【目的】Instrumented Timed up & go Test ; iTUGの転倒予測運動機能評価に対する基準関連妥当性を明らかにするため,モーションセンサを使用しiTUGを測定,5相に区分し算出された変数とBerg Balance Scale ; BBS点数の関係性を分析し検証した。
【対象】宮城県在住の通所リハビリテーションを利用している高齢者25名を対象に計測を実施。
【方法】第3腰椎レベルに9軸モーションセンサを設置しiTUGを測定した。その後,各相毎に区分し時間変数の算出,加速度変数としてRoot Mean Spuare ; RMSで算出し各変数値とBBS点数との関係性を分析した。統計解析にはSPSS StatisticsVersion25を使用し,有意水準は5%とした。
【結果】BBSとの相関関係について加速度変数は相関が認められなかったが,時間変数は負の相関を認めた。重回帰分析では,iTUG各相の時間変数はBBS点数値に影響する因子として選択された。
【結語】iTUG各相時間変数はBBS点数と関係性を認め,転倒予測運動機能評価における基準関連妥当性があることが明らかになった。
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