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56 巻 , 1 号
February
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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総説
  • 岡本 牧人
    56 巻 (2013) 1 号 p. 50-58
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    日本では2007年より超高齢社会となった。2060年には高齢者は人口の40%を占めると予測される。
    加齢とともに難聴が進行することは良く知られているが, 数十年前の高齢者に比べ, 現代の高齢者の方が加齢変化は遅く出現しているようにみえる。
    超高齢社会では, 高齢者は生活の質の維持とともに社会人として役割を分担する必要があるが, 会話域純音聴力は60歳代までは若年者と同様に保たれていると考えられる。加齢による難聴に対して補聴器による聴覚補償は有効である。さらに難聴が高度になると人工内耳による聴覚補償も有効である。
    高齢化社会では生活の質の維持に聴覚的コミュニケーションが欠かせないが, 補聴器や人工内耳の公的補助は, 医療経済的, 医療倫理的観点からも合わせて考えて行く必要がある。
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原著
  • 蒲谷 嘉代子, 高橋 真理子, 関谷 芳正, 吉岡 正展, 加藤 有加, 牧野 多恵子, 大脇 真奈, 渡邉 啓介, 関谷 健一, 村上 信 ...
    56 巻 (2013) 1 号 p. 59-64
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    耳鳴の音響療法では環境音, Sound Generator (以下SG), 補聴器 (以下HA) が主に使用されている。従来SGやHAが耳鳴に効果があるとされているが, 中には治療に難渋する症例, HAを導入しにくい症例を経験することがある。今回, 音楽機能とSG機能が搭載されたHA, Music & Sound Generator機能付き補聴器 (M & SG付きHA) を耳鳴の音響療法に用いて検討した。24例の耳鳴患者に用いた結果, M & SG付きHAは耳鳴の苦痛度が強く自覚的難聴のある患者が好む傾向がみられた。音楽機能を好む症例もみられ耳鳴の音響療法の選択肢になり得ることが示唆された。
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  • 原田 公人, 廣田 栄子
    56 巻 (2013) 1 号 p. 65-72
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    人工内耳自助組織に加入している幼児から大学生の人工内耳 (CI) 装用児をもつ保護者250名を対象として, アンケート調査を実施し回答を得た195名を対象に, CI満足度と, 聴覚補償やコミュニケーション等の現状について明らかにすることを目的とした。質問項目は, 対象児の属性, 現在の所属教育・療育等施設, 埋め込み手術年齢, 術前・術後のコミュニケーションモード, CI装用下における聞き取りの改善, CI装用の満足度, コミュニケーション等の10項目とし, 郵送による自記式質問紙調査法を用いた。
    その結果, 対象児のインクルーシブ教育・療育機関の帰属, CI装用の低年齢化, 聴覚コミュニケーションモードへの移行, 教育機関等での情報補償の不十分さ等についての現状と課題が示された。大方の保護者はCI装用に満足感が高いが, 年齢が高くなるにつれてコミュニケーションの不全感を指摘し, 発達段階や個別状況に応じた教育・療育的支援の必要性が示唆された。
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  • 河野 淳, 西山 信宏, 河口 幸江, 白井 杏湖, 冨澤 文子, 芥野 由美子, 野波 尚子, 鈴木 衞, 齋藤 友介
    56 巻 (2013) 1 号 p. 73-81
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    東京医科大学病院聴覚・人工内耳センター開設3年間 (平成20年4月から平成23年3月) に, 受診した初診年齢0歳児74名を対象に早期難聴児対応の現状について報告する。新生児聴覚スクリーニング (NHS) は48名 (65%) で, その普及のためか1, 2か月までの受診が35例 (47.3%) と多く, 最近では早期受診の傾向が見られた。精密検査は初診早期に施行され, 両側重度難聴13例 (18%), 両側中等度~高度難聴11例 (15%), 軽度難聴7例 (10%), 一側性難聴15例 (20%), 正常28例 (38%) であった。補聴器の装用は両側中等度以上の難聴児のうち, すでに装用している症例, 転院や非装用にて様子をみたいという症例を除くと, 診断後早期に施行されていた。初回精密検査とその後の精密検査結果に差異がみられたのが11例 (15%)で, 精密検査結果の限界と思われ, 確定診断にはBOA, VRAなどの検査や日常生活での聞き取りの状況など総合的に判断すべきと思われた。
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  • 佐藤 梨里子, 岩崎 聡, 鈴木 伸嘉, 田澤 真奈美, 茂木 英明, 工 穣, 宇佐美 真一
    56 巻 (2013) 1 号 p. 82-90
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    耳鼻咽喉科補聴器外来で「補聴器適合検査の指針 (2010)」に準じて新規補聴器試聴後3週間で補聴器適合検査を実施した25例に対して検討した。補聴器の両耳装用を行ったのが15例, 片側装用が10例であった。初めての補聴器装用者が19例, 他の6例は補聴器装用歴があった。「補聴器適合検査の指針 (2010)」の8項目中必須検査である(1)語音明瞭度曲線または語音明瞭度の測定, (2)環境騒音の許容を指標とした適合評価を含めて5つを実施した。適合判定が得られたのは語音明瞭度検査で80.0%, 環境騒音検査で60.0%, 補聴器閾値検査で40.0%, 雑音負荷語音明瞭度検査で80.9%, 質問紙で44.0%であった。4つの検査で適合判定がみられた例が44.1%と最も多くみられ, 必須検査(1), (2)ともに適合であったのは60.0%, (1)のみが27.5%, (2)のみが7.5%であった。当科における評価では語音明瞭度検査に比較して, 環境騒音の許容を指標とした検査と質問紙による主観的な検査と閾値検査で適合判定率が低い結果が認められた。
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  • 岡野 由実, 廣田 栄子, 原島 恒夫, 北 義子
    56 巻 (2013) 1 号 p. 91-99
    公開日: 2013/06/14
    ジャーナル フリー
    成人一側性難聴者4名を対象に, 読話の活用状況と聴取困難場面での対処法と日常生活における聴こえの困難度について面接法と自己評価法により検討した。併せて, 読話検査を用いて有用性を検討し聴力正常者20例の結果と比較した。その結果, 一側性難聴症例では, 聴取困難な状況で読話の活用などの対処が必要であるものの, 対処法の習得には個人差が大きいことが示された。また, 読話能力については聴力正常者と差は少なく, とくに読話低下例では, 日常生活で読話の活用は乏しく, 聴取困難場面に消極的な対処をしており, 会話場面で困難度が高い傾向を示した。そこで, 一側性難聴者に対して, 聴取困難な場面での対処法について評価し, 個別状況に応じて, 指導・助言等のリハビリテーション支援を行う必要性があることを指摘した。
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