アレルギー
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47 巻, 7 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 47 巻 7 号 p. Cover20-
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 川島 茂人, 高橋 裕一, 佐橋 紀男
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 649-657
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    スギ花粉症患者に適切な処方を行うためにも, 患者自身が予防策を講じるためにも, 花粉飛散開始日を的確に予測する必要がある.そこで, 飛散開始時までの気温の経日変化に着目し, その変化状況を代表するいくつかのパラメータと飛散開始日の関係を解析した.気温経日変化に3次多項式をあてはめて得られる係数から回帰した推定飛散開始日と実測飛散開始日は, 年次による飛散開始日の違いにおいてR=0.88, 場所による飛散開始日の違いにおいてR=0.81と比較的高い相関を示した.また, 年次による飛散開始日の違いは, 3次曲線のパターンから得られる極小値及び極小日と相関が高く, 場所による飛散開始日の違いは, 原時系列の気温最低値及び最低日までの日数と相関が高かった.回帰分析などから, 原時系列や近似曲線の最低気温値などを用いて, スギ花粉の飛散開始日を簡易に予測する方法が示された.
  • 荒井 康男, 佐野 靖之, 伊藤 幸治, 岩崎 栄作, 向山 徳子, 馬場 実
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 658-666
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    目的:成人気管支喘息での食物アレルゲン及び食物アレルギーの実態について調査すること.対象:成人気管支喘息患者3102例を対象に皮膚反応をこのうち61例を対象に負荷試験を行った.方法:食物アレルゲン33種類を用いスクラッチ法で皮膚反応を行った.エビ, カニ, パンなど12種類の食物についてopen法で負荷試験を行った.成績:皮膚反応の陽性率の高かったのは全体では順にエビ, カニ, イースト菌で, 卵白, 牛乳, 大豆は他に比べ頻度は高くなかった.年齢別にみた陽性頻度は各年代ともダニの陽性頻度の半分以下ではあったが, 若年者で高く, 年齢を経るにつれ減少する傾向はダニと似ていた.卵白, 牛乳は20歳未満が最も高く, 以後減少する傾向があり, エビも同様であった.しかし, カニは20代がピークで, 次いで30代であった.スクラッチ・テストおよびRAST陽性者での負荷試験陽性率は63品目中31品目とわずか50%であり, 食物アレルギーの診断には負荷試験が不可欠だと思われた.アレルゲンとしてはソバ, エビ, カニ, パンが多くみられた.結語:成人気管支喘息患者における食物アレルゲンの陽性頻度は卵白, 牛乳, 大豆が多くみられる小児とは異なり, エビ, カニ, ソバが多くみられた.食物アレルギーの診断は病歴, 皮膚反応およびRASTの成績をもとに負荷試験によってなされるべきであると思われた.
  • 亀崎 佐織, 末廣 豊, 四宮 敬介, 松島 寛, 尾内 一信
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 667-673
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    小児の気管支喘息発作におけるChlamydia pneumoniae感染の関与を検討するために, 発作増悪で入院した気管支喘息の小児33例を対象としてC.pneumoniaeの検出および血清抗体価の測定を行った.33例中23例にX線上肺炎を伴っていた.1)33例を検索した結果C.pneumoniae感染が証明されたのは, 血清抗体価で12例(39%), 分離培養で8例(24%)であった.総合的に15例(45%)がC.pneumoniae感染ありと診断された.2)入院までの発熱期間, 咳嗽・喘鳴期間, 入院時の年齢, 白血球数, CRP値, IgE値は, クラミジア感染群と非感染群で差はなかった.C.pneumoniae感染症は小児の気管支喘息の発作増悪状態において高頻度にみられ喘息の発症に関与する可能性が示唆されたが, 臨床所見や一般検査データで診断するのは困難であった.日常診療でも小児の気管支喘息の発作増悪においては本症を疑い, 診断の確定とC.pneumoniaeに有効な抗菌薬の投与が必要と考えられる.
  • 長谷川 眞紀, 延谷 英三朗, 金子 直裕, 工藤 誠, 遠藤 繁, 前田 裕二, 小島 千佳, 秋山 一男
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 674-678
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    テオフィリン製剤は気管支喘息の治療に広く用いられているが, その有効血中濃度の幅は狭く, その濃度を超えると副作用が出現する.したがって, テオフィリン濃度をモニターすることは, この薬剤を安全に, 有効に使用する上で重要なことである.我々は, 短時間に, 簡便にテオフィリン濃度を測定できるアキュメータを試用しその結果をEIA法による結果と比較した.アキュメータは, クロマトペーパーに, 検体を酵素標識テオフィリンとともに展開し, 酵素抗体法により発色させその高さを読みとり, 血中濃度に換算するという方法をキット化したものである.検体は血液ガス測定用動脈血の一部を用い, 50検体を測定した.測定値の読みとりは必ず二人以上で行った.全血と血漿で測定し, 血漿はEIA法にも使用した.アキュメータによる全血と血漿, EIA法による血漿のテオフィリン濃度の測定値はほぼ一致し, 高い相関が得られた.全血, 血漿検体で測定差はほとんどないものと考えられた.アキュメータは臨床の場で簡単に正確なテオフィリン濃度を測定する有用な方法と考えられた.
  • 河原 秀俊, 坂口 直哉, 飯倉 洋治, 斎藤 博久, 赤澤 晃
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 679-686
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    ダニ, 卵白など特異的IgE抗体陽性喘息患児のインフルエンザワクチン接種に伴う副反応スクリーニングを目的に, 30喘息患児にワクチン接種前後で皮膚テスト(プリックテスト), ゼラチン特異IgE, IgG抗体価の測定を施行, またワクチン接種に伴う喘息症状の増悪の頻度につき25患児における接種前後での喘息発作, 治療点数の推移をもとに検討を行った.結果として, (1)皮膚テストでゼラチンに対し24時間後陽性反応を示した1患児において接種局所副反応を認め, 同患児はその後ゼラチン特異IgE, IgG抗体価陽性となった.(2)ワクチン接種前後でのゼラチン特異IgE抗体価は全例陰性だった.(3)発作増悪例は認めず, 全患児のワクチン接種前後での平均発作, 治療点数はそれぞれ(前:3.3±4.2, 後:1.5±3.3), (前:75.6±35.2, 後:76.0±35.0)であった.以上の結果から, アレルギー副反応スクリーニング検査として接種前皮膚テストが有用であり, 喘息患児へのインフルエンザワクチン接種は安全に施行しうるものと思われた.
  • 山田 一惠, 宇理須 厚雄, 森田 豊, 安藤 仁志, 和田 映子, 鳥居 新平, 後藤 雅広
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 687-693
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    卵白経口摂取により, 即時型過敏反応を来した既往のある症例または卵白特異的IgE抗体陽性(RASTクラス2以上)の191例に対して, 卵白経口負荷試験を実施した.卵白抗原は, 凍結乾燥卵白, 加熱卵白, 加熱脱ovomucoid卵白を用いた.対象は, 男77例, 女114例, 年齢は, 11カ月から10歳5カ月であった.喘息7例, アトピー性皮膚炎118例, 喘息とアトピー性皮膚炎合併33例, 蕁麻疹33例であった.経口負荷試験陽性は104例であったが, 症例によっては複数症状を呈したため147症状あり, 即時型反応は131症状, 非即時型反応は16症状認められた.負荷試験により呼吸器症状を誘発された症例は104症例中25例(24%), 咳だけは12例(11.5%), 喘鳴と咳は13例(12.5%)であった.呼吸器症状の頻度は, 卵白特異的IgE抗体値と相関した.呼吸器症状の出現に関しては, 加熱卵白は凍結乾燥卵白に対して, 加熱脱ovomucoid卵白は加熱卵白, 凍結乾燥卵白に対して低アレルゲン化されていた.以上から, 卵アレルギー児の一部に卵白により呼吸器症状が誘発される症例が存在することが示唆された.
  • 藤森 勝也, 鈴木 栄一, 荒川 正昭
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 694-697
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 石川 哮
    原稿種別: 本文
    1998 年 47 巻 7 号 p. 698-704
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 47 巻 7 号 p. 705-
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 47 巻 7 号 p. 706-
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 47 巻 7 号 p. 707-708
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    1998 年 47 巻 7 号 p. 709-712
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    1998 年 47 巻 7 号 p. 713-
    発行日: 1998/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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