.37±29.59 (PRU/ml) であった。またRASTスコア2以上を示したものは39名中26名 (66.7%) であった。一方, 非卵アレルギー児44名中抗HEL特異IgE値が0.34 (PRU/ml) 以上を示した者は12名で, その平均値は1.08±0.92 (PRU/ml) であった。またRASTスコア2以上を示したものは44名中5名(11.4%) で卵アレルギー児に比し高年齢児に認められた。HEL製剤を服用しアナフィラキシーショックを起こした2歳男児を経験し, 血清抗HEL特異IgE 値1.0 (PRU/ml) を認めた。卵アレルギー児および非卵アレルギー児の抗HEL特異IgE値の検討結果と, アナフィラキシーショックを起こした症例の抗HEL特異IgE値から, 非卵アレルギー児においてもHEL製剤投与により充分アナフィラキシーショックを起こし得るものと考えられた。以上より卵アレルギー児ばかりでなく非卵アレルギー児に対してもHEL製剤は慎重に投与すべきであると考えられた。
  • 近藤 康人, 宇理須 厚雄, 和田 映子, 鶴田 光敏, 矢崎 雄彦, 山田 一恵, 増田 進, 森田 豊
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 142-148
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    そば過敏症は, そばの摂取によって, ショック, 喘鳴, 呼吸困難, 喉頭浮腫, 蕁麻疹, 腹痛, 嘔吐等の即時型アレルギー症状を呈し, その機序としてI型アレルギーの関与が言われている。筆者らはそば特異的IgE抗体陽性者の血清を用い, immunoblotting法, radioallergosorbent test (以下RAST) 法, RAST inhibition法を行い, そば主要アレルゲンの同定を試みた。immunoblotting法で50%以上の患者のIgE抗体と結合能を示したバンドの分子量は, 67〜70kD, 26kD, 24kDであり, 24kDのバンド (以下BW24KD) が最も陽性率が高かった。RAST法では, そば特異的IgE抗体陽性患者41名中35名 (約85%) がBW24KDに対しても陽性を示し, そば抗原とBW24KDに対する%bindingの間には正の相関 (LogY=0.929LogX-0.689, r=0.92, p<0.001) がみられた。また, RAST inhibition法では, そばとBW24KD間で50%以上の抑制がみられた。以上からBW24KDはそばの主要アレルゲンの1つであると考えられた。またBW24KDは, 分子量の異なる何種類かの蛋白質とheterodimerを形成していると示唆された。
  • 木村 努, 石川 伸広, 新海 健吉
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 149-157
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    低分子抗原であるTNBSの単独におけるウサギでの免疫原性発現につき, 各種感作経路による違いを体液性ならびに細胞性免疫の面から追求した。実験群としてはTNBSのsc, iv, imおよびip感作群を設け, 投与頻度は週3回, 計10回とし, 体液性検査系 (HA・PCA・Arthus) と細胞性検査系 (DTH) によりTNBSの免疫原性発現をしらべた。その結果, 体液性免疫では, sc感作の場合に最も強いTNBSに対する免疫原性発現が認められ, iv感作が最も弱く, またimとip感作ではこれらの中間的な発現が認められた。一方, 細胞性免疫 (DTH) では, sc感作の場合にだけ陽性反応が認められ, 他の感作ルートではすべて陰性であった。これらの成績から, 体液性と細胞性の両面からみて, sc感作の場合に当低分子抗原に対する免疫原性が最も効率よく発現することが判明した。これは, 皮膚組織に何種類もの抗原提示細胞 (APC) およびケラチノサイトが存在しており, このような場に抗原が感作されると効率よく抗原提示・認識等のプロセスが進んだためと思われた。
  • 永田 真, 芝崎 正順, 坂本 芳雄, 山本 恵一郎, 土肥 豊
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 158-161
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    減感作療法 (immunotherapy, IT) のinterleukin (IL)-5産生に及ぼす影響についての報告はこれまでに見当らない。筆者らは急速減感作療法 (rush IT, RI) の末梢血単核球培養上清中IL-5量に与える効果について検討した。ダニ (Dermatophagoides farinae, Df) IgE抗体陽性気管支喘息患者間において, 単核球からのIL-5産生には個体間での差異が大であり, またRI施行の有無に拘らずDf添加によってもIL-5産生には変化が生じなかった。同一症例におけるRI施行前後の検討では, RI施行16週後において, 施行前および4週後のそれと比較して単核球培養上清中IL-5量が明らかに減少する症例が見出された。ITが真にIL-5産生を抑制し得るか否かについて更なる検討が必要と考えられる。
  • 本島 新司, 緒方 英嗣, 立石 欣司, 九嶋 敦, 山井 孝夫, 福田 健, 牧野 荘平
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 162-166
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息患者気道におけるTリンパ球活性化を知る目的で, われわれは喀痰中可溶性インターロイキン-2受容体 (sIL-2R) の測定を試みた。喀痰中に存在するアルカリ・フォスファターゼのために, ELISA kitを用いた測定は不可能であった。そこでkitに付属する二次抗体を^<125>Iでラベルし, 測定を試みた。sIL-2Rは急性発作時の喀痰10/23 (43%) に検出できたが, 寛解時の12の喀痰からは検出できなかった (p<0.02)。この結果は, 気管支喘息発作時では気道でTリンパ球の活性化が生じていることを示唆する。
  • 月岡 一治, 松崎 正晴, 中俣 正美, 茅原 紘
    原稿種別: 本文
    1993 年 42 巻 2 号 p. 167-171
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気管支喘息 (喘息) におけるplatelet-activating factor (PAF) とその特異的失活化酵素PAF acetyl-hydrolase (PAFAH) の役割の重要性に注目し, 発作寛解期の成人喘息患者137名の血中PAFレベルとPAFAH活性をRIA法で測定し, 対照健常人106名と比較した。以下の結果が得られた。1. 喘息患者の血漿PAFレベルは軽症, 中等症, 重症, アトピー型, 混合型, 感染型のいずれの群も健常人より有意に高値であった (p<0.001)。重症度間, 病型間には有意差がなかった。2. 喘息患者の血清PAFAH活性は軽症, 中等症, 重症, アトピー型, 混合型, 感染型のいずれの群も健常人より有意に低値であった (p<0.001)。重症度間, 病型間には有意差がなかった。3. 喘息患者の血中PAF/PAFAH 比は, 重症度間, 病型間で有意差がなかった。4. 喘息患者の血中PAFレベルとPAFAH活性には, 有意の相関がみられなかった。以上の結果は, 重症度と病型を問わず成人喘息の発症と持続しやすい機序のひとつに, 喘息患者にみられる血中PAFレベルの高値とPAFAH活性の低値が重要な役割を果たしていることを示唆しているものと思われる。
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 2 号 p. 172-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1993 年 42 巻 2 号 p. 173-175
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1993 年 42 巻 2 号 p. Cover15-
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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