AUDIOLOGY JAPAN
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51 巻 , 1 号
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  • 2008 年 51 巻 1 号 p. 1-44
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
  • 原 晃, 和田 哲郎
    2008 年 51 巻 1 号 p. 45-53
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    音刺激により生じた内耳及び蝸牛神経由来の電気的反応を, 鼓室内あるいは外耳道深部に電極をおいて検出する方法が蝸電図検査 (Electrocochleogram, ECochG) である。誘発される電気現象の構成成分として蝸牛マイクロホン電位 (CM), 加重電位 (SP), 蝸牛神経複合活動電位 (CAPまたはAP) があり, 音刺激からおおよそ3msec以内に認められる。聴性脳幹反応 (ABR) に比べ, 電極留置にやや煩雑な面はあるものの, より蝸牛近傍の情報が得られ, 病態の理解・診断に有用である。
    本稿では蝸電図検査の意義, 検査法, 適応について概説した。
  • 加藤 敏江, 中山 博之, 服部 琢, 浅見 勝巳, 加藤 智浩, 稲垣 祥子, 柴田 康子, 江崎 友子
    2008 年 51 巻 1 号 p. 54-60
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    今回, 我々は人工内耳 (以下CI) を装用した就学児の言語能力に関係する要因を検討するとともに, 普通学校と聾学校の就学児の言語能力等の違いを比較した。対象は当センターで2~4歳台にCIの埋め込み術を受け, 平成14~17年度に就学した, 明らかな発達障害が認められない先天性高度感音難聴児28名である。
    就学時の言語能力と認知能力と語音聴取能をWISC-III知能検査と語音聴取検査から求めた。これらの結果に, 難聴が確定しハビリテーションを開始した年齢, CI装用前の言語発達, CI装用開始年齢, CI装用期間を加えた7要因間で相関を求めた。その結果, 就学時の言語能力は他の6要因のすべてと有意な相関が認められ, なかでも語音聴取能と最も相関が強かった。また対象児の半数が普通学校に就学した。そして普通学校就学児の大半で就学時の言語能力と認知能力および語音聴取能が聾学校就学児より良好だった。
  • 伊藤 まり, 相馬 啓子, 安藤 麗子, 佐藤 永通子
    2008 年 51 巻 1 号 p. 61-68
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    平成16年4月から平成18年3月までの2年間に当院耳鳴難聴外来を受診しTRTを試みた耳鳴患者119例 (男63人女56人) の内, 約1ヶ月の試用期間後, 脱落例を除きTCI治療器を購入して治療を継続し得た61例 (男33人女28人) を対象とした。また初診時聴力の左右差の有無で症例を2つに群分けした。平均聴力4分法で左右差があり患側 (耳鳴側) が10dB以上の閾値上昇を認める症例19例 (男10人女9人) をHG (Hearing Gap) (+) 群, それ以外の平均聴力4分法で聴力の左右差が10dBを超えない症例を含む42例 (男24人 女18人) をHG (-) 群とした。
    TCI治療器の調整方法は患者にスピーチ, ホワイト, ピンク, 高音の4種類のノイズ音より聞き心地のよい音を自由に選択してもらい, 1ヶ月後の再診時に希望があればTCI治療器の音を再調整した。難聴の型はHG (+) 群では突発難聴後の一側性感音難聴が19例中16例と多くみられた。HG (+) 群とHG (-) 群の初診時所見を年齢, 耳鳴側の平均聴力, THI (Tinnitus Handicap Inventory), VAS (Visual Analoque Scale) のうちの耳鳴の気になる持続時間 (%), 耳鳴検査のラウドネスバランス及びピッチマッチについて比較するとHG (+) 群ではHG (-) 群と比較して耳鳴側の平均聴力, THI, ラウドネスバランスが有意に高かった。また患者が選択したノイズを集計するとスピーチノイズとホワイトノイズを選ぶ患者が多かった。TCI治療器のノイズ音フィッティングの際, 1回目調整時にはHG (-) 群はスピーチノイズが多く選ばれHG (+) 群ではホワイトノイズが多く選ばれた (p<0.05)。2回目調整時にはホワイトノイズを選ぶ患者が増加した。今回の検討より, HG (-) 群では高音耳鳴症例が多い傾向があり高音抑制されたスピーチノイズが聞き心地がよく選択されやすい傾向があったと考えられた。HG (+) 群では, 初診時の自覚症状の苦痛度や耳鳴ラウドネスも大きいので, 治療音としても音量感のあるホワイトノイズが選ばれる傾向があると示唆された。
  • 亀井 昌代, 大河 由佳, 小田島 葉子, 佐藤 宏昭, 村井 和夫, 米本 清
    2008 年 51 巻 1 号 p. 69-76
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    単音節, 2音節単語, 3音節単語における雑音負荷語音聴力検査を行い, 異なる検査語音による語音明瞭度, 単語了解度の変化について検討した。健聴者20例に語表として67-S, TY-89, CI-2004を用い, 音場で雑音負荷条件をかえて検査を施行した。
    その結果, 語音の音圧レベル差の小さい検査語表CI-2004では, 語音明瞭度, 単語了解度とも正面雑音からの負荷条件であってもISO8253-3に記載されている無相関雑音負荷条件と変わらないことがわかった。このことから, CI-2004検査語表を用いた雑音負荷語音検査では, 正面雑音による負荷条件で評価が可能と考えられた。
  • 井上 理絵, 大沼 幸恵, 原 由紀, 鈴木 恵子, 佐野 肇, 岡本 牧人
    2008 年 51 巻 1 号 p. 77-82
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    新生児聴覚スクリーニング検査で要精査となり, 北里大学病院耳鼻咽喉科で中等度難聴と診断されたスクリーニング児9例, およびスクリーニング施行以前に出生し中等度難聴と診断された非スクリーニング児24例について検討した。
    スクリーニング児の乳幼児聴力検査開始月齢は5.4ヵ月, 補聴器装用開始月齢は11.1ヵ月であり, 非スクリーニング児の乳幼児聴力検査開始月齢61.0ヵ月, 補聴器装用開始月齢63.5ヵ月と比べて著しく早まり, 中等度難聴においても新生児聴覚スクリーニング検査は有用と考えられた。ただし, 補聴器装用開始までの期間はスクリーニング児が5.7ヵ月で非スクリーニング児より時間を要した。
    スクリーニングの導入で中等度難聴でも早期診断・療育が可能となり, 言語発達遅滞やコミュニケーション上の問題の発現を抑制し得ることが期待される。
  • 和田 哲郎, 鈴鹿 有子, 井之口 順, 大氣 誠道, 大山 孜郎, 岡本 和人, 杉原 三郎, 鳥居 浩, 牧嶋 和見, 村井 和夫, 調 ...
    2008 年 51 巻 1 号 p. 83-89
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
    近年, 大企業においては作業環境の整備が進み職場における騒音問題は大幅に改善されてきている。しかし, 従業員数50人未満の小規模事業所においては, 職場騒音や騒音性難聴の実態についてこれまで報告がみられなかった。実態調査を行うことにより, 以下の点が明らかとなった。(1) 大企業では騒音は充分に低いレベルに管理されており騒音性難聴の発生頻度もきわめて低くなっていた。一方, 小規模事業所においては騒音を伴う作業が現在も行われていた。(2) 調査に賛同が得られた2ヶ所の小規模事業所における騒音レベルはそれぞれ第IIあるいは第I管理区分であったが, 騒音性難聴と考えられる聴力変化がそれぞれ7名中5名あるいは14名中4名に認められた。(3) 小規模事業所における騒音作業従事者の聴覚管理に日本耳鼻咽喉科学会認定騒音性難聴担当医の積極的な活用が望まれる。
  • JIS・ISO対応委員会
    2008 年 51 巻 1 号 p. 90-92
    発行日: 2008/02/28
    公開日: 2010/08/05
    ジャーナル フリー
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