芸術科学会論文誌
Online ISSN : 1347-2267
ISSN-L : 1347-2267
14 巻, 6 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
映像表現・芸術科学フォーラム 2015 発表論文特集
  • 迎山 和司, 小林 真幸
    原稿種別: 研究論文
    2015 年 14 巻 6 号 p. 248-256
    発行日: 2015/12/15
    公開日: 2023/04/19
    ジャーナル フリー
    電子付録
    プロジェクションマッピング(PJM)とはプロジェクタで投影された映像を実際の物体の形に沿って貼り付ける手法のことを指す. 本研究は懐中電灯型スポットライトを用いてインタラクティブなPJMを文化財に適用することにより,鑑賞者の能動的な鑑賞を誘発させる文化財の新しい展示方法を提案する.具体的には北海道の国宝「中空土偶」に対して当時の様子の再現などを盛り込んだ映像を投影し展示を行った.懐中電灯型スポットライトを持った鑑賞者は興味のある部位の映像を変化させることが出来る.これによって鑑賞方法がどのように変化したかを知るために,鑑賞者の反応を分析し本展示方法の評価を行った.本論文ではそこで得られた知見を報告する.
  • 田中 貴拓, 新谷 幹夫, 岩穴口 貴祥, 白石 路雄
    原稿種別: 研究論文
    2015 年 14 巻 6 号 p. 257-263
    発行日: 2015/12/15
    公開日: 2023/04/19
    ジャーナル フリー
    電子付録
    近年,立体パズルの開発が盛んに行われ,ゲーム・携帯アプリの1分野として定着している.数独の立体化も試みが見られるが,成功しているとは言えない.本研究では,従来の立体数独アプリケーションの問題点である操作性と見づらさを改善するため,立体数独を解く上で必要な情報を平面的に表示するインターフェースを提案する.提案手法では解きたいマスをクリックするだけで必要な情報が提示される.これによりプレイヤーは煩雑な3次元操作から解放される.比較実験を行なったところ,解答速度が従来手法に対して有意に速いことが示された.余計な操作を省略し,立体数独の魅力の向上に寄与することができると期待する.
  • 奥屋 武志, 奥屋 大樹, 藪野 健, 坂井 滋和
    原稿種別: 研究論文
    2015 年 14 巻 6 号 p. 264-272
    発行日: 2015/12/15
    公開日: 2023/04/19
    ジャーナル フリー
    人物を被写体とする画像において人物のみを半透明表示しようとしたとき,人物に覆われた背景部分の処理が問題となる.本研究では,人物の背後にあたる背景部分を周辺部分の画像情報を元に半自動的に生成し,光沢を付加する方法によって,半透明化した人物の画像を違和感なく表現する手法を開発した.
一般論文
  • 森 博志, 中平 智也, 外山 史, 東海林 健二
    原稿種別: 研究論文
    2015 年 14 巻 6 号 p. 273-283
    発行日: 2015/12/15
    公開日: 2023/04/19
    ジャーナル フリー
    電子付録
    人らしく見える人物動作アニメーション表現を実現するために,眼球や頭部,胸部を注視対象に向けて回転させる視線動作を既存の動作アニメーションに付与する手法が利用されている.しかしながら,ユーザの意図した視線動作を実現するように制御モデルのパラメータを設定するにはパラメータの理解に加えて試行錯誤による調整が必要となる.そこで本稿では,ユーザの主観的な評価に基づいて視線動作の挙動を決定するパラメータを最適化する手法を提案する.視線制御モデルを基に,視線動作を複数のパラメータで表現し,対話型GAを用いて鑑賞者が自然であると感じる視線動作アニメーションを実現するパラメータを獲得する.実験では提案手法に基づいて静的な注視対象に対する視線動作アニメーションを制作し,その有効性について検証を行った.
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