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58 巻 , 4 号
August
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
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総説
  • 山本 典生
    58 巻 (2015) 4 号 p. 219-226
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
    要旨: 再生医療は文字通り何らかの障害を受けた臓器を, 臓器の発生を繰り返すことにより再生させて機能を回復させる医療である。幹細胞医学や発生生物学の発達により, 従来自然には再生することがないとされていた臓器も再生医療の対象となってきている。感音難聴治療の対象となる有毛細胞の再生に必要な技術について, 1. 幹細胞などの細胞, 2. 成長因子や発生に重要な役割を果たす因子, 3. 組織内の幹細胞とその環境の操作, の再生医療に重要な3要素に分けて, 主に今世紀に入ってからの研究の歴史と現状を概説した。一部の技術は臨床応用目前まで来ているが, 再生に必須の内耳発生について解明されていないことが多いため, 効率的な再生医療を行うためにはさらなる内耳発生の知識の蓄積が必要である。
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原著
  • 瀬戸 さやか, 稲枝 道子, 金井 英倫, 櫛橋 幸民, 寺崎 雅子, 三輪 レイコ
    58 巻 (2015) 4 号 p. 227-232
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
    要旨: 補聴器購入に至らなかった症例について, その要因を明らかにし, 補聴器装用を必要とする難聴者および周囲の者の生活の質の向上のために今後工夫すべき点を検討した。
     補聴器購入に至らなかった要因を補聴器本体に関する内容 (ハード面) とその他の環境に関する内容 (ソフト面) に分類したところ, 計11項目になった。要因として最多だったのは難聴に関する自覚の乏しさであり, 難聴者の中には補聴のための努力をする必要性を感じていない者がいることが明らかになった。補聴器購入によってコミュニケーションの質を向上させるためには, 本人および周囲の者が難聴を受容・認識していくことだけではなく, 専門的な立場から積極的に難聴対策を勧めるスタッフの技術もまた必要であると考えられた。
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  • 市島 龍, 水上 真美子, 枝松 秀雄
    58 巻 (2015) 4 号 p. 233-238
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
    要旨: 高周波数領域での加齢による変化を検討するため, 8kHz 以上の聴取能測定と DPOAE 記録を20歳から41歳の純音聴力正常者14名 (男性12, 女性2) で検討し, 検査音にはモスキート音と呼ばれる主要周波数12.5kHz (A音), 16kHz (B音), 20kHz (C音) の3種類の高周波数音を使用した。A音は14名全員で聴取可能となり, B音は聴取可能7名と聴取不能7名に分かれ, C音は14名で聴取不能であった。B音の聴取可能群の平均年齢は聴取不能群より10.9歳有意に低かった。一方, DPOAE ではB音聴取可能群の7名中5名が5,042Hzから6,348Hzにかけて DP レベルが上昇するパターンを示し, 聴取不能群では全員が5,042Hzにピークを形成し6,348Hzでは低下するパターンを示した。
     聴取能測定による心理学的検査と DPOAE による他覚的検査の組み合わせにより, 高周波数領域での加齢変化を簡便に早期から検出できると考えられた。
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  • 森 つくり, 熊井 正之
    58 巻 (2015) 4 号 p. 239-247
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
    要旨: 3歳8ヵ月時に片側耳, 8歳8ヵ月時に対側耳にCI埋め込み手術を受け, 聴取成績は改善したが, 構音の誤りが残存した症例に対し, 9歳台というやや遅い年齢から構音指導を行った。その結果, 本例の構音の主な誤りである軟口蓋破裂音/k//g/, 破擦音/dz//ts/, 摩擦音/s/, 弾音/r/は指導開始6ヵ月で改善し, 構音明瞭度は100%近くになった。構音の誤りの原因として, 構音動作が視覚的に把握しにくく, CI 片側装用時に誤学習した構音が習慣化していたこと, 誤り音と正しい音の聴取弁別が困難だったことが推察されるが, CI 両耳装用下では聴取弁別が容易になったことに加え, 指導で発話速度や声の大きさの調整, 自己音声フィードバックを意識化させたこと, 音声とともに視覚, 触知覚, 運動感覚を活用したこと, 構音動作の細かい動きに関する指導者のことばでの説明を理解する言語力を本例が十分獲得していたことが短期間での構音改善の要因であると考えられた。
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  • 岡田 慎一, 新井 峻, 小室 久美子, 内田 紗保子, 髙橋 邦明
    58 巻 (2015) 4 号 p. 248-254
    公開日: 2016/02/04
    ジャーナル フリー
    要旨: 発達障害や運動障害のない月齢4ヵ月から35ヵ月の乳幼児に COR 検査を行い, その際の反応形式を音刺激と光刺激との条件付けの有無と音刺激に対する方向感により分類し, 検査年齢, 難聴の有無との関係を検討した。1歳未満の検査では条件付けが成されなかった例が多く (月齢4-7ヵ月の63%, 8-11ヵ月の38%), 典型的な COR の反応 (音刺激方向への振り向き反応) は正常児だけに認められた。1歳以上はほとんどの例で条件付けが形成されていた (12-17ヵ月の95%, 18-23ヵ月の89%, 24-35ヵ月の94%)。正常児では典型的な COR 反応がほとんどであったが, 難聴児では方向感が不明確な反応が少なくなく, 片側難聴児と左右差のある両側難聴児で顕著であった。
     COR の際には, 得られたデータの客観性や信頼性, 聴力左右差の可能性についての情報を得るため, 反応形式に注意し, 必要により検査結果に併記することを提案した。
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