Acta Arachnologica

長野県産アシナガグモの1新種

大熊千代子, 千国安之輔

1978 年 28 巻 1 号 p. 1-7
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.1

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In this paper a new species Tetragnatha shinanoensis is described from Japan. The new species is known only from mountainous regions of Minami-azumi-gun, Nagano Pref. Biological observation of this new spider is also presented.

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青森県の洞窟産 Oreoetnides 属の一新種

斎藤博

1978 年 28 巻 1 号 p. 9-12
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.9

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青森県の洞窟 (海蝕洞) より Oreonetides 属 (サラグモ科) の一新種を記載した。本種はヨーロッパに産する O. firmus, O. abnormis, O. glacialis によく類似している。しかし, 特異な舌状の雌の外雌器によりヨーロッパの種から区別できる。

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Hygrolycosa 属 (コモリグモ科) のクモ日本に産す

田中穂積

1978 年 28 巻 1 号 p. 13-18
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.13

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Spiders of the genus Hygrolycosa have hitherto been known to occur sporadically in the world, but not in Japan. Recently, however, a first representative of this genus in Japan was found. Its description is given here as a new species.

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フクロフリソデダニ属の一新種 Neoribates rimosus n. sp. ヒビフクロフリソデダニ (新称) の記載

鈴木恵一

1978 年 28 巻 1 号 p. 19-29
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.19

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日本からケタフリソデダニ科 Parakalummidae に属するフクロフリソデダニ属 Neoribates の, 要員は従来, N. macrosacculatus AOKI と N. aurantiacus (OUDEMANS) の2種が知られていたが, これらとは明らかに異なり (他の今までに記録されている9種とも異なる) 新種とすべき個体が得られたので命名, 記載した。
他種との主要な識別点は, (1) 背板, 翼状突起の体表は多数の短いスリット状の構造がある, (2) 前体部背面の体表に小顆粒状構造がある, (3) 腹板, 肛扉上にも小孔構造 criblate がある, (4) 肛側毛 ad₁, ad₂ は非常に長く, ad₃ は短いが存在する。
また, N. gracilis の命名規約上の問題を検討し, その発表年を1972から1970年に移動した。

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トゲヤドリカニムシの生活史について

佐藤英文

1978 年 28 巻 1 号 p. 31-37
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.31

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樹上生活性カニムシであるトゲヤドリカニムシ Haplochernes boncicus KARSCH の生活場所および生活史について調査し, 以下に示すような結果が得られた。
1) 本種はスギ, ヒノキ, ときにはアカマツなどの乾燥した樹皮下に生息する。他の昆虫などに食害された樹皮よりも清潔で滑らかな樹皮の間隙に多い。老木の方が若木よりも好まれる。
2) 寿命は4年あるいは5年以上と推定され, 第一若虫から第三若虫までは各一年, 成虫は1, 2年あるいはそれ以上生きるものと推測される。
3) 脱皮時期は7～8月である。縦に長く横に短かい楕円形の巣の中で脱皮する。
4) 繁殖期は7～8月である。抱卵雌は営巣せず, 巣にかわるものとして糸を敷きつめた“抱卵床 (brood-bed)” をつくる。抱卵床の大きさは平均して長径6.47mm短径3.98mmであった。雌1個体の産卵数は平均12-13個体であった。

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シマフジヤスデに対する BHC, およびマラソンの効力について

高野光男

1978 年 28 巻 1 号 p. 39-44
発行日: 1978年
公開日: 2007/03/29

DOIhttps://doi.org/10.2476/asjaa.28.39

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1. ヒメヤスデ類のシマフジヤスデにおいては, マラソンに比べ BHC が比較的殺虫効果が大きい。
2. BHC, マラソンの濃度の程度によりシマフジヤスデは前防禦姿勢というひとつの安定した防禦型を示すことがわかり, 今後の効力検定の目安になるではないかと考えられる。

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