AUDIOLOGY JAPAN
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51 巻 , 6 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 井上 泰宏
    2008 年 51 巻 6 号 p. 617-623
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    ムンプス難聴は, ムンプスウイルスの感染によって生じる急性感音難聴である。一般に, 一側性の高度難聴 (聾) を発症するとされているが, 両側性に生じることもあり, また, 軽度から中等度の難聴症例も存在する。従来, その発症頻度はムンプス20000例に1例とされてきたが, 最近では, より高い発症頻度を示す報告が多い。一方, 旧厚生省研究班の診断基準では, ムンプスの不顕性感染による難聴も, その範疇に含めている。難聴に対しては, 副腎皮質ステロイドなどによる突発性難聴に準じた治療が行われるが, ほとんどの症例で無効である。そのため, 両側の高度難聴症例に対しては, 人工内耳による補聴も行われている。ムンプスの発症はワクチン接種により抑制できるが, MMRワクチンの副作用の問題により, 現在, 我が国の接種率は30%前後となっているため, 今後もムンプスの流行により, ムンプス難聴が一定の割合で発症していくことが予想される。
  • 籾山 淳子, 南場 淳司, 阿部 尚央, 新川 秀一
    2008 年 51 巻 6 号 p. 624-632
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    新生児聴覚スクリーニング (以下スクリーニング) は全国的に実施率が増加傾向にある。今回我々は青森県内産科施設に対し, アンケート調査を行い, スクリーニング状況を調査した。結果, 産科施設の6割が検査機器を保有しており, 県内でも地域差が認められた。さらにH16年, 17年の県内スクリーニング施行症例数の概算と, 同年の県の出生数から求めるスクリーニング実施率は約25%であり, 全国の報告からしても低いという結果であった。機器を持たない施設では経済的, 人手不足の問題から, 今後も導入予定がないという回答であり, 青森県での実施率向上には, 機器保有施設での全例施行, または機器のない施設での出生児を機器保有施設で検査するなどの対策を検討するべきではないかと思われた。今後は検査実施率の向上に向け, 産婦人科, 小児科と更なる協力体制をと考えている。
  • 坂井 有紀, 赤松 裕介, 尾形 エリカ, 坂田 英明, 安達 のどか, 樫尾 明憲, 伊藤 健, 加我 君孝, 山岨 達也
    2008 年 51 巻 6 号 p. 633-640
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    当科で人工内耳埋込術を施行した小児内耳奇形14例の内耳奇形の形態分類, 術前聴力と補聴器装用下聴力レベル, 手術内容, また術後の聴取能力と言語獲得について検討した。内耳奇形の内訳は1例が外側半規管低形成, 4例が両側前庭水管拡大症 (EVA), 2例が common cavity (CC), 7例が incomplete partition (IP) であり, IP7例中2例に両側内耳道狭窄, 1例に両側前庭水管拡大症が認められた。人工内耳術後の顔面神経麻痺, 髄膜炎, 電極脱落例は無かった。両側内耳道狭窄例は2例とも人工内耳装用下の語音聴取能改善が難しく, 言語発達のために術後に視覚言語を併用していた。CCの2症例のうち1例は術後語音聴取能, 言語表出が良好となったが, 1例は言語獲得不良であった。IP, 外側半規管低形成, 両側前庭水管拡大症例は, 全例術後の音声言語コミュニケーションが良好となった。
  • 井上 理絵, 大沼 幸恵, 原 由紀, 鈴木 恵子, 佐野 肇, 岡本 牧人
    2008 年 51 巻 6 号 p. 641-647
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    新生児聴覚スクリーニング検査でリファーとなり, 精密検査を主訴に北里大学病院耳鼻咽喉科を受診した小児100例を対象に, 精査結果, スクリーニング検査との一致率を well born 児53例, high risk 児47例別に調査した。well born 児, high risk 児ともに生後約3ヵ月までに精査を受けていた。精査により, well born 児の30%が正常, 22%が両側難聴, high risk 児の26%が正常, 26%が両側難聴と診断された。AABR両側リファー例の一致率は71%, OAE両側リファー例の一致率は40%で, high risk 児より well born 児の方が一致率は高かった。スクリーニングにより高度難聴だけでなく軽度・中等度難聴の早期発見が可能となった。スクリーニングによるもれを補うために実施率を上げること, 結果を健診に結び付けていくシステム作りが今後の課題として挙げられる。
  • 富澤 晃文, 加藤 大典
    2008 年 51 巻 6 号 p. 648-655
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    本研究は, 聴覚障害乳幼児の装用するノンリニア補聴器の利得/周波数特性の評価を目的とした。乳幼児23名45耳を対象にインサートイヤホンを使用したVRAを施行し, 得られた左右耳別の反応閾値とノンリニア補聴器の周波数特性図を2cm3カプラ内音圧レベル上で比較した。反応閾値にはCDD (カプラ―ダイヤル差) 値を加算し, 2cm3カプラ内音圧レベルへの換算を行った。500Hz, 1000Hz, 2000Hzにおいては, 反応閾値と各入力レベルによる補聴器の出力レベルの間に強い相関がみとめられた。本手法は, 補聴器装着時とインサートイヤホン装着時のイヤモールドによる実耳特性が同一であることを利用してRECD (実耳―カプラ差) 値への対処を行ったものであるが, 反応閾値と補聴器の出力レベルを同一のデシベル尺度上で比較できることから, 乳幼児におけるノンリニア補聴器の閾値上の特性評価手順として有用と考えられた。
  • 2008 年 51 巻 6 号 p. 656-660
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
  • 2008 年 51 巻 6 号 p. 661-679
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
  • 日本聴覚医学会用語委員会 , 日本聴覚医学会 福祉医療委員会
    2008 年 51 巻 6 号 p. 680-686
    発行日: 2008/12/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
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