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58 巻 , 1 号
February
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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総説
  • 川瀬 哲明
    58 巻 (2015) 1 号 p. 46-59
    公開日: 2015/04/10
    ジャーナル フリー
    要旨: functional Magnetic Resonance Imaging (fMRI), Positron Emission Tomography (PET), 脳磁図などさまざまな脳機能画像が, 聴覚臨床, 研究の場で用いられているが, 脳磁図は同期した神経活動を 1ms 単位の時間分解能で直接的に計測するという特徴を有している。 聴覚野の活動評価は脳磁図の良い適応であり, 左右半球別の評価が容易にできる。 人工内耳など人工聴覚器装着下での計測が難しいなど, 計測上の制約はあるが, 従来から用いられてきた加算平均法により得られる N100m や ASSR は安定した反応指標で, 難聴に伴う聴覚野の可塑的変化の評価などに有用である。 今後は, 時間-周波数解析やコヒーレンス解析の導入により, 加算平均波形を用いた検討では限界のあった音声処理過程などの解析も可能になり, 新たな知見が得られることが期待される。
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原著
  • 大金 さや香, 城間 将江, 小渕 千絵
    58 巻 (2015) 1 号 p. 60-68
    公開日: 2015/04/10
    ジャーナル フリー
    要旨: 軽度から重度までの補聴器 (HA) 装用者13名と人工内耳 (CI) 装用者12名に対し, ピアノ音による2~12semitone の幅の2音のピッチ弁別検査と12曲の文部省唱歌の旋律識別検査を実施し, 両者の違いについて比較検討した。 この結果, HA 装用者では, 軽中等度例でピッチ弁別, 旋律識別共に良好であったが, 聴力程度が重度になるほど両者の成績が低下する傾向を示した。 一方, CI 装用者では, 1オクターブのピッチ弁別も困難な例が多いにも関わらず, 旋律識別率では10~90%と個人差が大きかった。 ピッチ弁別が困難な重度の HA 装用者や CI 装用者でも, 既知の曲であればトップダウン処理により識別できる場合があるため, 音楽知覚の可能性が示唆された。
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  • 神崎 晶, 満倉 靖恵, 高山 慧, 大石 直樹, 山田 浩之, 稲垣 洋三, 小島 敬史, 若林 聡子, 平賀 良彦, 渡部 高久, 細谷 ...
    58 巻 (2015) 1 号 p. 69-74
    公開日: 2015/04/10
    ジャーナル フリー
    要旨: 目的) 簡易型脳波計測装置を用いた脳波測定によって, 耳鳴の有無を客観的に捉えられるか試みた。
    方法) 共著者である慶應義塾大学理工学部満倉研究室が開発した「簡易型脳波計測装置」を用いて行った。 本機器で前頭前野を反映する FP1 部位のみの脳波を測定するものである。 耳鳴あり, 耳鳴なし群に分けて, 30秒計測を2回測定した。 得られた脳波はフーリエ変換を行い各周波数別に分けて解析した。 特徴抽出手法として主成分分析を用い, クラス分類手法としてフィッシャーの線形判別分析を使用した。
    結果) 耳鳴あり群では, 耳鳴なし群と比較して10-11Hz 以外の脳波に特徴的なパターンが認められた。
    考察) 本結果より, 前頭皮質が耳鳴の病態に関与することが示唆された。 今後, 症例数を重ねて, 本検査機器によって耳鳴の客観的評価を簡便に行える可能性があり, 詐病の判定, 治療効果の客観的かつ定量的な判定などの臨床応用に向けて開発を進めていきたい。
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  • 松平 登志正, 原 由紀, 鈴木 恵子, 佐野 肇, 大沼 幸恵, 井上 理絵, 矢崎 牧, 渡辺 裕之, 木村 朱里, 牧 敦子, 岡本 ...
    58 巻 (2015) 1 号 p. 75-80
    公開日: 2015/04/10
    ジャーナル フリー
    要旨: 補聴器の適合判定の際にファンクショナルゲインの検査を行った191症例298耳 (両耳適合107例, 片耳適合84例) を対象に, 非検査耳の遮音とマスキングの必要性について調査を行った。 このうち66例 (34.6%) で少なくとも1周波数において挿耳形イヤホンによる遮音のみでは陰影聴取の可能性ありと判定され, その約半数で陰影聴取が確認された。 補聴器の両耳適合例では聴力が悪い方の耳の適合時にマスキングが必要と判断されることが多かった (51.4%) が, 片耳適合例では, 聴力の良い方の耳に適合する症例が多かったためマスキングを必要とした症例は少なかった (13.1%)。 低い周波数の検査で陰影聴取が多い傾向を認めた。 低周波数では, 挿耳形イヤホンの遮音度が悪い, 聴力の左右差が大きい, 補聴器の利得が低い (補聴時), 等が原因と考えられた。 検査時間の短縮が必要な場合は, 裸耳の閾値をイヤホンによる閾値で代用する, 実耳挿入利得の測定, 耳栓とイヤマフによる二重の遮音などの対応が考えられた。
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  • 杉浦 彩子, 内田 育恵, 安江 穂, 伊藤 恵里奈, 中島 務
    58 巻 (2015) 1 号 p. 81-87
    公開日: 2015/04/10
    ジャーナル フリー
    要旨: 国立長寿医療研究センター耳鼻咽喉科の補聴器外来初診患者184名において, 認知機能障害の合併の有無によって聴力等の特性に違いがあるかを検討した。 認知機能障害の合併が確認できたのは59名で, 年齢等を調整しても語音弁別能が有意に悪かった (p<.0001)。 また認知機能障害のある難聴高齢者で補聴器購入にいたった群と見合わせた群はほぼ同数であり, 年齢や同居家族人数, 本人の意思, 聴力に違いがあるかどうか, 比較したが, 有意な違いは認めなかった。 さらに補聴器購入にいたった群において半年以上経過観察し, 問題点および有効性について個々に検討したところ, 半年たっても装用が不安定な症例や認知機能・全身状態の悪化によって補聴器装用が中断された症例が38% (8/21) みられた。 半年以上安定装用ができていた症例は48% (10/21) で, 「会話や笑顔が増えた」, 「夜間不穏や耳鳴・幻聴が減った」という効果が認められた。
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