アレルギー
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43 巻, 4 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 43 巻 4 号 p. Cover21-
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 43 巻 4 号 p. Cover22-
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 田部 一秋, 金子 富志人, 川村 則行, 大友 守, 前田 裕二, 早川 哲夫, 長谷川 眞紀, 秋山 一男, 三田 晴久, 信太 隆夫, ...
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 527-534
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    in vitroでの新しい抗原検索法として少量の全血で複数の抗原について同時に検索可能な末梢血白血球ヒスタミン遊離試験試薬(HRT)についてその有用性を他の検査法と比較検討した. 皮膚試験, 結膜誘発試験をすでに施行したが原因抗原を確定しえなかった気管支喘息患者で原因抗原確定のために抗原吸入誘発試験(BPT)を施行した44名に対して同時にHRTおよびRASTを測定した. HRTは10種類の吸入抗原を固定化したグラスファイバーが入ったマイクロプレートを使い各抗原に対しそれぞれ6濃度に対するヒスタミン遊離能を調べた. BPTに対する一致率はHRT82%, RAST66%, 皮膚試験55%とHRTが最も高かった. 抗原の種類別ではいずれの抗原もHRTが最も高く, RAST, 皮膚試験, 結膜誘発試験は抗原により差がみられた. また, 陽性適中率はHRT76%, RAST59%,皮膚試験51%, 結膜誘発試験64%で, HRTが最も高かった. HRTは, 他の検査法と比べ, より原因抗原の検索に有用であると考えられた.
  • 吉沢 いづみ, 中島 忠, 川野 豊, 野間 剛
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 535-543
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    oxatomideは抗ヒスタミン作用を有する抗アレルギー剤として広く臨床の場で用いられているが, 気管支喘息患児における末梢血リンパ球のダニ抗原特異的IL2反応性誘導に与えるoxatomideの抑制作用を検討した. 患者リンパ球を20〜2000ng/ml濃度で24時間前処理するとダニ抗原, Dermatophagoides 台farinae(Df)刺激で誘導されるIL2反応性が濃度依存性に抑制された. これらの抑制作用を示すoxatomideの標的細胞は, T細胞よりはむしろ抗原提示細胞であると考えられた. 同様にPPDで誘導されるIL2反応性の誘導もoxatomideの前処理にて抑制されたが, Con A刺激で誘導されるIL2反応性の誘導においてはそのような抑制作用は認められなかった. 以上から, oxatomideには, 肥満細胞などの炎症細胞に対する脱顆粒抑制作用の他に, 軽微な免疫抑制作用により, アレルギー反応のリンホカインカスケードを誘導するアレルゲン活性化ヘルパーT細胞のIL2反応性を抑制する作用が存在すると考えられた. これらの作用はoxatomideのもつ抗アレルギー作用の別の側面を示唆していると考えられた.
  • 谷口 正実, 佐藤 篤彦
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 544-550
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気道過敏症の成立機序として交感神経機能障害は古くから想定されているが, β受容体を刺激する液性因子に対しての評価は定まっていない. 今回著者らは喘息患者のカテコラミン(CA)分泌能を検討する目的で, 健常人8名と喘息患者24名に対しインスリン負荷試験を行った. 方法はインスリン0.1U/kgを静注後, 経時的に採血し, 酵素アイソトープ法により血漿CA3分画(アドレナリンAD, ノルアドレナリンNA, ドパミンDO)を測定した. その結果, (1)血漿NAとDO値は両群で差がなかった. (2)血漿AD値は喘息軽症例と健常人で同等であったが, 重症例で有意にピーク値の低値を認めた. しかし非喘息ステロイド連用者にも低値を認めたことから, ステロイドの影響が考えられた. (3)喘息発作が突然悪化する例に血漿AD分泌の著明な低下を確認した. 以上より, 喘息患者には本来CA分泌障害はないが, 重症例, 特にステロイド連用に伴い著明なAD分泌低下が生じることが示唆された. さらに内因性AD分泌低下が喘息発作の急進展に関与する可能性が考えられた.
  • 掘越 正二郎, 今井 俊道, 伊平 慶三, 足立 満, 岡本 美智子
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 551-556
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    気道反応性に対するcyclic nucleotide phosphodiesterase (PDE) isoenzyme type III/IV阻害薬SDZ ISQ 844吸入投与の影響を検討した. 7頭のビーグル犬を用い, およそ1週間の間隔で生理食塩水, SDZ ISQ 844溶液(5×10^<-4>M)及びsalbutamol(5×10^<-5>M)をbird nebulizerにより10分間吸入させ, 直後に吸入methacholine (Mch)に対する気道反応性を測定した. 呼吸抵抗及びMchに対する気道反応性は, 7Hz oscillation法によるアストグラフ(Chest TCK6100H)により測定した. SDZ ISQ 844吸入による呼吸抵抗の変化は認められなかったが, salbutamol吸入により僅かではあるが有意に呼吸抵抗が低下した(p<0.05). SDZ ISQ 844吸入後の気道反応性は, 生理食塩水吸入後に比較して有意に低下し(p<0.02), salbutamol吸入後の気道反応性も有意に低下した(p<0.02). SDZ ISQ 844吸入による気道反応性の低下は, 1/10濃度のsalbutamol吸入による気道反応性の低下と明らかな差は認められなかった. 以上より, cyclic nucleotide phosphodiesterase (PDE) isoenzyme type III/IV阻害薬SDZ ISQ 844は, 吸入投与により初期呼吸抵抗に明らかな影響を与えない用量において気道反応性を低下させることが示された.
  • 森井 武志, 西川 潔, 阿児 博文, 濱田 薫, 長 澄人, 徳山 猛, 下山 丈人, 国松 幹和, 成田 亘啓
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 557-562
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    活性化抗原CD69は活性化リンパ球で発現し, その機能としてシグナル伝達過程への関与が指摘されている. 最近我々は好酸球性肺炎患者の気管支肺胞洗浄液中好酸球にもCD69抗原が発現することを報告した. 今回, 我々は各種疾患患者の気管支肺胞洗浄液中好酸球, 胸水中好酸球および末梢血好酸球におけるCD69発現をフローサイトメトリー法を用いて検討した. 結果は疾患を間わず局所好酸球では明らかなCD69の発現を認めたが, 末梢血好酸球ではほとんどの疾患で発現していなかった. これらの知見からCD69抗原は局所好酸球のマーカーであり, 局所好酸球は末梢血好酸球とは機能的に異なる可能性が示唆された.
  • 岡部 俊成, 飛田 正俊, 丸山 和男, 竹田 幸代, 渋谷 正則, 向後 俊昭, 大橋 聡
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 563-570
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    10〜17歳の母集団パラメータ-を使用し, テオフィリン徐放製剤の吸収速度が日中と夜間で異なると仮定した薬物動態モデルを用い, Bayesian法により, テオフィリンRTC療法中の1〜6歳の喘息児の血中濃度を予測し, その予測精度について検討した. 予測の偏り(A.E.)および予測の誤差(E.E.)の予測精度はともに2.0付近で推移していた. E.E.についてみると, 吸収相の実測値を予測に用いると予測値は高く, 排泄相の測定値からの推定では低く予測される傾向にあった. これらの関係に注意を払えば, 本方法は6歳以下の小児においても臨床的に充分活用できるものと思われる.
  • 小幡 俊彦, 椿 俊和, 坂口 直哉, 八木 剛一, 飯倉 洋治
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 571-578
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    未使用の3種類の簡易ピークフローメーター(Assess, mini-Wright, Pulmo-Graph)のstandard rangeとlow rangeを用いて精度, 再現性, 器機間の変動性をコンピューターによって制御されたフロージェネレーターを用いて検討した. その結果, standard range : 1. 基準値と比較してmini-Wrightは高値(120L/min〜540L/min), Assessは全領域で低値, Pulmo-Graphは若干高値(120L/min〜360L/min)をとった. 直線性ではAssessが優れていた. 2. 再現性では3機種とも高流量域ほどばらつきが大きくなる傾向にあり, ばらつきは20L/min以上になった. 3. 同一機種の器機間の変動性ではmini-Wrightが最も小さく, Assess, Pulmo-Graphの順に大きくなった. low range : 精度と器機間の変動性ではPulmo-Graphが優れ, 再現性でAssessがやや劣っていた. 同一機種でもstandard rangeとlow rangeでは測定値には差が認められた. 簡易ピークフローメーターは機種間で測定値に違いがあるため, 機種の特徴を知っておくと同時に, 機種の異なる測定値は単純には比較できないこと知っておく必要がある.
  • 斉藤 博子, 朝倉 光司, 形浦 昭克
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 579-584
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    鼻アレルギーにおける細胞接着分子の役割を調べるため, 卵白アルブミン(OA)感作ラット鼻アレルギーモデルに対し, 抗ICAM-1モノクローナル抗体(1A29), および抗LFA-1モノクローナル抗体(WT-1)の全身投与の影響を検討した. 抗原点鼻直後のくしゃみ, 鼻かき回数いずれも抗体投与によって有意に抑制された(抗体非投与群vs抗体投与群;くしゃみ, 20.5±5.0 vs 7.0±2.9回/15分, p<0.01, 鼻かき回数, 56.8±7.1 vs 26.8±2.9回/15分, p<0.01). 抗原点鼻24時間後の鼻粘膜中浸潤好酸球数も有意に抑制された(抗体非投与群vs抗体投与群108.8±27.3 vs 13.8±6.9個, p<0.01). 本検討より, 鼻アレルギーの病態における細胞接着分子の関与が示唆された.
  • 井上 敦, 高 昌星, 矢彦沢 裕之, 岩橋 輝明, 柳澤 信夫
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 585-589
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    B型肝炎を伴い慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(以下CIDP)を発症した41歳, 男性症例についてウエスタンブロット法, 免疫組織化学法等の免疫学的方法を用いて末梢神経障害の発症機序について検索をした. 患者末梢神経中に免疫グロブリン, 補体の沈着はなく, ウエスタンブロット法にて患者末梢神経中にHBs抗原の存在が証明され, 従来言われていた免疫複合体を介した機序とは異なり, 細胞障害性T細胞(CTL)により末梢神経障害を引き起こした事を示唆する知見であると考えた.
  • 嘉数 朝一, 茆原 順一, 斎藤 厚, 林 野花, 東元 一晃, 倉知 大, 山本 高宏, 中島 重徳
    原稿種別: 本文
    1994 年 43 巻 4 号 p. 590-594
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近年, 気管支喘息をはじめとするアレルギー性炎症疾患において, 好酸球を中心とした種々の炎症細胞の接着分子が重要な役割を成すことが明らかになってきた. 一方, 気管支喘息においてplatelet-activating factor (PAF)は好酸球遊走因子として重要なメディエーターでもある. 今回, 我々は好酸球性細胞株(EoL-1, EoL-3)を用いてplasma-coated glassへの接着能に関するPAFの影響について検討した. その結果, PAF添加群のEoL-1, EoL-3はコントロール群と比較し明らかにplasma-coated glassへの付着細胞数の増加を認めた. これらの結果よりPAFは好酸球の接着能の亢進にも関与しており好酸球遊走因子と同様に気管支喘息における炎症反応の亢進に関与していることが推測される.
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 43 巻 4 号 p. 595-
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 43 巻 4 号 p. 595-
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 43 巻 4 号 p. 595-596
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1994 年 43 巻 4 号 p. 597-600
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1994 年 43 巻 4 号 p. Cover23-
    発行日: 1994/04/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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