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57 巻 , 2 号
April
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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総説
第58回日本聴覚医学会主題演題特集号
「難聴の遺伝子診断」「先天性一側性難聴をめぐる諸問題」
  • 熊川 孝三, 熊谷 文愛, 射場 恵, 阿部 聡子, 三澤 建, 加藤 央, 武田 英彦, 原田 綾, 山田 奈保子, 鈴木 雪恵, 宇佐美 ...
    57 巻 (2014) 2 号 p. 135-142
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: ミトコンドリア3243点変異による高度難聴を呈した6歳の小児に対し, 既存補聴器を併用した聴力保存型人工内耳埋め込み手術を経験し, 17カ月にわたって経過観察を行った。右耳の既存補聴器と人工内耳併用によって, CI-2004幼児用3語文で100%, 同学童用3 ~ 5語文で90%の聴取が可能となり, 左補聴器との bimodal 聴取が可能となった。術後17カ月目では 125, 250, 500Hz の3周波数の域値上昇の平均値は 6.7dB にとどまった。既存補聴器を用いることで EAS 専用スピーチプロセッサの音響刺激機能を補完できた。低音域に残聴があるが既知の高度難聴を来しうる難聴遺伝子変異を有しており, かつ, 進行性が予想される場合には小児においても聴力保存型人工内耳の適応が検討されても良いと考える。
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  • 小渕 千絵, 廣田 栄子
    57 巻 (2014) 2 号 p. 143-150
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 一側性難聴による雑音下の文聴取への影響と FM システム利用の効果について検討した。学齢期の一側性難聴児3例に対し, 日常生活上の聞き取りにくさに関する問診と雑音下の文聴取課題である HINT-J を実施し, 健聴児の結果と比較した。この結果, 一側性難聴児では雑音の方向に関わらず健聴児に比べて文聴取閾値の上昇がみられ, 特に健聴耳側 Noise 条件では3例中2例で SN 比 0dB 以上でなければ文の聴取が困難であった。次に, 対象児1例に, 増幅機能のない FM システムを貸与し, HINT-J 及び2種の質問紙を用いて装用効果について検討した。FM システムの利用により, HINT-J においては難聴耳側, 健聴耳側どちらの Noise 条件でも聴き取りの改善がみられ, 質問紙においても会話音の聴取に改善がみられた。しかしながら, 心理社会的側面の改善には長期的な支援が必要なこと, 経済的な側面や装用上の課題についても検討すべき必要性が示唆された。
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  • 塚原 桃子, 関口 美也子, 追川 陽子, 大上 麻由里, 大川 智恵, 鈴本 典子, 飯田 政弘
    57 巻 (2014) 2 号 p. 151-155
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: Auditory neuropathy spectrum disorder (以下ANSDと略) とは, 聴性脳幹反応 (ABR) 検査が無反応であるにも関わらず, 耳音響放射 (OAE) にて良好な反応を示し, 画像診断にて後頭蓋窩病変を認めないことを診断基準とした疾患である。ANSD の多くは両側性に発症するが, 片側性も稀に存在する。今回, われわれは片側性の ANSD が疑われた7歳女児の一例を経験したので報告する。近年, 新生児聴覚スクリーニング検査の重要性が高まり, 多くの施設で DPOAE や AABR が施行されているが DPOAE のみでスクリーニングを施行すると ANSD を見逃すことがある。特に片側性の場合は, スクリーニングで見逃されると難聴の発見が遅れ就学時まで気付かれないことがあるため注意を要する。
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  • 岡野 由実, 廣田 栄子
    57 巻 (2014) 2 号 p. 156-166
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 首都圏A県全域の公立小学校通常学級で一側性難聴児が在籍する学級の担任教員を対象として調査を行い, 学級担任の評価によると一側性難聴児の教科学習, 言語コミュニケーション, 社会参加, 活動的行動について, 著しい問題はみられず, 一側性難聴が言語発達や学業には直接的な影響を及ぼすわけではないことが示唆された。学級適応に特に問題を呈した一側性難聴児では, 他障害を併せ持つ傾向が指摘された。また, 幼児期早期からの難聴が言語発達に及ぼす影響に関しては, 軽度難聴児よりも一側性難聴児の方が影響は少ない一方で, 感情抑制等情緒発達については一側性難聴児の方が低く, 周囲に難聴を開示しない傾向にあり, 一側性難聴児と軽度難聴児では質的に異なる問題点があると考えられた。一側性難聴児童への支援には, 本人や家族, 教育関係者に対して十分な理解を促し, 児の状況に応じた支援・指導の必要性が示唆された。
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