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57 巻 , 3 号
June
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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総説
  • 伊藤 壽一
    57 巻 (2014) 3 号 p. 175-180
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 1985年に我が国で最初に人工内耳手術が行われてから30年近くになり, すでに7000人以上の方が手術を受けている。人工内耳は高度難聴に悩む方への福音となっている。各人工内耳機器の改良, 適応の拡大などによって, さらに今後手術を受ける方が増加していくものと考えられる。一方, 現在の人工内耳の適応が適切か, 手術後のリハビリテーション施設数, 言語聴覚士の数の問題, 聴覚以外のコミュニケーション手段との関係, 人工内耳機器の取り換え (アップグレード), 人工内耳に関わる費用の問題など検討すべき課題も多い。本稿では表1の各項目に関し, 人工内耳医療の現状とその問題点を, 医学のみでなく, 社会医学的な問題として解説する。
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原著
  • 鈴木 大介, 新田 清一, 岡崎 宏, 坂本 耕二, 西山 崇経, 中村 伸太郎, 上野 恵, 小川 郁
    57 巻 (2014) 3 号 p. 181-188
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 当科では従来医療者が聴力やニーズ, 社会背景などから器種選択を行ってきた。しかし, 補聴器の適合過程上で何かしらの不満が生じた場合, 患者はその原因を器種に見出して器種変更を希望することが幾度かあった。そこで新たな器種選択の方法として, “比較試聴システム” を導入することにした。これはメーカーの異なる複数台の器種を聞き比べ, 患者に器種選択をしてもらうためのシステムである。今回, 結果として器種変更希望者は機能の比較を希望した20例 (3.7%) のみであり, 非購入となった11例の中に器種に対する不満が原因となった患者は1例も見られなかった。これは患者がメーカーや機能, 価格などの異なる器種を聞き比べた上で, 自分の希望に見合う器種を自分の意志で選択できたことで, 器種に対する満足度や納得度をより高く得ることができるようになった可能性があると考えられた。
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  • 西山 崇経, 新田 清一, 鈴木 大介, 岡崎 宏, 坂本 耕二, 中村 伸太郎, 上野 恵, 小川 郁
    57 巻 (2014) 3 号 p. 189-194
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 補聴器診療において, 適正な調整を行い, かつ患者が満足することは達成すべき目標の一つである。仮に, 適正な調整状態にもかかわらず, 満足を得られない場合には満足を得られる様な介入を行う。それには, 患者がどの程度満足しているか, 満足度に影響する要因は何かを把握する必要がある。そこで, 当科で補聴器装用後6ヶ月以上経過した394症例に対して, 質問紙を用いて満足度, 難聴がある生活をどのように感じているか, また満足に至らない理由を評価した。補聴器調整状態は全症例で適正であり, 満足度は100点満点において平均73点で, 100点と答えた患者はわずか37例 (9%) であった。満足度は聴力よりも不自由感や苦痛度に強く影響を受けていた。満足に至らない理由は, 補聴器の効果を感じないという不満はなく, 患者の求める高い理想であることが多く, 多彩であった。以上より, 患者満足度を得るためには, 満足度評価のみならず満足に至らない具体的な理由の問診が必要であろう。
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  • 内田 育恵, 杉浦 彩子, 安江 穂, 植田 広海, 中島 務
    57 巻 (2014) 3 号 p. 195-201
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 国立長寿医療研究センターの補聴器外来初回受診者を対象に, 純音聴力レベル, 語音弁別能, 年齢の関係を解析し, 80歳以上の超高齢者の特徴を特に左右の語音弁別能に注目して検討した。両耳とも語音弁別能70%未満である割合は, 男性で80歳未満群25.0%, 80歳以上群で67.7%と有意に80歳以上群で高く (p<0.001), 女性でも同様であった。語音弁別能と年齢の関係では, 男女とも年齢上昇に伴い良好側の語音弁別能が低下する有意な負の相関関係が認められた。補聴器外来受診は, Hearing help-seeking (聴力についての援助希求) と捉えられ, 超高齢者の援助希求特性を文献的に考察した。語音弁別能が低い場合は, 導入早期に補聴効果を実感できない可能性がある。補聴器への期待が過剰にならない様, 補聴の限界と聴覚リハビリテーションの重要性について, 本人はもちろん家族にも理解を促す必要があると考えられた。
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  • 田澤 真奈美, 岩崎 聡, 鈴木 伸嘉, 佐藤 梨里子, 塚田 景大, 工 穣, 宇佐美 真一
    57 巻 (2014) 3 号 p. 202-208
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 当院耳鼻咽喉科補聴器外来で 「補聴器適合検査の指針 (2010) 」 に準じて補聴器適合検査を実施した37例に対して両耳装用, 片耳装用の傾向について比較検討を行った。補聴器の両耳装用が21例, 片耳装用が16例であった。 「補聴器適合検査の指針 (2010) 」 の必須検査である(1)語音明瞭度曲線または語音明瞭度の測定, (2)環境騒音の許容を指標とした適合評価, また, 参考項目である(5)音場での補聴器装用閾値の測定, (7)雑音を負荷したときの語音明瞭度の測定, (8)質問紙による適合評価から両耳装用, 片耳装用の比較を行った。語音明瞭度検査, 環境騒音検査, 補聴器装用閾値検査, 質問紙では両耳装用例の適合判定率が高かった。しかし, 雑音負荷語音明瞭度検査では片耳装用例の適合判定率が高かった。年齢別, 聴力型別に比較した結果, 環境騒音検査における60歳未満群と, 補聴器装用閾値検査における60歳未満群で, 環境騒音検査における “食器洗いの音” で両耳装用例が片耳装用例に比較して有意に適合判定率が高かった。主観的評価, 客観的評価双方の総合的な適合率の高さから両耳装用が優れている傾向がみられたが, 雑音下での聞き取りは主観的評価と客観的評価が一致しないことがあり, 両耳装用と片耳装用の適合評価方法には検討の余地があると思われた。
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  • 中市 真理子, 廣田 栄子, 綿貫 敬介, 成沢 良幸
    57 巻 (2014) 3 号 p. 209-215
    公開日: 2014/11/06
    ジャーナル フリー
    要旨: 本研究では, 全国の乳幼児補聴器適合施設に対し, 補聴器装用・機能の状況と, 補聴器選択に関して調査した。乳幼児に適合されている補聴器型は, 耳かけ型が最も多く, ベビー型の使用数は低かった。乳幼児の補聴器機能では, ボリューム固定, ハウリング抑制, 雑音低減, ワイヤレス, 指向性の順で使用されていた。常用や装用を妨げる原因にハウリング, 補聴器を嫌がる, 耳から外れやすいがあり, 補聴器の故障原因は, 汗が多かった。乳幼児の補聴器選択において, 経済的負担軽減 (障害者自立支援法: 現障害者総合支援法対応), 耳介にあった形状, ハウリング抑制機能, 装着のしやすさ, 防水性能が重視されていることが確認された。補聴器適合担当者は, 補聴器の日常使用の利便性の向上と, 発達への対応における保護者負担の軽減への要望が高かった。また, 早期難聴診断や補聴・支援に関する社会啓発と, 診断機関と療育・教育機関の情報共有の指摘も高かった。
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