インド,ランキに居住する150名のオラオン族男子学生の指紋,掌紋,中•基指節紋のデータを集め,CUMMINS and MIDLO(1961)の方法によって分析した.その結果,以下の結論を得た.
1.指紋については,whorls:100ps_??_60:40であり,ドラヴィダ語族一般に見られる結果と同じであった.
2.掌紋については,main line DおよびAは,通常の左右差がみられ,左手に比べて右手に, ridgesの横断配列がみられる.
3.指節紋については,基指節よりも中指節において,複合型の頻度が高かった.
4.hookは,基指節が中指節の約3倍, angleは,中指節が基指節の約10倍頻度が高かった.
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