Acta Arachnologica
Online ISSN : 1880-7852
Print ISSN : 0001-5202
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29 巻 , 2 号
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  • 田中 穂積
    29 巻 (1980) 2 号 p. 47-55
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    日本のコモリグモの中には原記載のみによる同定が困難なため, 今日まで採集記録のないものや同定に問題のあるものなどがある。
    今回, 東ベルリンのフンボルト大学にある自然科学博物館の MORITZ 博士のご好意により, 日本のコモリグモでタイプ標本とされているもののうち, 次の4種を検討する機会を得た。
    1.Lycosa lacernata KARSCH, 1879
    2. Lycosa ipsa KARSCH, 1879
    3. Pardosa laura KARSCH, 1879
    4. Pardosa astrigera L. KOCH, 1878
    Lycosa lacernata は次の点から, Trochosa ruricola DEGEER と完全に一致する。しかしT.ruricola のタイプ標本は見ることが出来なかったので, 原記載およびその後の論文との比較によった。
    1. 前中眼は前側眼より大きい。2. 後牙提に2歯をもつ。3. 第1脚腿節, 内側面先端に2本の刺をもつ (図1)。4. 触肢〓節の構造および〓節先端に1本の爪をもつ (図2)。したがって, L. lacernataT. ruricola のシノニムになる。Lycosa ipsa については逆に下記の点より, 現在使用されている Tricca japonica SIMON が L. ipsa のシノニムになることがわかった。しかしT. japonica のタイプ標本は今回検することが出来なかったので, 原記載および本種と同定された標本との比較によった。
    1. 前眼列は第2眼列より長い。前中眼の長さは前側眼の長さに等しい。前列眼は後曲 (図3)。2. 第1, 2脚〓節および蹠節腹面に数本の太いが短かい刺をもつ (図5, 6)。3. 雌外部生殖器(図7)。
    現在まで Tricca japonica の名はしばしば使われて来たが, Lycosa ipsa の名はほとんど使用されなかった。しかし年代の先行から, L. ipsa を用いざるをえない。上記の1および2の特徴から, 本種の属は明らかに Tricca の属のものであり, 従って本種の学名は Tricca ipsa (KARSCH) となる。
    Pardosa laura KARSCH はわれわれが今まで同定して来たものに一致する。
    Pardosa astrigeraP. T-insignita については, 同種ではないかという疑問があったが, 今回 P. astrigera のタイプ標本を検討し, その結果両種は明らかに別種であることを確認した。両種の区別点については Atypus (71) で述べた通りである。また日本で P. T-insignita と同定されて来たものは, P. astrigera とすべきものである。
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  • 吉田 哉
    29 巻 (1980) 2 号 p. 57-64
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    日本産のウズグモ属のクモとして8種が一応認められている。最近, USAの OPELL (1979) はウズグモ科の再検討をおこなった。筆者は OPELL の属の扱いを妥当と認め, Uloborus ウズグモ属とされていた8種に対して検討を加えた。特に触肢の構造から明らかな区別が確認できる。geniculatus (OLIVIER) ミナミウズグモはすでに LEHTINEN (1967) により Zosis ミナミウズグモ属 (新称) に転属されているが, さらに6種は別の属に転属すべきである。5種, sinensis SIMON トウキョウウズグモ, varians BÖSENBERG et STRAND ウズグモ, incognitus DÖNITZ et STRAND マエカケウズグモ, yesoensis (SAITO) エゾウズグモ, sybotides BÖSENBERG et STRAND カタハリウズグモは Octonoba トウキョウウズグモ属 (新称) に, 1種, prominens BÖSENBERG et STRAND マツガエウズグモは Philoponella ヒメウズグモ属 (新称) にそれぞれ転属した。Uloborus tokyoensis KISHIDA は Octonoba sinensis (SIMON) のシノニムとした。
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  • 斎藤 博
    29 巻 (1980) 2 号 p. 65-71
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    関東地方北部に産する Tapinocyba 属の2新種 T. silicultrix (ヤマジコナグモ) と T. oiwa (オオイワヤマジコナグモ) を記載した。これらの種はともにヨーロッパに産する種々類似するが, それぞれの♂の palp や♀の epigyne や genitalia の形態により分類される。
    因に, 本属の種については, すでに八木沼 (1963) により秋吉台洞窟群より確認され, わが国にも産することが知られている。
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  • 西川 喜朗
    29 巻 (1980) 2 号 p. 73-81
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    ヒマラヤ地方のクサグモ属 Agelena は, シッキムから2種が知られているのみであったが, 今回, ネパール東部のナムチェバザールの南方で, 切りとおしの上部にタナ網を作っていた Agelena luklaAgelena sherpa を新種として記載した。
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  • 岡山 利次
    29 巻 (1980) 2 号 p. 83-89
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    ササラダニ類の中には, 成虫が若虫時代の脱皮殻を背負っているものがあり, その方法もさまざまなものがある。本報は, そのような種の分類学的研究の第1報であり, 関東, 近畿, 四国, 三宅島, 屋久島の標本から, アミメマントダニ (新種) Heterobelba stellifera sp. n. を記載したなお, 本属で種まで同定されたものは従来日本から報告されていなかった。熱帯産と考えられていた本属の種が日本各地から発見されたことは興味深い。
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