本論文は、AI特に最近の技術であるGAN（Generative adversarial network）と心理実験を組み合わせることによって、アートの分析の問題にアプローチする新しい方法論を提案することを目的としている。さらにその方法論を用いて、東洋/西洋の具象/抽象アートに対する印象の相違点・類似点および筆者の一人である土佐尚子が制作したアートの位置付けを明らかにするという課題に取り組んだ。具体的には、画像セットとして、花の写真セット（A）、西洋印象画の画像セット（B1）、西洋抽象画の画像セット（B2）、中国の具象画の画像セット（B3）、土佐が制作したアート画像セット（B4）、を用意した。GANを使用してAからBのそれぞれへの変換を行い、作家やアートジャンルが匿名化された4つの画像セットが得られた。得られた4つの画像セットを使用して、23人の学生からなる被験者に質問票に記入してもらう心理実験を行った。得られたアンケートを分析したところ、以下のことがわかった。西洋・東洋を問わず抽象絵画と具象絵画は異なると判断された。西洋と東洋の具象絵画は類似していると判断された。土佐のアート画像は、西洋の抽象絵画と類似していると判断された。これらの結果は、AIを分析ツールとして使用して、特定のアーティスト・アート作品・アートジャンルに対して被験者が持つ事前知識によって引き起こされるバイアスなしに、アートスタイルの違いの評価が行えることを示している。

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Researchers assume that the bodies of several Tara statues may have been molded from the same template. Therefore, researchers are eager to study the shape similarities between the Tara statues. Motivated by the archaeologist's requirements, this study presents an efficient approach to evaluate shape similarities between point clouds of two different Tara statues right-arm models. The evaluation approach consists of two main stages. The first is the reconstruction of individual body parts without decoration using a B-spline surface approximation technique. In previous reconstruction process, the surrounding surface selection parameter was manually specified. If the manually applied parameter is inadequate, it reduces the accuracy of the surface approximation and hole-filling, resulting in reduced accuracy of the evaluation result. Therefore, in this study, the surrounding surface selection parameter is automatically determined based on the Golden-section-search algorithm. The second stage evaluates the shape similarities between two different point clouds. The evaluation method considers a simple point-to-surface distance metric method with overlapping-surface detection and when compared with generic point-to-point distance metric method, the evaluation results proved that the proposed methodology was reliable and effective for this application. The approximation accuracy affects the evaluation result when the reconstruction method fills the gap by adding new points through the approximated surface. Therefore, in this study, the shape similarities were investigated between the two arm models with holes, immediately after separating the decoration parts.

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CGにおけるオブジェクトの変形は，物質の多様な性質を表現するうえで，欠かすことのできない要素である．近年，映像作品の高精細化から，変形にもより高精細なものが求められるようになった．一般的な変形シミュレーション手法として，メッシュを用いた手法が挙げられるが，計算時間が多くかかることから，リアルタイム性を重視する場合，衝撃が加わった際にオブジェクト表面が波打つ様子などの細やかな変形表現は描画されない．一方，リアルタイム性を重視した変形シミュレーション手法として，変位マッピングを用いたアプローチが知られているが，この手法は二次元平面上に適用することを想定しているため，テクスチャ空間と実空間との間に非線形な関係が存在するオブジェクト表面に適用すると，ヤコビ行列を用いた座標変換による歪みを変形に生じさせてしまう．そこで，本論文では，射影によりテクスチャに格納した実空間座標を用いて計算することで，テクスチャ空間と実空間との間の歪みを解消した，変位マッピングによるヤコビアンフリーな変形シミュレーションを，種数0の任意オブジェクト表面において実現する手法を提案する.

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本研究の目的は，放送局がいかに自らの「ヒト・モノ・カネ・情報」を使って「生き残り」をはかろうとしているのかを検証することである．著者はテレビ東京に入社して36年間，常に番組制作の場に携わってきた．その中で培った暗黙知や専門的な知識を詳細なデータ分析で裏づけしてゆくことで，テレビ東京が自らの「弱点」や「マイナス面」をプラスに転換していった戦略の実情を明らかにしてゆく．今回，弱点やマイナス面に着目したのには理由がある．「弱者」がマイナス面を打開しようとする方策の中にこそ，新しい「発想」が存在すると考えるからである．本論は放送業界の配信ビジネスへのパラダイムシフトが激化する今の時代にふさわしい内容であり，放送局が番組コンテンツをどうビジネスとして運用してゆくべきかというテーマを暗黙知とデータ分析，いわゆる芸術と科学という2つの領域から照射した考察はこれまでにないため，学会内で共有するべき有用な研究と考える．最終的には放送局におけるよりよい作品コンテンツ運用についての提言をおこなうことでその弊害や問題点を浮き彫りとし，放送局の未来の姿を予見したい．

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We investigate the impressions of two walking styles (good and poor posture). An optical motion capture system is used to measure the two walking styles, which are performed by a walking instructor. Furthermore, a subjective evaluation experiment is conducted to examine the impressions of the two walking styles. The results suggest that the impression of leg motions, in addition to the impression of the trunk posture, may influence the impressions of walking motion. Walking with good posture, in which a person keeps the trunk upright and clearly flexes and extends the knee and ankle joints, gives the impressions of "beautiful", "elegant", "attractive", and "healthy".

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