アレルギー
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49 巻, 7 号
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  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 49 巻 7 号 p. Cover20-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 49 巻 7 号 p. Cover21-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 49 巻 7 号 p. App6-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 江頭 洋祐
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 553-557
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    近年, アレルギー疾患の治療管理において, 他の慢性疾患と同様に患者のQOL(quality of life)の評価が重要視されつつある.主要なアレルギー疾患である気管支喘息, アレルギー性鼻炎, アトピー性皮膚炎においても, その多くの患者は日常生活における身体的, 心理的および社会的活動が障害され, その全生活に多くの負担を強いられている.気管支喘息の場合を例にとると, 中等症以上の患者の多くは喘鳴, 呼吸困難, 咳, 痰などの気道症状の苦悩に加えて, 日夜の服薬, 通院, 日常生活での行動制限, そのための心理社会経済的負担は, なんらかの形でその生活にマイナスの影響を与えている.従来, 気管支喘息の臨床評価は, まず症状の程度と頻度, 次にピークフローを含めた肺機能, さらにステロイド薬やβ刺激薬の吸入, および内服を中心にした治療薬の使用量などの客観的尺度を中心に行われてきたが, 肝腎の患者自身がそれらの療養に関する全ての負担を, どう受け止めているかの評価は, それ程問題にされていないきらいがあった.近年, 喘息でも, 他の慢性疾患同様に患者の主観的健康感, 充実感, いわゆるQOLの重要性が認識されその正しい評価へのアプローチが, 欧米を中心に盛んに行われるようになりつつある.それらの状況をふまえ, 本稿では筆者の専門領域である気管支喘息患者のQOLの考え方および評価法を中心に概説する.
  • 竹中 洋
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 558-561
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    空中飛散花粉の観測はBlackleyによって枯草熱が花粉によって生じることが明らかにされて医学の研究テーマになった.一般に風媒花はその生殖効率が低いことから多量の雄花が産生されることが知られているが, スギは風媒花であり拡大造林によって時期を集中して植林されたこともあって花粉症発症として問題となってきている.日本では空中飛散花粉数観測の歴史は浅く1950年代までは系統的な観測はなかった.昭和62年にスギ花粉情報が京都で開始され, 花粉観測の応用が臨床の上で提案されたがその歴史は欧米に比べて浅いと言える.医療情報としての花粉情報は, 一旦観測が始まれば持続して行うことが患者のニーズに合うものとされている.しかし学問における新事実には成り難く, 評価されるものではなくむしろ利用されるものである.
  • 高月 清宣, 西村 善博, 前田 均, 横山 光宏
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 562-568
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    卵白アルブミン(ovalbumin:OA)による能動感作モルモットの摘出気管平滑筋を用い, 感作および抗原曝露によるelectrical field stimulation(EFS)およびアミノフィリンに対する弛緩反応の変化を検討した.OA感作モルモット気管平滑筋において抗原曝露後EFSによる弛緩反応は抗原非曝露群と比較し有意に弱まったが, アミノフィリンによる弛緩反応には変化は認められなかった.NG-monomethyl L-arginine(L-NMMA)前処置にて, 感作モルモットにおけるEFSによるOA曝露前の弛緩反応が減弱し, OA曝露前後での有意差がなくなった.感作モルモット気管平滑筋は非感作モルモットと比較し, 収縮性, 弛緩性反応いずれにも有意差は認められなかった.以上よりOA能動感作モルモット気管片においてOA曝露は抑制性非アドレナリン非コリン作動性神経反応による弛緩反応の低下を引き起こし, その原因の一部にはNOが関与していることが示唆された.
  • 永田 真, 山口 道也, 周東 寛, 寺師 義典, 磯野 一雄, 有賀 仁, 一和多 俊男, 金澤 実, 長尾 光修, 山本 恵一郎, 滝沢 ...
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 569-576
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    埼玉県下の医療機関に通院中の成人気管支喘息患者に治療と疾患コントロール状態についてのアンケート調査を行った.調査は1998年9月15日から10月31日の間に行われ, 県下125医療機関から総数2825例の回答が得られた.全般的な状態が"大変悪い"または"悪い"とした回答が52.7%であった.状態が悪くないとした患者についても, その30.2%では労作時の息切れや喘息による夜間覚醒などの症状があるとの回答が得られた.吸入ステロイドは66.2%で用いられていたが, スペイサーの使用頻度はその59.6%にすぎず, また吸入量・回数を遵守しているとの回答は45.8%にすぎなかった.担当医師回答によれば35.7%でシスチニル・ロイコトリエン拮抗薬が用いられ, これは他の抗アレルギー薬使用率の総和(37.3%)と差がなかった.以上の成績は, 過半数の喘息患者でコントロール状態に満足が得られていないこと, また吸入ステロイドの手技・コンプライアンスのより徹底した教育の必要性を示唆するものである.
  • 栗田 富美子
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 577-584
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    乳児アトピー性皮膚炎(以下ADと略す)の発症, および病変拡大と炎症の関係を明らかにするため, 血中NO産物, IL-8, RANTESおよびeotaxinを測定した.血中NO産物値は, 乳児非AD児に比し, 皮膚病変の全身性の拡大とともに上昇傾向を認め, 全身性皮膚症状のある乳児AD患者において有意に高値であった.血中RANTES値および血中eotaxin値は全身性皮膚病変をもつ乳児AD患者において, 上昇傾向が認められた.以上から, アレルギー性炎症がADの全身性皮膚病変形成に重要であることが推測された.また, 血中NO産物はeotaxin値と有意な正の相関が認められた(r=0.615, p<0.001).これらのことから, NO産物が全身性AD形成に係わるアレルギー性炎症において重要な働きを担い, アレルギー性炎症の一つの指標となり得ると考えられた.
  • 米山 宏, 鈴木 まゆみ, 藤井 浩一, 小田島 安平
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 585-592
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    三種混合ワクチン(DPT)接種とBCG接種によるアトピー性疾患発現効果と抑制効果について検討するために, 東京都神津島村在住の0歳から3歳の全小児82名, 小学1年生全生徒31名および中学1年生全生徒30名, 合計143名を対象として調査を行った.0歳から3歳児では, DPT接種群におけるアトピー性疾患(22/39人, 56.4%), 気管支喘息(10/39人, 25.6%)の各頻度は非接種群におけるそれぞれの頻度(4/43人, 9.3%, 1/43人, 2.3%)に比して有意に高率であった(p<0.01).またアトピー性皮膚炎の頻度(7/39人, 18.0%)も非接種群(1/43人、2.3%)に比して有意に高率であった(p<0.05).小学1年生では, ツベルクリン反応陽性者にアトピー性疾患を有するものはなかった.しかし, 中学1年生では関連はみられなかった.以上より, DPT接種はアトピー性疾患の発現に促進的に作用する可能性を持ち, BCG接種はアトピー性疾患の発現を抑制するが, その抑制効果はかならずしも持続的なものではない可能性があると考えられる.
  • 吉嶺 文俊, 篠川 真由美, 近 幸吉, 山口 征吾, 鈴木 栄一, 下条 文武
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 593-599
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    1日2回内服型徐放性テオフィリン製剤(TD)を内服中で, 起床時%ピークフロー(PEF)が80%未満である23例の成人気管支喘息患者を対象として, 2週間の観察期間の後, TDから1日1回内服型徐放性テオフィリン製剤ユニフィル^(R)(UP)に変更し, その効果を比較検討した.23例中3例が脱落し, 20例で評価した.TDの平均内服量は475mg/day, UPは470mg/dayであった.TDからUPに変更後, 起床時PEF値は20例中15例で上昇し, 平均でTD内服期308±95L/minからUP内服期335±110L/minと有意に改善した(p<0.05).また, PEF日内変動は22.9±13.4%から17.1±8.0%と有意に低下した(p<0.01).起床時以外のPEF値や, 自覚症状, 1秒量, 1秒率および血中テオフィリン濃度は変化を認めなかった.TDとUPの薬物動態の違いにより, 早期の血中テオフィリン濃度が上昇し, 起床時PEF値が改善したと思われる.
  • 小林 良樹, 永田 真, 山本 英明, 坂本 芳雄
    原稿種別: 本文
    2000 年 49 巻 7 号 p. 600-603
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    トシル酸スプラタストはin vitroでTh2サイトカインの産生を抑制することが示され, アレルギー性疾患の治療に用いられてきた.本薬はまた, 喘息気道における好酸球浸潤に対して抑制的に作用することが示唆されている.この機序と関連して, 本薬が好酸球遊走能に対する直接的効果を有するか否かについて検討した.10μMまでの濃度の本薬は好酸球の無刺激での自然遊走を修飾しなかった.一方, IL-5(100pM)ならびにPAF(1μM)による好酸球遊走は, 1μM以上の濃度の本薬により各々有意に抑制されることが観察された.本薬のアレルギー性炎症に対する抑制作用の一部には, 好酸球遊走能に対する直接的抑制作用が寄与する可能性が考えられる.
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 49 巻 7 号 p. 604-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 49 巻 7 号 p. 604-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 49 巻 7 号 p. 605-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 付録等
    2000 年 49 巻 7 号 p. 606-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 原稿種別: 表紙
    2000 年 49 巻 7 号 p. Cover22-
    発行日: 2000/07/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
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