【目的】喘息発作入院を繰り返す患者の特徴を検討する.【方法】喘息発作入院310入院,206名の後ろ向き調査.【結果】調査期間中に19名(9.2%)が3回以上入院していた.この群では,平均年齢(1回入院群50.0±1.5歳,2回入院群53.0±2.6歳,3回以上入院群56.6±2.0歳 : p=0.02),女性の比率(1回 55.2%,2回 61.5%,3回以上 78.9% : p=0.04)が高く,喘息発作による救急・予約外受診回数(1回 0.5±0.1回/6カ月,2回 1.3±0.3回/6カ月,3回以上 2.7±0.2回/6カ月 : p<0.01),全身ステロイド使用率(1回 23.6%,2回 50.0%,3回以上 59.8% : p<0.01),睡眠薬常用率(1回 11.8%,2回 30.8%,3回以上 47.4% : p<0.01)が多かった.【結語】喘息発作入院を繰り返す患者では,救急・予約外受診回数,全身ステロイド投与率,睡眠薬常用率が多かった.
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