近年, インターネット上のバーチャルシティや3次元ゲーム, 都市計画シミュレーションにおいて仮想都市の需要が高まっている. 著者らは, 実際の都市の特徴を持った, 自律的に変化する仮想都市を自動生成するシステムを構築中である. 本論文では, より現実に近い特徴を持たせた都市を生成するために, 都市内の区画の利用変化をセルオートマトン法を用いてシミュレーションを行なう方法を提案する. 本手法を現実の道路網に適用して, シミュレーションの様子を確認するとともに, 実際の都市の区画利用変化と比較した結果を示す. また,本手法を現在構築している仮想都市自動生成システムに組み込んで都市景観を生成することにより, シミュレーション結果の現実性の向上を図る.
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