Acta Arachnologica
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27 巻 , Specialnumber 号
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  • 八木沼 健夫
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 1-21
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    This is a continuation of my previous paper. (1936) on the cave spiders of the Akiyoshi limestone area. Total 57 species are now recorded from the caves of this area, and 32 of them have been found by later investigations. Of these, two are new to science, a Coelotes and a subspecies of Nesticus akiyoshiensis. Only six species, or 10.7% of the known spiders, seem to be peculiar to Akiyoshi caves. They are: Leptoneta akiyoshiensis, Leptoneta kuramotoi, Leptoneta uenoi, Nesticus akiyoshiensis (with subsp. ofuku), Cybaeus kuramotoi and C. okafujii. Most of the nineteen species that are regarded as troglophilous and scotophilous forms are common to caves in other areas.
    It is interesting that in spiders, the degree of adaptation to old caves in the Akiyoshi limestones is roughly comparable with that to new caves in the Fuji lavas. In both the areas, troglobiontic species are relatively few in number and the endemicity to individual caves is low. This cannot be attributed to a mere coincidence. The former suggests that the degree of adaptation is not dependent solely on the history of caves. The latter seems to indicate that the isolation between caves is not complete in the areas under consideration.
    In one of my previous papers, I stated that no differentitaion of cave spiders may have occurred within the Akiyoshi limestone area. However, later investigations show that at least in Nesticus akiyoshiensis, decided morphological difference can be recognized between the populations of the eastern plateau and those of the western one, which are separated from each other by the valley of the River Koto. In this paper, therefore, I divided the species into two subspecies. A similar phenomenon has already been known in the trechid beetle, Trechiama pluto.
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  • 大井 良次
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 23-26
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    この属は未だ日本では見られない. 1970年4月, 大熊嬢から同定を依頼され, 当時, 新種として同氏に返書したものである. Erigonidae に属する. 体長 2.60mm (♀), 1.70mm (♂), 頭胸部長1.00mm (♀), 0.80mm (♂), 頭胸部幅 0.75mm (♀), 0.65mm (♂). ♂の頭部の構造と Balb とに特徴があり, ♀は Epigyne に特徴がある (Text figs. 1-5参照).
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  • 大熊 千代子
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 27-32
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    本報では Tetragnatha 属の一新種を記載した. 本種は, 体の大きさ, 色彩, 特異な眼の排列など, T. ceylonica CAMBRIDGE に酷似しているが, 雄の上顎 (特に前牙堤上の巨大歯) や, 触肢 (特に小杯葉) の形態から明らかに区別できる. 即ち, T. ceylonica の雄の上顎の前牙堤上の巨大歯は, 次第に細まって, 先端がとがっている (Fig. 1の10) のに対し, 本種では, 棍棒状にまるまり, その先が, 急に細くとがっている (Fig. 1の1及2). これは, 今までに知られているアシナガグモ類の中でも, 特異な形状である. また触肢の小杯葉の先端部は鈍頭で終り (Fig. 1の5), T. ceylonica にみられるように, 口ばし状に (Fig. 1の11) とがっていない.
    分布については T. ceylonica が東南アジア一帯に広く分布しているのに対して, 本種は, 現在のところ, 沖縄 (国頭村•奥), 奄美大島 (住用村•西仲間, 瀬戸内町•八津野) からだけ採集されており, これら二種の琉球列島内における分布は, Fig. 2 に示したように重なっていない.
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  • 西川 喜朗
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 33-44
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Three new species, Coelotes interunus, C. yodoensis and C. michikoae are described from Minoo, Osaka, central Japan.
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  • 中平 清
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 45-49
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    (1) その体背にある条斑が, スジブトハシリグモに似たハシリグモがいる. 現在分類学上の所属不明の個体である.
    (2) このクモの卵嚢から生れた子グモを飼育すると, 幼体初期の段階で, その色彩及び条斑は2つの型に分れた. 1つは母グモと同じであり, 他はイオウイロハシリグモと同じであった.
    (3) これらの外部生殖器の形は, イオウイロハシリグモのそれと大変似ており, 私には区別することができなかった. そこで, スジブト型, イオウイロ型と仮称しておく.
    (4) この2つの型は, イオウイロハシリグモの色彩変異であり, イオウイロハシリグモは, 色彩多型種であると考えた. しかし, 分類学上における検討は, 八木沼健夫博士にお願いすることにした.
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  • 田中 穂積
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 51-59
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    In this paper are given the descriptions of two new species of the genus Pardosa C. KOCH found in Japan. These species resemble each other morphologically and ecologically, inhabiting riversides and seashores.
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  • Hirotsugu ONO
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 61-84
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Five species of the spider genus Tmarus SIMON, 1875 are confirmed from Japan and Taiwan. Two of them, T. rimosus PAIK, 1973 and T. hanrasanensis PAIK, 1973, are new to the Japanese fauna. Two new species, T. yaginumai from Japan and T. taiwanus from Taiwan, are described. A Palaearctic species, T. piger (WALCKENAER, 1802), is compared with European specimens.
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  • 青木 淳一
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 85-93
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    奄美諸島の加計呂麻島で鈴木博氏によって採集されたササラダニ類の中に, いくつかの興味ある種が見い出された. その中の2種は新種で, ススキチョウチンダニ (新称) Sphaerochthonius suzukii sp. n., ヤギヌマヒラセナダニ (新種) Plateremaeus yaginumai sp. n. と命名され, 前者の属するチョウチンダニ科 (新称) Sphaerochthoniidae はわが国から始めて記録されるものである. チビイレコダニ (新称) Microtritia tropica MÄRKEL は南米ペルーおよびイースター島に生息する種で, 今回日本で発見されたてとは一驚に値する. また, タイ国から記載されたクチバシダニ (新称) Oxyamerus spathulatus AOKI も得られた. クチバシダニ科 (新称) Oxyameridae も本邦新記録である.
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  • 鈴木 恵一
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 95-107
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    隠気門類の幼若期にあるダニと成体とでは別種を思われるほど形態的差異が著しく, 高等なものほど形態上の変化が激しいという傾向がある. これに対し, 下等隠気門類では, 本研究のキョジンダニの如く差異のあまり目立たないものも見られる. キョジンダニは, AOKI (1960) が Apolohmannia として記載したものであるが, その後 AOKI and FUJIKAWA (1969) により Perlohmannia に移された経緯を持つ. 本属のダニは5種, 1型 (地理的差異?) が知られており, 幼若期の詳細な形態的研究GRANDJEAN (1958, 1961) が, P. coiffaiti, P. dissimilis について行ったものがある.
    本研究第1報では, キョジンダニの幼生とこれら2種のそれとの比較形態学的研究を行った. その結果, 本性が既知の2種の幼生と著しい差異のあることがわかった. つまり, 本種には (1) 後体部背面の節片化した板状構造 PY のないこと, (2) pseudoanal setae のないこと, (3) 後体部毛 h1 が鉤状をしておらず, 単子葉類の葉に似た形態をしていること, (4) 触肢毛式, 先脚毛式が異なること, (5) 第2歩脚, 第3歩脚の附節には舳毛 (p) がない. などであり, 成体での差異の少ないことにくらべ, 幼幼生期では種々の点で異なっている.
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  • 今村 泰二
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 109-113
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 地下水生ミズダニ類の次の2新種について記載した.
    2. Axonopsis (Brachypodopsis) kasamensis n. sp. は茨城県笠間の涸沼川の砂間隙水中から雌1個体が採れたもので, 体長410μである.
    3. Lethaxona morimotoi n. sp. は兵庫県朝来郡和田山町の井戸から雌1個体が森本義信氏によって採集されたもので, 体長268μである. 雄が採れていないため, 亜属名の決定はできない.
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  • 篠原 圭三郎
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 115-119
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    In this paper, the author deals with the review on the east asiatic millipede belonging to Riukiaria-Rhysolus-Rhysodesmus group. Several authorshave already commented that was next to impossible to make exact distinctions between Rhysodesmus and Riukiaria. The author discussed the generic status of Riukiaria in this paper. Then, all of east asiatic millipeds of this group, so called “Rhysodesmus”, are not classified to real Rhysodesmus, but most of them are belonging to the category of genus Riukiaria.
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  • 鈴木 正将, 冨島 啓次, 矢野 静子, 鶴崎 展巨
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 121-138
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 日本に産する下記遺跡的ザトウムシの隔離分布について考察した: Sabacon (ブラシザトウムシ属) (Troguloidea, Ischyropsalididae); Dendrolasma parvula (カブトザトウムシ) (Troguloidea, Trogulidae); Crosbycus dasycnemus (ケアシザトウムシ) (Troguloidea, Nemastomatidae); Caddo agilis (マメザトウムシ), C. pepperella (ヒメマメザトウムシ) (Caddinae), Acropsopilio boopis (アワマメザトウムシ) (Acropsopiloininae) (Caddoidea, Caddidae); Triaenonychidae (ミツヅメザトウムシ科) (Travunoidea).
    2. Sabacon は北半球に制限され, ヨーロッパ西部, ネパールヒマラヤ, 東アジア, 北アメリカ西部及び東部に不連続的に分布, 日本が分布の中心となっている. 西部北アメリカの Sabacon は日本に強い類縁をもっが, 東部北アメリカのそれはむしろヨーロッパに類縁を示す.
    3. Dendrolasma は日本と西部北アメリカだけに分布する. 日本の D. parvula は, アメリカのD. mirabilis 及びその近縁種にきわめてよく似ている. 本属及び Sabacon 属の分布は, かつて, おそらく第3紀および洪積世に, ベーリング陸橋を通じて日本を含む東アジアと北アメリカ西部間に動物相の交流があったことを示唆する.
    4. Crosbycus dasycnemus は世界でも日本と北アメリカ東北部だけにしか発見されない. 本種は,おそらく白亜紀終りか第3紀初期に発達していた, 日本 (東アジア) からアラスカを経て北アメリカ東部にまで及んでいた連続分布のなごりとみなされる.
    5. Caddinae は北半球に限られ, バルト海コハクからの1化石種のほか, わずかに Caddo agilis,C. pepperella の2種が, 日本と北アメリカ東部に知られるにすぎない. 姉妹亜科 Acropsopilioninae は,Acropsopilio 属を除き, 典型的な南半球分布を示す. Acropsopilio は南•北両半球に分布 (日本, 北アメリカ東部, メキシコ, 南アメリカ南部, ニュージーランド), しかも, その1種 A. boopis は日本と北アメリカ東部に共通している. 日本と北アメリカ東部に共通な Caddidae の3種は, 過去におけるユーラシア-東部北アメリカにわたる連続分布のなごりと思われる. さらに Acropsopilio boopis の日本及び北アメリカにおける存在は, 南半球の Acropsopilioninae の北半球起原を暗示する.
    6. Triaenonychidae は南半球温帯に優先的に分布, 一部が東アジア及び西部北アメリカに出現する.その分布型は Caddidae によく似ており, その起原においても Caddidae との類似性が期待される. 東アジアと西部北アメリカの本科は瓦いに強い類縁を示し, この場合にもベーリング海峡を通じての両地域間の動物相の交流が示唆される.
    7. Caddidae における分類学的問題を論議し, かつ最近日本の動物相に加えられた Caddo pepperella,Acropsopilio boopis の簡単な記載を, Caddo agilis の変異などとともにしるした. なお Caddo 属2種の生態的隔離についても述べた.
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  • 植村 利夫
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 139-144
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    The author once made a report on the segmental structure of abdomen in Arachnura sp. _??_.Much attention has since then been paid to the abdominal structures of various spiders. The observation has revealed the following facts.
    1. The spiders which still retain comparatively distinct traces of segmental structures after becoming adults are Oxytate and Misumenops.
    2. Even in other spiders, the same structures can be seen in the early stage of post embryonic development.
    The following is the report on these findings.
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  • 引地 勘治
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 145-156
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. A comparative anatomy of some internal organs in nine spicies of Trionycha is reported on the basis of female adult specimens collected in Tottori Prefecture. 2. The ratio of the length of book-lung to body length is nearly constant throughout the nine species. 3. The tracheal system was observed to differ in structure from one another in seven of the species studied. 4. With respect to the seven species in which the diverticula of thoracenteron were studied, the lateral diverticula are disposed in accordance with the legs. 5. There are three spermathecae in Tetragnatha praedonia L. KOCH, while two exist in the other eight species. 6. The pyriform glands are sausage-shaped in Uroctea compactilis L. KOCH, but they are typically pyriform to elliptical in the other eight species. 7. The aciniform glands were recognized to be absent in Meta yunohamensis BÖS. et STR., Leucauge magnifica YAGINUMA and Tetragnatha praedonia L. KOCH. These glands of Agelena limbata THORELL are modified-cucumber-shaped, whilst those of the remaining four species are typically like a cluster of grapes. 8. The tubular glands considerably differ in shape from one another in six of the species studied.
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  • 五十嵐 広明, 近藤 昭夫
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 157-166
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 低張液処理押しつぶし法を真正蜘蛛類の11科17属18種に試みた結果, ほとんどの種で鮮明な染色 体像を得ることが出来, この方法は特に精原細胞分裂中期および還元分裂のさまざまな時期の染色体像 にすぐれていた.
    2. 低張液処理押しつぶし法により, オオヒメグモ Theridion tepidariorum 雄の22本の染色体がす べて小さい腕をもった端部動原体染色体であることがわかり, 2本のX染色体の一方と考えられる短い染色休が確認出来た.
    3. IMAI and KUBOTA の方法および酢酸解離空気乾燥法を原法に改良を加えて使用し, そのうち特に酢酸解離空気乾燥法は精原細胞分裂中期の染色体像にすぐれていた.
    4. IMAI and KUBOTA の方法および酢酸解離空気乾燥法に改良を加えた方法によるスライドに, SUMNER の BSG 法を用いた結果, オオヒメグモ, ササグモ Oxyopes sertalus の染色体の動原体付近が濃染し, この部分に構成的異質染色質が存在することがわかった.
    5. ササグモでは鮮明なC-バンドが得られたが, 1本のX染色体を含む21本のすべての染色体の動原体付近のみが濃染し, この部分のみに構成的異質染色質が存在することが示唆された.
    6. C-バンド法により性染色体を識別しようとする試みは成功しなかったが, オオヒメグモの染色体の一部には, 動原体付近以外の染色体末端が濃染するものがあるようであり, C-バンド法は真正蜘蛛類の核型の進化を考える上で, ある程度有効な方法であることが示唆された.
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  • 松本 誠治
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 167-172
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    クモの体細胞染色体の観察のために, 標本作成法として乾燥法 (Flame-dry 法) の適用を, また材料としてクモ卵の使用を試みた. その結果, 染色体数の計数および染色体の大きさの観察について, よい結果が得られた. この方法は生殖巣を得ることが困難な種では, 有用であると考えられる. 使用したクモの染色体数は次の通りであった. ハツリグモ (Acusilas coccineus): 2n=24および26, イヅツグモ (Anyphaena pugil): 2n=26 および28, デーニッツハエトリ(Hasarius doenitzi): 2n=28および30, ウヅキコモリグモ (Pardosa T-insignita): 2n=28および30.
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  • 野田 和之
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 173-183
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    External genital organs and genital suckers of Tyrophagus dimidiatus were studied by using the scanning electron microscope.
    The female has two genital openings, one is the gonopore and the other is the copulatory orifice. The copulatory opening is situated behind the anus, which measured about 5μ in diameter. Near the opening there are several short spines measuring about 0.5μ in length. The male has a penis. It is S-shaped, and is measured about 25μ in length. The tip of the penis measures about 1μ in diameter and the elliptical base has diameters of about 5×10μ.
    Both sexes have two pairs of genital suckers, which are found near the external genital organ. They are not used for copulation, when the internal pressure of the body fluid is raised, in males, the tips of these organs may be extended on both sides of the genital organ.
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  • 牧岡 俊樹
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 185-197
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Six stages of breeding for the embryos and larvae in Garypus japonicus were described in order. The breeding phenomenon was studied anatomically and histologically from the viewpoint of a nutritive connection between the mother and the embryos or larvae. The nutritive connection seemed to consist of three processes, viz. the secretion of the nutritive fluid from the ovarian epithelial cells into the ovarian lumen, the transportation of the fluid from the lumen into the brood sac, and the ingestion of the fluid by the embryos and larvae in the brood sac. Although these three processes progressed in different sites and by different manners, some functional and periodical correspondences were found both between the secretory and the transportating processes and between the transportating and the ingesting processes. Hence, the transportating process was regarded as connecting functionally and periodically the other two processes and effectuating the nutritive connection in G. japonicus. Based mainly on these orrespondences, the six stages of breeding were able to be established.
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  • 吉倉 真, 城田 五郎, 近藤 照義
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 199-208
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 産卵後一両日中にウヅキコモリグモの持っている卵嚢を取り除いたら, 3週間ほどで再び産卵した. 初回の産卵数は平均約50個, 次回のそれは約33個であった.
    2. 卵嚢保持個体における肥大卵母細胞の大きさは, 産卵後約4週間で直径約184μに達したものもあったが, 排卵したものはなかった. 産卵後一両日中に卵嚢を除去したものでは, 産卵後約4週間で肥大卵母細胞は直径約476μに達したものがあり, 直径450μ以上のものは排卵されていた.
    3. 卵核胞は卵細胞の成長とともに大きくなる. 直径約40μの卵細胞において直径約33μであるが, 排卵までに直径約67μに達する.
    4. 卵黄核も卵細胞の成長とともにある程度大きくなる. 卵細胞の直径70-90μで, その直径平均約23μであるが, それ以後排卵までその大きさにとどまる.
    5. 卵黄粒は卵細胞の直径約150μ以上で形成され, 卵細胞の成長とともに大きさを増す. 排卵時, 最大のものの直径約35μ, 産出卵において最大のものの直径約56μであった.
    6. 卵巣には初回産卵後, なお平均150個ほどの卵緒を有する卵細胞が残されている. 卵嚢が除去されると, それらのうちあるものが急速に成長し成熟する.
    7. 退化卵細胞は産卵直後には十数個あるも, 次第に吸収され, 3-4週間後にはほとんどなくなる.
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  • 井伊 伸夫
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 209-212
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    It is frequently observed that Silerella vittata (KARSCH) plunders ants of the eggs, larvae and other things which are carried, and on this behaviour a short report was already given by Jo (1964). But this habit does not seem to be limited to S. vittata, for several salticid spiders (Menemerus confusus, Plexippus setipes, Evarcha albaria) were observed to show the same behaviour, though less frequently. In this report these observations, except for the case of S. vittata, are described in detail.
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  • 本庄 四郎
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 213-219
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    The social behavior of D. foliicola, a common spider in Japan, was investigated. D. foliicola was observed not only on plant leaves, but also in the artificial environments such as window frames and roadside guardrails.
    The spiders inhabited bathroom window frames weakly clumped. Similarly, female spiders were nearly clumped in the population on guardrails.
    It suggests that a strong gregariousness occurs among the female individuals. However, the males showed uniform distribution. The distances among individuals are quite close to about 1 or 2mm. The web of this species has two components, i.e. (1) an irregular web of hackled band threads for snaring insects and (2) a retreat of thin threads. In conclusion, the abundance of insects trapped by fluorescent light cause each spider population of window frames and of roadside guardrails to make a considerable gregariousness.
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  • 入江 照雄
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 221-227
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    This paper gives ecological studies on cave spiders in Central and Southern Kyushu. The author surveyed the natural environment, spider fauna and seasonal fluctuation of Cicurina sp. in Katano-do Cave (Shibushi-cho, Kagoshima Pref.). As for the diural changes in summer (July 12-13, 1975), the daily temperature fluctuation was constantly 22±0.50°C at 60m inside the cave, and the humidity was constantly about 95% (cf. Fig. 1). Theridion tepidariorum, Theridion ferrumequinum, Coelotes sp., Falciletoneta sp. and Cicurina sp. inhabit in Katano-do Cave. Among them Cicurina sp. is the dominant species in Katano-do Cave and the density of 3 individuals per 0.06 m2 was shown.
    As for the seasonal flucutuations, females and larvae emerge throughout the year. Subadult males emerge from June to September. Adult males emerge from August to December.
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  • 浜村 徹三
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 229-238
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    東日本の水田に多く生息するキバラコモリグモの生態に関する室内実験を行った.
    1) 25°C, 約10時間照明下で, キイロショウジョウバエを主な餌として飼育したキバラコモリグモの夏世代の幼体は, 卵のう脱出から成熟までに5~7回脱皮し, 平均約63日を要した. 一方, 10月に野外で採集した卵のうから出た越冬世代の幼体は, 同一条件下において8回脱皮し, 成熟までに平均160日を要した.
    2) 越冬世代の幼体の背甲幅を測定した結果, 一部の令で背甲幅の重複が認められ, 背甲幅による令の決定は不可能であった.
    3) 幼体期の捕食量には波があり, 各令とも脱皮後2~4日目に捕食量が多くなった. 各令の総捕食量は令が進むにつれて多くなった. 夏世代の幼体の総捕食量は平均約110個体であった.
    4) 雌の成体期の捕食量は脱皮後, 交接後, 子グモが分散後に多くなった. 体の大きい越冬世代のクモは, 小さい夏世代のクモより捕食量は多いと考えられる.
    5) 亜成体および雌成体に, ツマグロヨコバイとヒメトビウンカを与えた場合の捕食量も明らかにした.
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  • 松井 均
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 239-245
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Experiments were carried out to determine the predatory ability of spiders for 1st and 2nd instar larvae of the pine moth, Dendrolimus spectabilis BUTLER. HOLLING's (1959) ‘disc equation’ and WATT's (1959) equation were used in order to estimate abilities of spiders. The predatory ability of larger spiders, except the grass spider males, for 1st instar larvae was superior to that of smaller ones. Generally, spider males seem to be inferior to females and old nymphs as predators.
    The number of the 2nd instar larvae preyed upon by one spider decreased to about half of that in the case of the 1st instar larvae. It is concluded that the prey size is an important factor for the predation process.
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  • 小林 四郎
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 247-251
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1971~1973年, 宮城県鹿島台町の休閑田と畦畔で, 冬季クモ類個体群の変動を調査し, 次の結果を得た.
    1. クモ類の大部分は畦畔で越冬し, その密度は12~3月の真冬に著るしく低下する.
    2. この密度低下は11•12月には密度独立的に, 12~3月には密度逆依存的に起るが, 3~4月には密度と明瞭な関係を示さない.
    3. イネワラ堆積は真冬のクモ類生存率を高めるが, ウンカ•ヨコバイ類の生存には有利とならない.
    4. 春季農作業による畦畔の改変によって越冬後のクモ類個体群は大きな影響を受ける.
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  • 山野 忠清
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 253-260
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Population density of spiders investigated in a paddy field in Kyoto City from May to November in 1975. Micryphantidae and Lycosidae were dominant in the paddy field and levee. Spider population in the paddy field showed 2 peaks in mid August and in mid October; particularly, it amounted to 200 individuals per m2 in mid October. On the levee, it showed a sawteeth-like curve with 3 peaks, amounting to 140 individuals per m2 in mid July and in mid October. Similarity of spider fauna between the paddy field and the in cultural period of rice crop was about 60%.
    In the consequence of examination on the larval percentage of dominant species, it seemed that the spiders passed the winter in the form of adult in Micryphantidae (=Erigonidae) and in the form of larva in Lycosidae.
    Oedothorax insecticeps has two generations in a year (TANAKA, 1973); a large number of the adult occur in early July and in early November.
    In the stage of adult and of subadult, female population appeared abundantly from June to July and from October to November.
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  • 吉田 真
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 261-282
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Several authors pointed out that different spider species select different scaffolds. For example, ENDERS (1974) stated that two species of the genus Argiope coexist by selecting different scaffolds.
    But the kind and the quantity of preys caught by each spider species have not been investigated at the place where several species coexist.
    So the author analyzed the ecological distribution of each species in relation to prey distribution and the condition of scaffolds; then he investigated the quantity of preys caught by each species at various sites selected by spiders, and analyzed the conditions of coexistence of several species.
    Four spider species investigated inhabit sympatrically at stream side. Meta kompirensis and Tetragnatha spp. (T. praedonia and T. japonica) weave only at the space above the stream, but Leucauge agnifica weaves both at the space above the stream and among plants on the bank. Meta makes the largest web and Leucauge makes the smallest one, so Meta weaves mainly at the place with lower coverage and Leucauge with higher coverage, but Tetragnatha weaves both at places of lower and higher coverage.
    Prey insects are caught mainly by the webs above the stream, especially at the place where Meta and Tetragnatha weave frequently. It seems that Tetragnatha concentrates on such a place because of prey abundance, for this species abandons unproductive webs and weaves at another place. The concentration of Meta is not due to prey abundance, but due to the good condition for weaving. Leucauge can not weave at such a place because it's small web can not be made there owing to poor scaffolds.
    The interferences among spiders change the web distribution of each species also. Inter ferences shorten the web-keeping time of each species, especially of subordinate species (Leucauge and Tetragnatha) and subordinate individuals (smaller individuals). But many insects are caught at places where interferences occur frequently, so the number of insects caught by spiders is larger there than at the place where interferences occur rarely. Therefore subordinate species (or individuals) can coexist with dominant species (or individuals) if the latter does not keep the resource exclusively at the place where prey insects are abundant.
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  • 本田 重義
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 283-297
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    The weaving spiders live by making their webs according to their own weaving mode. The weaving mode consists of web form, web size, web angle, web height, web thread character, etc., and it is generally similar within a species, a genus or a family. The basic weaving modes are as follow: vertical (both single layer and multi-layer), horizontal (both small and large), cubic (both true cubic and line), sheet (inverted dish, with or without cradle; saucer, with or without cradle), and fixed (flat and curved surface) (See table 1). But the basic mode may be modified by situations such as growth and developmental stage, or slight individual variations, etc..
    In the classification of the spider's webs only their shapes have been noticed. This paper suggests a modification of this classfication by adding the important factors of the spatial Orientation and the spatial surrounding micro-habitat to which the web is attached.
    Web of any types are attached to some objects (such as tree branches or windowframes); these objects form scaffolding stands which have several possible characters: form, size. mobility, condition of surface, etc.. There are several shape types of scaffolding stand as follows: lengthwise, box with ceiling, widthwise with ceiling, widthwise with underbase, flat surface (See Fig. 1).
    On the other hand, from the viewpoint of weaving condition the surface of the earth has several types of habitat (Table 3). And each habitat consists of various micro-habitats. For example, a forest consists of 4 micro-habitats as follows: open area among trees, peripheral foliage, central foliage, basal area (soil, trunk, lowest branches, and open space) (See Fig. 2). such micro-habitats offer the scaffolding stands for making webs.
    These scaffolding stands, along with the shape and spatial orientation of webs themselves make up the weaving environment of the weaving spiders.
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  • ミントン シェルマン, 大利 昌久
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 299-309
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
  • 片岡 佐太郎
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 311-313
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    The two European spiders, Clubiona diversa and Euophrys frontalis, were recently found in Japan. The description of them based on the Japanese material is given in the present paper.
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  • 大野 正男
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 315-320
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    Yamanashi Prefecture is situated in the middle of Honshu, and is one of the mountainous prefectures in Japan, with Mt. Fuji, South Japan Alps, Mts. Yatsugatake, Mts. Oku-Chichibu, Mt. Daibosatsu, and others. The author, in this paper, gives a short historical review of the studies of Araneae in Yamanashi Prefecture, accompanied with a list of 39 articles, including the local publications, published in Japan untill today.
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  • 新海 栄一
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 321-336
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    In 1969 and 1970 I published the papers entitled “Spiders of Tokyo I and II, ” which contained 355 species belonging to 37 families of spiders from Tokyo (including the Izu islands and the Bonin islands). The present paper deals with brief descriptions of 47 species of spiders which are newly added to the spider-fauna of Tokyo. These records are based on numerous published and unpublished sources, and include some records which are at present in press. Of 47 species listed in the present paper, including the records in the literature, one species (Erigonidium nigriterminorum) is from Mikurajima island, 2 species (Coleosoma blandum, Argiope key-serlingi) are from Aogashima island, and 3 species (Smeringopus pallidus, Cyclosa camelodes, Lycosa matushitai) are from the Bonin islands.
    With these additions, the spiders in Tokyo number 402 species in all.
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  • 下謝名 松栄
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 337-365
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 本稿は琉球弧における石灰洞のクモ相の概要について述べたものである.
    2. 調査した石灰洞から23科36属42種が得られたが, その中で真洞窟種はわずかの3種である.
    3. 琉球弧の石灰洞を表徴する種類は, ウデナガヒナマシラグモ Masirana longipalpis, オキナワマシラグモ Falcileptoneta okinawaensis, カンムリグモ. Speocera laureata とジャバラグモ Tetrablemma shimojanai の4種である.
    4. 真洞窟種の中では, ウデナガヒナマシラグモが最も洞窟環境に適応している.
    5. カンムリグモとジャバラグモは最も広い分布をなす洞窟種である.
    6. 琉球弧の中では, 沖縄島が最も洞窟産クモ相に富んでいる.
    7. 琉球弧における洞窟産のクモ相は, 日本列島の洞窟産のクモ相とは大変異なっている.
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  • 八木沼 健夫
    27 巻 (1976 - 1977) Specialnumber 号 p. 367-406
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    1. 1970年のリストをもとに, その後の追加を加え, 分類体系の一部を修正し, 48科280属914種の改訂リストを掲げた.
    2. 種番号の次の ( ) 内の数字は旧リストの番号すなわち国立科学博物館保管および保管予定の標本の番号を示す.
    3. 亜目名の和名を古蛛•原蛛•新蛛と改めた.
    4. 独立属とされて来た Leptonetidae の Falcileptoneta, Masirana, Sarutana; Cybaeinae の Cybaeus, Dolichocybaeus, Heterocybaeus は別属とするほどの大きい標徴を持たないので, これらを広義の Leptoneta, Cybaeus にまとめ, 従来の属を種グループのレベルとして扱った.
    5. Araneus はいくつかの属に分割されるべきもので, 海外ではすでに改訂されつつあるが, 日本のものは検討未完了につき暫定的に細分属は一部を除いては種グループとして扱った.
    6. Cybaeinae を Argyronetidae から Agelenidae に移し, Desis を Desidae に入れた.
    7. Lycosidae, Theridiidae の中には属について今後検討を要するものが多く残されている.
    8. Salticidae は目下検討進行中で学名分布など正確に掲げることができないので, このリスト編集時点における知見においてまとめた. 今後相当の変更のあることが予想される.
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